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囚われの青年と純粋一途な学生、鉄格子ごしの恋。
しっかりした時代背景、描き込み、目の離せない怒涛の展開は高く評価しています。元々大正前後の雰囲気が大好きなので、街の風景なども味わいのあるタッチで描かれていて見ていて楽しかったです。ストーリーは重厚感がありますが、想像していたよりは痛ましくなく、シリアスな作品の中ではまだ読みやすい作品な気がします。
展開には十分満足だったのですが、BLとして萌えたかといわれると、純朴な樹一郎と運命のなすがままの丹生というカップリングが私の好みからは少し外れており、萌えは少なかったかなと思いこの評価にしました。樹一郎の級友の妹や、幼少期の丹生のビジュアルなども可愛らし過ぎてちょっと苦手かも。元々現実離れしている話なので、そういうところが落ち着いているとバランスがとれたんじゃないかと思います。また、丹生が以前愛した相手のことも非常に気になったので、2巻くらいでそこも掘り下げられていれば、もっと丹生という人を理解した上で樹一郎と彼の関係性に浸れたかもしれないなと思いました。
内容が衝撃的で、なかなか読み返せなかった作品です。
時は大正時代です。樹一郎は、近道をしようと、あるお屋敷の庭に入ります。そこで、出会ったのが、鉄格子のはまった窓に閉じ込められている丹生でした。会うたびに、好きになっていく樹一郎。なんとか丹生を助けたいと思うのですが、丹生には逃げられない過去があって…。
本当にドロドロしていて、読んでいて胸が苦しかったです。ショタも好きだし、兄とのエッチもいいんですが、あの庭師とのエッチがつらかったです。
皆さんのレビューを読んで、これが耽美なんだと勉強になりました。
現在、茜新社集中発掘祭り中。
たまにはこんな、懐古の波に乗ってみるのもいいかなと発掘してきましたが、
今の気分にかなりピッタリ。
冬はやっぱり、懐古で耽美でしょう。って感じ。
時代は明治?大正?
廃屋然とした洋館の、鉄格子のはまった窓の中に、閉じこめられた佳人・丹生を偶然見つけた学生の樹一郎。
密かに通って言葉を交わすうちに、段々互いに惹かれあうように。
だが、丹生が閉じこめられているのには、丹生の腹違いの兄との、、、。
話はこってり耽美で、絵もしっかり時代がかっているけど、お顔の表情は現代的な可愛らしさもあって読みやすい。
やはりそこは、今の作品なのね。
近代物のBL漫画をまとめようとして、思い出して掘り出してみました。
大正時代が舞台のこってこてな耽美ものです。
幽閉された青年とその義理の兄(ちょっと二人の顔が似過ぎなのが不自然)と、青年を助けたい書生さんの三角関係話になるのでしょうか。
展開がやたらとドラマチックで、昔の昼メロを観ているようです。
そういや、こういう話好きだったなあと思いつつ。
こういうコッテコテな耽美話って、最近は見かけないですね。
鉄格子越しで無理矢理躯を広げさせられるシーン、こういうのたまらないです(笑)
そして、一波乱あってこうなるだろうなあというラストで、めでたし、めでたし。
義理の兄はどうなっちゃったんですかね。何となく死んでいないような。
しかし、心中を図った姉の婚約者は、ちょっとショタ趣味過ぎやしないかと思うのですが、どうでしょう。
もう少し丹生さんが年を取っててよかったような。
かなり子供ですよね、あれ。
そんな子供に婚約者寝取られたら、そりゃあ姉さん傷つきますよ。
そういう事はさておき、当時の背景もきちんと描かれていて、とても読み応えある一作でした。
基本ショタや女性っぽい受けは苦手ですが…大正時代の文化や雰囲気に引き込まれて大変面白く読めました!
全体的なストーリー展開はそんなに目新しくはないものの、王道メロドラマ的な良さがあります。
また、装丁がすごく物語の雰囲気に合っていて良いですね~。
鉄格子越しに触れ合う二人に表紙~裏表紙まで絡みつく植物。
目次のページは年月を経た古本のような色合いでレトロ感満載…と中々凝ってます。
洋館に幽閉された謎の青年・丹生と彼を救いたい学生・樹太郎。
二人の鉄格子越しの交流が可愛い序盤~ドロドロな華族の裏側が明かされる中盤以降まで、終始ドラマティックで読ませます。
濡れ場は丹生の義兄とのシーンのみで、学生との本番はありません。
義兄の歪んだ執着愛がこの物語の根幹と言ってもいいと思います。
丹生をショタ期~青年期まで陵辱するシーンはどれも(そう多くはないですが)背徳的で色っぽいです。また、鉄格子をうまく使った三人のシーンがとても耽美で印象的でした。
ただ受けの細っこい身体がどうも気になってしまい、萌えはそんなになかったです。子供時代と身体つきに大差ない気も?(監禁設定を考えると仕方ないか)
性格的にも普段読む作品ではあまり出てこない受けで新鮮でした。
なんか昔の「手弱女」って言葉を思い出すような、庇護欲をそそる感じの儚いタイプで。
個人的にはもっと女王様な性格の受けが好きですが、このお話にはこういうタイプの受けで正解だよな~と思いました。
ちなみに物語の本筋だけでなく、レトロな銀座の街並みや舞踏会シーン、服装や小物など細部までこだわりがあって楽しいです。
そんなアイテムの一つにR亭(あの老舗…)のオムライスがあります。
架空の物語とは言え、あの界隈で起こった話か~と思ってリアル銀座の街並みを見ると何か感慨深いですw
このオムライスは丹生と樹太郎を繋ぐ鍵の一つにもなっていて、そうした意味でも見逃せません。
元祖オムライス…食べに行きたくなりました。