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表題作あの子とジュリエット

伊集院諒介
親同士が敵対している政治家の息子・17歳
山田みつる
親同士が敵対している酪農家の息子・17歳

その他の収録作品

  • ドラマチック・ボーイフレンド
  • メランコリック・ボーイフレンド
  • ラブレターのお葬式<前・後編>
  • カバー下あとがき

あらすじ

「俺とみつるはロミオとジュリエットだ」
高校生の諒介(りょうすけ)とみつるは、幼い頃から恋人同士。
けれど、互いの父親は犬猿の仲だ。
絶対に離れたくない――その一心で、駆け落ちを決意して…!?
表題作のほか、人気アイドル×幼なじみや、
恋文代行人の臆病な恋も収録?
高校生の想いがきらめく、珠玉の短編集!! 

(出版社より)

作品情報

作品名
あの子とジュリエット
著者
小嶋ララ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199605208
3.5

(45)

(7)

萌々

(19)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
5
得点
153
評価数
45
平均
3.5 / 5
神率
15.6%

レビュー投稿数5

切なくてかわいいキュンキュンがぎゅっと☆

実にララ子さんらしい満足な一冊でした。
かわいい系が苦手な自分にしては、かなりな高評価だと思います(!?)
ちょっと胸が痛くて、切なくて、でも希望もちゃんとあって、
ただのかわいいだけじゃない。
そんな3本が入っていました。

表題は短編です。
親が犬猿の中の家の息子同士が好き合って恋人同士になって、
それは小さい頃から続く強くて固い揺るがない気持ち。
17歳の彼等はとうとう二人で駆け落ちをするのです。
まだ17歳であるがゆえのジレンマ、どうしようもできない現実をつきつけられて頓挫するのですが、それでも彼等は負けません。
一見自分的超苦手な地雷要素作品なのですが、彼等の強い気持ちに心打たれました。
ただ、、、相手を「ジュリエット」と呼ぶのはwww
確かにロミジュリ設定だが・・・
土地名が下妻とか土浦とか、ローカル色が微笑ましいです♪

『~ボーイフレンド』2編
幼馴染の雛が子役オーディションを受けるときに背中を押してあげたは六太。
それから雛は売れっ子の人気俳優になる。
そして、守ってあげたい雛の存在が、だんだん自分の手を離れているような気がして自分の雛に対する劣等感になり、雛を遠ざける六太。
こうしたすれ違いを経て、自分たちの気持ちを確かめ合い恋人になるのですが、
その次の展開として、どのくらい相手を好きなのか、執着愛に変わっていく雛視点の話になっていきます。
好きな子にはふんわりと柔らかくなどと、共演女優に「草食系アルパカ男子」なんて呼ばれていた彼が、嫉妬を覚え執着を覚え、肉食(?)に変身する、ちょっと子供の恋愛から大人の恋愛へ成長するお話でした。

『ラブレターのお葬式』これはとても板切ないお話。
文章を書くのが得意な主人公は、同級生からラブレターの代筆を頼まれている。
そんな彼にはゲイであり、気持ちを伝えたら気持ち悪いとてひどく振られた過去がある。
だけど、密かに気になる人がいて。
それは、主人公の家の前で起きた女子高生惨殺事件の現場をしょっちゅう訪れる男子校生。
ある日、主人公のもとにそこで亡くなった女子高生の霊が降りてきて、会話ができない彼女と、右手を貸すことで筆談の会話が成立する。
そして、彼女と現場を訪れる男子校生の橋渡しを手紙の代筆で行うのです。
男子校生には、この手紙によっていつまでも彼女が永遠に心に住むことになってしまったからともすると主人公は失恋かもしれない。
だけど、きちんと声にして自分の気持ちを伝えられた。
頭ごなしに拒否されるのではなくて、主人公に興味をもってもらえた。
まだまだ恋愛未満ですが、友情の始まりでもいいじゃないですか。
主人公が成長できたことが大きいです。

作中、女子高生のスカートが短く、アングルでこれ、おしり丸出し丈だよ~!と心配してしまったり、体のバランスがおかしな部分があったりと、些細な絵的難点も目につくが、話的には、雰囲気を周到してイイ感じにしあがっています。
雲之助さん好きな方には勧めたいな~とも思います。

2

読んでよかった!

表題作のあの子とジュリエットは、諒介(りょうすけ)×みつるの高校生カップルのカップリングです。
2人は幼い頃からの恋人同士なのですが、互いの父親は犬猿の仲です。
いつまでも認めてもらえないことに業を煮やし、駆け落ちをします。
結局駆け落ちは失敗に終わりますが、喧嘩の中諒介は父親に向かってみつるは恋人だって言ってるだろ!俺はみつるが好きなんだ!と言います。
親にこんなに素直に恋人を愛してるって言えるのって、本当にすごいですよね。諒介くんのみつるくんへの愛と、親に認めてもらいたい気持ちがあらわれているようです。
余談ですが、商業blに限らずに、bl界では親に隠すor言ってないけどバレてて、なおかつ応援されてるor(クズ親の場合)親の置き手紙により借金のカタにされているので、最早認めてもらう必要がないっていう場合が多いですよね。
高校生カップルで、親にこいつと付き合ってるんだ俺!って宣言する話を久しぶりに読んだので、すごい良いなぁと感動しました。結局親からは認めてもらえなかったけれど、、。
あと、みつるくんが飼っている豚のえんがわちゃんがめちゃくちゃ可愛かったです。えんがわちゃんグッズ作って欲しいな。
表題作のほか、人気アイドル×幼なじみ、恋文代行人の臆病な恋が同時収録されていました。
短編集って、物足りなさだったり、ビミョーなところで終わっちゃってえっもう終わり?ってなることもあると思うのですが、この作品はどれもしっかりと読了後の満足感がありました。

1

ふんわりです

表題作は、ロミオとジュリエットのように、親同士が仲悪い家の子供同士が愛し合ってしまい、駆け落ちをした一夜の顛末。
ふんわりかわいい短編です。
「ふんわりかわいい短編」は言い換えると、雰囲気だけで薄っぺらいとも言えますが、短編なので、物足りないを、余韻があると、思っておけばいいかな。

他には、アイドルになってしまった幼馴染みの話と、幽霊のラブレターのお話の2編。
こちらは雑誌掲載2回分で1編なので、ストーリー展開としては、まだまだここから付き合っていく二人というところで終わっていても、ちゃんと結末がついた満足感がありました。

3

乙女思考の貴方におススメ

ふんわりパステルカラーの雰囲気のイラストに切ない恋模様をちりばめた乙女思考の
ストーリーが満載の1冊でした。

表題は、ロミジュリ田舎バージョン、幼なじみだけど、互いの家が諍いの絶えない
家同士で、一目見た時から初恋に堕ちてしまった二人。
純粋でピュアな思春期の切ない一途な思いが溢れてるお話です。

ドラマチック・ボーイフレンド&メランコリック・ボーイフレンドも子供の頃からの
幼なじみ系で、芸能人と一般人カップルのお話なのですが、もどかしい恋のジレンマに
戸惑いながらも、相手を思う気持ちが溢れだすようなお話。

ラブレターのお葬式<前・後編>は、かなり切ないストーリーでしたね。
自分の彼女を無差別殺人者の手によって惨殺された鈴とラブレターの代行をしてる悠介。
亡くなって、幽霊になって悠介の前にみちるが現れた事から大きく運命が絡まる。
人を好きになる切ない気持ちと辛さ苦しみなんかがすごく感じられるお話。

1

表紙がたまらなく好きです!

表紙の淡くて綺麗で優しい、でもどこか消えてしまいそうで夢か幻か、そんな切なさも合わせている表紙がすごく好きです。

--(以下盛大にネタバレ含まれます)--
表題作「あの子とジュリエット」1番好きなお話でした。
親が対立関係にある、諒とみつる。ふたりは一緒にいることが許されず、駆け落ちをする。
という話ですが、まだ若い二人。そんなに簡単に親と世間から逃げることが出来ず・・・。それでも互いを思い合う、とても切ないけど二人の強い思いがみえる素敵な作品でした。

二人の今後は描かれていないですが、大人になって金銭面的にも立場も自立できるようになって、沢山の人と出会い、その中でもやっぱりお互いが良いって思って、手を繋いで欲しいと思います。
みつるのことを「ジュリエット」と心の中で言うシーンがあるのですが、「ぼくの大切な愛しい人よ」と言っているようで、切ない・寂しい・愛おしい、何とも言葉にしがたい気持ちになりました。

同時収録作「ラブレターのお葬式」
こちらもとても切ない。出て来る女の子がとても可愛くて、優しくて、そして最後に強いな・・・と思いました。彼女と出会い、悩んで考えてそして過去の恐怖から一歩進もうと頑張る主人公。希望があふれるラストが素敵でした。展開を早めて相手と結ばれるよりも、これから新しくその人との話が始まるという感じも、とても素敵だなぁ~と思いました。

1

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