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表題作はつ恋の義兄

信乃,20歳,義兄,大学生
虎太郎,高校3年生

あらすじ

『第二ボタン、ください』卒業式で普通は男子が言われるこの台詞を、二年前に僕は告げたことがある。高校三年になった僕は、父の幾度目かの再婚をきっかけに、憧れだった信乃先輩と再会する。一緒に暮らすことに浮かれていた僕だったが、どうやら先輩の様子が怪しい…僕と先輩を中心に巻き起こる事件。次第と狭まる二人の距離。ハラハラドキドキの初恋の物語はどこへ向かうのか!?

(出版社より)

作品情報

作品名
はつ恋の義兄
著者
愁堂れな 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062867269
2.8

(11)

(0)

萌々

(2)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
28
評価数
11
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

とにかく受けが健気でかわいい

この「義兄」、本編では「あに」ってルビが振ってあったので、「はつこいのあに」って最初読んでたんですけど、タイトルの方は「ひと」って読むんですね^^
さてさて、私の好きな義兄弟ものですが、ネット上の評価を見ると意外にちょっと芳しくないですね。
私的にはとにかく虎太郎くんが健気でかわいいねって話ですw
かわいいだけじゃなくて、結構行動的なのもグッド。
まあ、うーん、この小説の場合は、なんかネタバレするとおもしろさが半減する気がします。
そういう意味では他の作品より評価が下がるのも仕方ないかも。
あと、攻めの信乃先輩が、後半かなり進むまで、あまり気持ちのいいキャラでなかったのが残念でした。
なんというか、虎太郎くんがかわいそう、としか思えなくて。

もちろん、それなりの伏線は結構張ってあって、それらが回収された時には甘々になれる(っぽい)感じではあるんですけどね。
攻めの魅力が伝わるエピソードが、ちょっと少ない気がしました。
えっと、信乃先輩自身の魅力は描いてあっても、虎太郎くんにとって魅力と感じられるかどうかで躊躇してしまうような感じ。

ただ、ラストに至るまでの怒濤の展開は、一気に読ませてくる感じで最高でした。
私的にはいい小説だったけどなあ。

1

憧れの先輩はマザコン気味の暴走男?

高校時代の憧れだった先輩と親の再婚で義兄弟になった受け様が知らなかった攻め様の
隠れた姿に驚愕と戸惑いを感じながらも、過去の憧れだった姿を信じてる健気なお話。
ホワイトハートだから、エロは薄目ながらも先輩後輩から義兄弟になり、相手を信じる
気持ちが受け様視点で描かれていて、憧れが恋心に変わる切ないながらも温かい家族愛
なども一緒に描かれてる感じでした。

2歳年上の憧れだった先輩、成績優秀で、品行方正、容姿端麗、全てに完ぺきで、
尚且つ、優しく後輩思い、そんな非の打ちどころがないような先輩の母親と受け様の
父親が再婚する事になり、憧れの先輩が義兄になる事に。
受け様はそれが嬉しくて、憧れと言っても下世話な下心なんか無い、憧れだったので
受け様は父親の4度目の再婚に喜ぶのです。
この受け様の父親の4度目の再婚と言うのが後に一つのネックになってくる。
新しい家族4人での暮らしがスタートする事になり、両親の勧めで受け様は義兄に
家庭教師をしてもらえることになるのですが、ウキウキしていた受け様を待っていたのは
人が変わったかのような乱暴な口調で傲慢な態度の攻め様。
受け様には勉強をしている事にしろと強要し、攻め様は受け様の部屋の窓から外出し
お酒の匂いをさせながら朝方に帰ってくる。
何故なのか問う受け様に、高校時代に自分に学生服のボタンをねだったゲイだと親に
言いつけるなんて脅され、更に無理やりキスまでされて・・・

憧れだった攻め様の、昔からは考えられないような行動をしている姿に戸惑い、違和感を
覚える受け様は、攻め様の本当の姿を知りたくなってくる。
2重人格なのかと思える程豹変する攻め様の秘密が、受け様の叔父叔母の素行調査で
明らかになり、そのまま飛び出す攻め様、そして攻め様が警察に捕まったと連絡が・・・
攻め様が犯罪を犯すはずがないと、受け様は攻め様の友人の所へ真相を確かめに・・・
好奇心は猫を殺すみたいに、受け様はその事が原因で、トラブルに巻き込まれてしまう。
警察で黙秘を貫く攻め様、しかし、受け様の危機を知り・・・・

母親思いで、友人思い、受け様が憧れていたそのままの人物だったとラストは感じる内容
母親を守る為に行動していた攻め様は、かなりのマザコンなのかも。
確かに、4度目の再婚だと聞いたならその息子は複雑ですよね。
二人の恋愛的な絡みは少ないけれど、なかなか面白いお話でした。

1

結構、波乱万丈

タイトルや表紙では予想しなかった
波乱万丈さに、驚いてしまったのですが、
作者さんを確認をして、納得でした(笑)

親の再婚により、義兄となった信乃は、
虎太郎が高校時代に告白した憧れの先輩だったのです。
家族の前では、相変わらずやさしい素敵な先輩だったのですが、
2人きりになったら、どうも様子がおかしい。
しかも、何故か夜になると家を抜け出するなど、素行が怪しい。
そんな中、信乃は、逮捕されてしまい、それを守ろうとした
虎太郎も、悪い奴らにつかまってしまい。。。

というものです。
信乃の、裏の顔は、信乃のやさしさ故の姿というのが、良かったな~と思いました。

0

2時間ドラマの最初の15分と終わりの15分を見たバランスの悪さ

電子書籍版を購入。
丸ごと本作が収録されています。
あとがきあり、挿し絵あり。

愁堂れな先生は、作家買いしている作家様で、その流れで本作を購入しました。
とにかく、小椋ムク先生の挿し絵がキュートでした。
さて、内容ですが……ちょっと私の好みとはあいませんでした。
なんだろう?
愁堂れな先生らしからぬ、バランスの悪さを感じました。
タイトルとあらすじからは、もっとラブ要素が高いと思ったのですが、そんなことはなく事件要素てんこ盛り。
それは、いつもの事なので全く無問題。
だけど、その事件もあっさり解決。
あれれ? もう、解決なの???と、拍子抜けしてしまいました。
ま、刑事じゃないし高校生だから、深めようがないですよね。わかります。
で、その分、ラブの方で引っ張ってくれるのかと思いきや、突然の甘々モード。
へ?(゜ロ゜;
義兄のあまりもの豹変ぶりに、
「これは、裏があるに違いない……、いい人を装って企んでるはず!」
という、予想もあっさりと裏切られ、そのまま終了。
ポカーン(゜〇゜;)?????
前半、あんなに二面性のある人物に描いていて、それ?
もっと、意地悪に弟くんを翻弄してよ……
と、不完全燃焼でした。

これが、いつものお仕事ものならもっと楽しめたんでしょうがねぇ……。

総括すると、2時間ドラマを最初の15分と終わりの15分だけみてしまった。
そんな残念な印象のお話でした。

1

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