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僕が世界を滅ぼす日

boku ga sekai wo horobosu hi

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表題作僕が世界を滅ぼす日

あらすじ

 どうせ死ぬなら、知らないもの同士が集まってネット心中! 静かなブームを呼んでいる(?)七輪の一酸化炭素中毒死を実行するために集まった男4人。しかし、ハンサムで大金持ちのメリエさんが、伊豆の別荘で露天風呂に入り、高級肉を七輪の炭火で焼いて食べてから……と提案したために、僕達の心中は思いもかけない方向へ! 笑って泣けて、痛くて癒される、死ぬ前にぜひとも読んでみて欲しいチョー傑作、いや怪作? です!!

作品情報

作品名
僕が世界を滅ぼす日
著者
須和雪里 
媒体
小説
出版社
マガジン・マガジン
電子発売日
4

(2)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

作者様は多分コミカルと思って書かれている。でも

須和雪里先生の作品、だから一筋縄ではいかない。
やはり読んでびっくり。

BL?

BLではないですね。
内容は、「集団自殺」。
当然冒頭は暗い。救い無い。
ネットでの募集に応じた4人の男性がある駅で待ち合わせて…と始まります。
まず3人が先に着く。
死にたい理由は言わない約束、なのにやっぱりこれまでの不幸や不満、恨み言、自虐を語り出す3人。
そして最後の1人がやっとやってきて…

向かうのは伊豆にある彼の別荘で、そこは海を一望する崖の上、温泉を引いていつでも入浴できる、そしてせっかくだからと上等な肉で焼き肉を始める。
志願者のひとりは怒り狂い始めます。
こんなんじゃ死ねない!と。死ぬ気はあるのか!と。
すると別荘男がある爆弾を投下します。
彼の発言でその場/皆の決心が滅茶苦茶になって、一気に物語が動いていきます。

振り返ってみると、前半は皆の視野は凝り固まっている。その上で死しかない、という一方通行にはまりこんでいる。
でもそうじゃない、という視点を見せてくれる作品なのかな。
読み終わってみるとコミカルな風味を感じるけれど、前半はほんとに暗い。
鬱気質の人は引きずられないように気をつけて。

0

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