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いやはや、興味深かったです。
美大の准教授(油絵)と院生(日本画)。
専攻は違えど、指導して評価する側とされる側。
「便宜を図ってやれる」立場のひとが「便宜を図ってもらう」立場の者に肩入れするのは良くないというのが、世間一般の考えですね。
院生の佐々木は年齢で言ったらもう立派な大人です。
だけど社会に出ていないせいか、「世間一般の考え」が分かりません。
分かるのは、梶先生を好きだということだけ。
一方の梶はさらに大人です。
世間の荒波に揉まれ、経験も積んで今の職があるわけだから「世間一般の考え」は十分分かっています。
でもどうして佐々木に一緒に住もうと言ったのか、自分で決めた行動なのに分かっていません。
お互いがお互いの立場で分かっていること、分かりたいことが全然違うから、そういうものをひとつずつ確かめて、見極めて、じわじわと分かったり気付いたりしていくストーリーでした。
佐々木は本当に子供で、「梶先生が好き!」というところをぐるぐるしがちです。
そのせいで周囲が羨むようなチャンスをチャンスだと気付けなかったり(この辺り、カリカリしますよ…)、自分の人生も梶とのことも全然長い目で見ることができていません。
梶は梶で、自分の気持ちすら分かっていないから、佐々木の気持ちも軽く考えてしまいがちで、いざ正面から突き付けられたら動揺しっぱなしです。
理屈をこねくり回して、既に自分の中で出ている答えに気付かないフリをし通そうとする梶に、すべての原動力はたったひとつ、「梶とずっと一緒にいられること」だと佐々木がぶつかっていくシーンは感動しました。
世間とか常識とか若者の未来とかを分かってる方が強いんじゃなくて、子供っぽくてもいいからたったひとつ譲れないものがある方が強い。
そういうことを改めて教えてもらった気がします。
そこからはもうあまあまです。
覚悟を決めた大人はすごい。
しあわせな気持ちにどっぷり浸れる作品でした。
蜂島先生の作品をいくつか読みましたが、好きな方でした。表紙がポップで中身の雰囲気がかなり違うのは大変もったいなく思えてしまう。芸大の院生×教授らしく、アートな雰囲気出した方がターゲットに当たった気がする。
◾︎佐々木(美大院生)×梶(美大准教授)
全体的に良い枯れ年上受けです。
ただ梶が"先生として"ってずっとモダモダ言い訳してるのにもやもやしまして。というのも学生と同居してる時点で"先生として"って言い訳は通用しないと思うんですよね〜。どうしても納得できなかったけど、話の7割ぐらいはその理論で進むから、そこを抜けたところもあまり爽快感を得られず残念。
カバー裏の、蜂島先生のキャラ解説は納得。こんなの美大に居たらモテるが詰まってる笑
萌〜萌2
なかなか読み進められなくて、あっち読んだりこっち読んだりしながら読了しました。
梶ティーラブな佐々木。先生以外はどうでもいい子で好き好き言ってて。梶ティーは困ってるけど嫌ではなくて。
でもだんだんお互い少しずつ色々考えて距離が出来たりして自分の気持ちを見つめて。
佐々木も先生中心ではダメで、先生も佐々木を生徒として好きから、それ以上になって。押し合いへし合いも必要な時間だったんですね。
とうとう梶ティーが向き合ってくれたときは、良かったねえ!と佐々木の肩をポンポンしたい気持ちでした。
養ってやる!殺し文句ですね。
1年後とちょっと後の話では佐々木も忙しくなって。とうとう居候から堂々と同棲か?
数年前に一読して評価を[萌〕としていましたが、
どんなお話だったっけ?と思い再読しました。
再読後の評価は[萌2]。
当時、B L初心者だった私にはこの作品の良さが分かっていなかったようです。
美大院生の佐々木が、
女子に告白される所から本作は始まります。
佐々木が好きなのは准教授の梶であり、
実は二人は同居しているのですが、
女の子にも目もくれず佐々木が夢中になっているという梶に、
読者として興味を引かれます。
先生と生徒、年上と年下、男同士、
様々なハードルがありながらも素直に好意を口にする佐々木は、
どこかつかみどころがなく、天然な印象を受けます。
一方の梶は、余裕があり佐々木を軽くあしらう大人な印象。
ある時、梶が転勤すると勘違いした佐々木が、
必死に梶を駅まで追いかけるのですが、
その必死な顔が頭から離れなくなる梶。
転勤は勘違いであり、
数日で梶は帰宅するのですが、
明らかに佐々木を意識し始めているんです。
先生としても作家としても自立している梶に追いつこうと、
佐々木は真剣に作品に向き合うようになり、
展覧会のために梶の元を離れます。
寂しいのは佐々木?
梶?
佐々木が側を離れたことで気持ちを自覚する梶は、
すっかり一途な佐々木に絆されています。
年齢、立場、色々なものを軽々飛び越えて、
素直に気持ちを伝えてくる佐々木が気持ちよく、
それ応える梶は可愛くもありました。
モダモダするオヤジ受けにキュンとしない訳がない!
佐々木にグズグズにされる梶がとても可愛かったです。
大きな出来事があるわけはなく、
当て馬がいるわけでもない。
それでも2人の距離が縮まる時間をゆっくり楽しみ、
ハッピーエンドの余韻に浸ることのできる素敵な作品です。
二人のしあわせは何色だったのでしょうね?
読み直してみると評価が変わる作品てあるなぁ…と、
改めて感じさせてくれた作品でした。
すごく、良いんです!
美大院生(日本画専攻)の佐々木と、油画の准教授の梶のじっくり時間をかけた恋になっていく話。
美大院生と准教授というのが、まずツボ。
佐々木は同棲と言い張るけど、最初は梶宅に押し掛け同居人になるんですよ。
もう普通の生活。料理は佐々木、後片づけは梶って分担してますし。これって自然に決まったんだろなぁ❤️
なかなか梶は准教授と生徒という括りから、離れられなくて。
意外と性別の壁は、低かった印象です。
まあ、佐々木が健気な年下ワンコなんですよ!
佐々木も、梶じゃなきゃならない理由を考えたりするんですが、答えはシンプル!
ずっと、一緒に居たい、生活も含めて存在しない未来が想像できないくらいに梶が大好き。
梶も、自分が佐々木の未来の枷にはなりたくないし、生徒から関係を進める怖さ、佐々木がいつか自分を選択しなくなる怖さを感じたり悩みます。
長年、教師で男で、生きてるからシフトチェンジは相当な覚悟がいるのですよ。
ただ、こちらもシンプルな考えに至ります。
佐々木と離れたくないと気付くんですよ~
もうここからは、個人的に感動しちゃいました。
しばらく離れていた二人が、久びさに会えて。佐々木が、素晴らしいワンコ攻め❤️
もちろん、梶がちゃんと予測して受け準備していたりして❗もう、佐々木たまらなくなりますよね~
えっちは、めちゃエロな感じじゃないけど、おじ受けの可愛さも大変よろしくて、二人が幸せで有ることがわかる良ーいえっちなんです。
もちろん、佐々木が卒業してアーティスト活動を始めても二人は続く。
もちろん、将来も❤️
幸せな読後感は間違い有りません。
あと、佐々木が金髪マッシュとか余り体格差がないとか(あ、体力差は有りますよ)もポイント高い。
梶が、どんどん佐々木とのえっちによってエロさ増し増しになっちゃうのも良かったです。
ほんとに、年の差のワンコ攻め、おじ受けは良いですよ❤️