• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ナゲキのカナリヤ-ウタエ-

高知尾利憲,28歳,ゲーム制作会社営業
佐光清也,25歳,音楽事務所勤務

その他の収録作品

  • カナリヤはうたい、蕩ける
  • あとがき

あらすじ

ネトゲで「女」として知り合った利憲に、実は男だと告げた清也。友達になろうと言う利憲に清也は失恋したことを悟り…。

作品情報

作品名
ナゲキのカナリヤ-ウタエ-
著者
崎谷はるひ 
イラスト
ねこ田米蔵 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
アオゾラのキモチ ― ススメ
発売日
ISBN
9784344827202
3.8

(67)

(20)

萌々

(26)

(15)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
252
評価数
67
平均
3.8 / 5
神率
29.9%

レビュー投稿数14

安心して楽しめる

シリーズものですが、どこから読んでも大丈夫と、どこかのあとがきに書かれていたので社会人CP好みということもあり、いきなりこちらから読み始めました。
おそらく順番に呼んだほうが登場するサブキャラのバックグラウンドがよく分かってより楽しめるのかもしれませんが、読んでいてとくに不自由は感じませんでした。
この作家さんは、受けの可愛さを書かせたら右に並ぶ人はいないんじゃないかと思うほど、いろんなタイプの受けの書かれていて、どの受けも素直で正直、健気で嫌味なく可愛いです。
これって簡単そうでとても難しいだろうなと思います。あんまりにも女々しかったり卑屈すぎたりカマトトだと引いてしまうと思うのですが、心から応援したくなる庇護欲をそそるキャラを書かれます。
そしてそんな受けの可愛さを存分に発揮させる攻めの押しもまた素晴らしい!!
攻めの通称ダリの、男らしく押しの強いところや細やかな気遣い、それでいてちょっと言葉が足りずに相手を誤解させてしまう絶妙なすれ違いなどが、清也(受け)の可愛さを存分に引き出しています。
清也が女性上司にセクハラとパワハラを受けているという設定で、途中ちょっと苦しいのですが、ダリの清也への溺愛っぷりが読者にはひしひしと伝わってくるので(清也はわかってない)安心して読めました。
最後でこの女性上司がちょっと頭のおかしい淫乱女であることが判明して、なんだかそこのシーンだけぶっ飛んでる感じが。。。
途中で我慢できずにダリが清也に手を出すところも萌えましたが、ラストのHシーンも堪能できます(#^^#)
ダリは若干変態入ってるっぽくて、そんなダリに調教される清也のその後も気になります(笑)

3

残念な王子‥

見た目爽やかイケメン(攻様)×天然姫様(受様)のお話。
精神的に痛いのが苦手なので、
清也君弟の「リナリアのナミダ」は未読です。
なので、清也君にどんなトラウマがあるのかはもやっと読みました。

他の方のレビューにもありましたが、
読む前は「ミントのクチビル」の桜哉くんと
受様のキャラ似てなくない??と思いましたが、
桜哉くんが仕草も可愛らしい箱入りオトメン系なのに対し、
清也くんは周囲が助けたくなるような健気系でした。

軸になっているお話はかなりディープなのですが、
ダリさんが清也くんを好きなのがダダ漏れなので、
安心して(?)読めました。

0

清也くんかわいかった!

天然姫系男子かわいいです。
最初姫ってワード出てきたとき、ミントの桜哉くんと被るかなって心配したけど、大丈夫でした。桜哉くんは夢見る乙女モード炸裂でしたが、清也くんは健気なお姫様でした。

攻めのダリさんは清也くんのこと大好きなのダダ漏れで、清也くんが弱っているときは優しく側にいてあげていてデレデレに甘やかしてるのに萌えました

初心で天然で純粋な清也くんがエロエロになるのもよかったです!
崎谷先生のお話は甘甘なのにがっつりエロが読めて大好きです!
ネコ田先生の挿絵も最高でした!ヨガってる受けとそれを愛おしそうに見つめる攻め素敵でした!

1

なんか…濃かった…

信号機シリーズ七作目。
前作にて病んでいた佐光のお兄ちゃん、清也くん救済(笑)のお話です。
なので佐光もちょいちょい登場。
今回朗と昭生は登場しませんでした。全作品登場ならず!笑

ダリさんの変態ちっくな感じに笑ってしまいました。
男の娘好きかー。
うん、プレイにつきあってあげてよ清也くん。

崎谷作品ならではのアク強適役女性キャラ。
今回もぶれることなく、きんもいです(笑)

しっかし、『このエロ処女童貞っ!』には噴きました。
天然こわいわー。

0

序盤からあわなかったみたいです

こちらのシリーズは『ミントのクチビル-ハシレ-』しか読んでいません。
アワードにノミネートされていて気になったので、読んでみました。
先にお詫びします、辛口になりました(汗


受けの清也(サヤ)はネカマをする25歳。
ひたすら目立たないようにと、子作りな顔をメガネと前髪で隠し、音楽事務所で雑事に励む青年。


攻めの利憲(ダリ)は好青年風の爽やかなイケメン。
ゲームソフトの制作下請けで働く、前向きな28歳。


ネットゲームで知り合った利憲が、女性と勘違いして清也へ告白してきたことからお話はスタートです。

告白にせめて返事が欲しいと利憲は言うけれど、『いまはそういうことは考えられない』っていうのは答えだろー!と思いました。
それ、お断りしてますよ!って。
『ひとのメール無視するひとじゃなかった』とかも、頭の中でその人の姿を勝手に作っている感じでちょっと…
爽やか青年な外見の利憲ですが、これが実際存在してつきあえない相手から言われたら、ただの空気読めない男だと引きます。
爽やか攻めは好きなのに、最初のあたりに出てくるこの下りで嫌悪感が発生してしまいました。

清也のような受けは、外見だけでも中身だけでも、崎谷さんの作品によく出てくるタイプですね。
セオリータイプが悪いわけではないですし、それでも楽しい作品もありますが、これはどうかなー。

基本的に、ネットやソーシャルが多用するお話は好みではありません。
ふたりの出会いがそれなので、ネットスラングがよくセリフ内に登場してきますが、そこもわたしはあまり好きじゃなかったです。
わざとらしい感じがすると言いますか…
歳が違う相手を下の名前で『くん』づけとか(清也は最初お断りしてましたけどね)、もう、無理でしたー(汗
そんなわけで、ふたりのやりとりの受け入れられなさに、パワハラ上司の方は気にならなかったという…
良いんだか悪いんだかですね。

2

清也くんかわいい


崎谷さんのこの信号機シリーズ、前作通して全員大好き!なんですが、
今回もふたりとも大好きになりました。

普通の感想などはみなさんが書いておられると思うので、
個人的にツボだったところを。

まず清也くんが執拗に嫌がらせを受けていて、それに耐えながらじりじりと精神が削られていくのは、読んでいてとっても萌えました。
とくに最後なんか、吐いちゃって、ああいう描写が好みな私としては、ドストライクキャラです。
ほんの2、3行ですが、ゲロるのかわいかったです。

3

痛めつけられる感じ

BLアワードにノミネイトされているだけあって
面白かったです!
シリーズ物とあとから気がついた(遅い)のですがw
これ単独でも読めちゃいますし、面白かったです

受け様はかなりの女上司からのセクハラでやられていたりと
悲惨な感じなんですが
攻め様が猛烈、受け様思いなんでそれで助けられます
いい人女子キャラのつぐみちゃんは最高ですね!
話の内容は、受け様が潰れるまで心が死んでしまいそうな感じですが
周りの人たちがいい人ばかりで本当に受け様も、読んでる私も救われましたw

ねこ田さんの攻め様、受け様の体格差の書き方大好きです(*´∀`*)むふ

2

ストーカーは変態でした。

シリーズ7作目です。
私最近シリアスなお話はさけているので、このシリーズのヒマワリとリナリアは読んでいないんですが、リナリアの攻めのお兄さんが受けだそうで。

感想としましては、可もなく不可もなく、といったところでしょうかね。
かといって、普通だったとかつまんなかった、というわけではもちろんないですが。
たぶん、つぐみの存在がすべてにおいて都合よすぎるせいかも。
作者さんはつぐみを女版ムラジくんて言ってたけど…。ムラジはここまで前面に出ていなかったし、ここ!っていう要所要所で力を発揮したり、鋭い意見を言ってくれたりしたから好きだったんだけどなー。
まぁ嫌いじゃないですけどね、つぐみも。でもムラジの方が好きだなー。

それにしても、名前を言ってはいけないあの人がまさかあんなにイタイ人だとは思いもしませんでした。普通にストーカーかと思ってたら、まさかの変態だったとは!
これ、予想を裏切られた読者は絶対多いですよね!だって、あれが全部プレイだとは思わないじゃないですか、フツー!!超こえー(笑)
でも一年かけて追い詰められたわりにあっさり解決な感じもしました。もうちょっと何かあっても良かったかなー。攻めと受けが違う会社だったから事件の部分であまり絡みがなかったのが少し残念でした。
同じ会社の違う部署で階も違う、って設定だったらもっとヒーローっぽい攻めが見れたかなぁ。ゲームの中で姫を守る剣士役だったんだから、現実でもそうゆうシーンが読みたかったです!
シリーズはまだ続くんですかね?そろそろまた、短編集でないかな(^∇^)
このシリーズはわりと好きなので、これからも楽しみにしてます☆

2

そしてお姫様は幸せになりました

今回は、『リナリア~』の攻め様佐光のお兄さん、清也のお話。
ネトゲで女性キャラ「サヤ」としてプレイし、日常のストレスを発散させていた清也。
密に想いを寄せていた「ダリ」に告白され、悩んだ末に会う事になります。
振られて怒られる覚悟で、本当は自分は男であることを告白しますが、
利憲はあくまで優しく、友達としての付き合いが始まります。

前作で家庭内での行違いは解決し、弟正廣とも和解してますが、
未だ会社でのセクハラに悩む清也。
利憲に相談する事で勇気を得た清也は、セクハラへ対抗すべく一歩を踏み出します。

このセクハラが、ちょっと現実ではあり得ないエグさ。左由美、キモ過ぎ。
ここまで露骨だと、普通は周りが放置しないと思うんですが。
でもまあそこは、あくまでもBLファンタジーと言う事で(笑)

受けの清也が、とにかくスレてなくて素直でカワイイです。正にお姫さま(笑)
しっかり者の利憲やつぐみが、放っておけない気持ちが分かります。
利憲のアドバイスから、清也が会社でつぐみを味方に付けたことで事態は大きく進みます。
もう読みだしたら先が気になって止まらない!すごく面白かったです!
そして、利憲が清也に甘い甘い。清也は利憲に失恋したと思ってますが、
誰がどう見たって利憲は清也に惚れてるでしょう(笑)
ただ、本当に好きなら酔い潰れた清也にオイタをしてはいけませんよ、利憲さん!

出てくるキャラが、揃いもそろって色んな意味でオタクなので、
ストーリーも含め全体的に凄く味付けが濃いですね。
清也の天然姫様ぶりは、本当に可愛かったですが。ここは甘口スイーツ(笑)
エロも甘口で、これは大変美味しゅうございました。ごちそうさま♪

2

ずしんと。

今回はオタクの攻めなんて新鮮だなとわくわくしつつ購入しました。
しかし残念ながら、私はあまり楽しめませんでした。
何故かというと、悪役のキャラクター(女性)がねっとり執拗で……濃すぎたからです。
受様に対するセクハラという設定は珍しくないですが、読んでいてこちらまでぐったりしてしまいました。主役二人のラブラブな場面はまだかとページを進めましたが、どろっとした部分が長く、読み終えるのに時間がかかりました。
けれどこのお話を書かれた崎谷さんは本当に凄い方だなと感じました。気持ちが暗くなってしまうシーンがあっても、先が気になる書き方をされていて。
崎谷さんの作品は最近手に取るようになったのですが、今後新刊が出たらきっと購入すると思います。

主役二人は魅力的(特に攻めのダリさん)でしたが、気になる部分が多かったため中立とさせていただきました。

4

リナリア~の続きです

以下、リナリア編を読んで無い方にはネタバレ含みます。

リナリア編で弟殺し(未遂)容疑者として憎まれていた引きこもり(会社には行っています)の兄が、家庭内であんな状態になっていたのは…。

前作で、弟と和解した兄が、弟に背を押される形で外界に出て、王子様と出会って、魔女を倒す話。
ざっくり言うと、白雪姫?

この主人公が、ホントに生来の天然「姫」。
ネットゲームの中でも姫キャラなら、リアルでは男でも、やっぱり姫。
そして、お相手となるネットの中で告白してきた王子様は、大人になってからオタクをこじらせたガチオタクだけあって、キャラ(性格や外見)さえ好みならリアルな性別は二の次だった。
この、お姫様と王子様パートはロマンティックでかわいくエロいし、王子様と七人の小人(清也を助ける会社の同僚達)パートは、スリリングで且つ笑えるオタク感満載で、これはいいんです。
ただ、問題は戦う相手の魔女の方です。

私もやっぱりあの展開は後味悪い。
作品もシリーズ化してくると、敵役がどんどんエスカレートしがちなのはしょうがないとしても、あそこまでえげつない敵役はちょっと、どうだろう。
前作の壊れた子供もかなり怖かったけど、少なくとも私的には、こっちの方が大人だけに、ちょっと一線超えちゃった感じでどん引きでした。

あとは、最近個人的に、カップルのビジュアルと役割の固定化パターンにちょっと飽きてて、それもあって評価にプラスポイントがつけられませんでした。

2

このシリーズ、タイトルが好きです

信号機シリーズの最新作です。
毎回、タイトルが素敵で、読む前からワクワクしますね。

前作の「リナリア~」は、面白かったのですが、
あまり明るいイメージがなくて、
「再読をしたいな」とは思えない作品だったので、
本作にリナリアで攻だった名字の「佐光」が出てきたときに、
「やばい。楽しく読めないかも?」という懸念があったのですが、
スルスル読むことができました。

リナリアカプの攻だった佐光の兄のお話です。
清也はネットゲーム内で女のフリをしてプレイをしていたのですが、
ダリというプレイヤーに告白され、勇気を出して直接会うことに。
清也がネカマをしていたことを告白し、友人付き合いをするようになります。
そして、自分が悩んでいる会社でのセクハラについて、
ダリこと、利憲に相談するのでした。

セクハラを解決していくのが、お話の軸になります。
清也のことを助けてくれる会社の女の子は、オタクな男前。
セクハラをしてくる女上司は、とっちらかり過ぎた変人?
或る意味、崎谷さんのテンプレート的な人物が登場します。

これを崎谷さんの色として、読み手としては受け入れていくのが
一番なのだとは思うのですが、違ったテイストも欲しいな。。。
と思わずに居られません。

利憲さんも、実は、隠れた趣向として男の娘が好きとか
「そうきたか!」と思わせられる展開は楽しめました。
そこが、「やっぱり崎谷さん作品を読まずにいられないな」
と思ってしまうところかもしれません。

1

天然姫系男子!

前作の「リナリアのナミダ」の主役佐光君のあのエキセントリック気味だった兄が
受け様として登場しているのですが、前作でのイメージよりもかなり可愛くて
ほんと天然姫キャラ、護ってあげたいわっ!なんて受け様になっていましたね。
そして、ネトゲで女と偽り知り合ったダリさんは、初めから受け様大好きなのに、
受け様のあまりにも、自己嫌悪と罪悪感、前作で弟の幼なじみにハメられた10年が
根強く残っているし、現在進行形で上司にセクハラストーカーされてる事もあり、
攻め様の言葉を誤って曲解してしまい、相愛なのに長々片思いを続けるストーリー。

それにしても、今回の受け様を廻るキャラの濃いこと、セクハラ上司は心底キモイ
会社で何やってんの?なんて最後は爆笑ものですが、受け様はショック状態。
並の神経でもダメだろうけれど、お姫さまにはかなり酷なお話でしたね。

しかし、その上司の事がキッカケの一つになって、男だと知れた後も相談したり、
一緒に外出したり、デートと変わりない付き合いをしているのですが、受け様は
思いが叶う事は無いと諦めてる。
そして、上司に対する対策を相談するようになり、孤立していた受け様に仲間が増え
次第に明るさを取り戻すようになっていくが、敵は思っていた以上に変態でした!
受け様はあまりのショックに死にたいなんて思う程追い詰められ、それでも攻め様に
一目逢いたいなんて思っていると本人が目の前に現れる、そこからはもう、甘いです。
誤解し合っていた事も解り、受け様が攻め様に事の次第を話すのですが、
その感じがなんて可愛いのかしら??なんて庇護欲と萌えでムフフなのです。

そんな私の気持ちを代弁しているような攻め様の言動と行動も楽しめます。
攻め様もかなりオタ道イッますねぇ~なんてニヤリなのですよ。
敵が強烈だとそちら方面に気持ちが持っていかれちゃうのですが、流石崎谷先生。
しっかり主役二人が輝いて見えるのですから読んでて安心ですよね。
社内で敵を表す時の、名前を言ってはいけないあの人なんて、ハリ○タですか?なんて
お茶目なフレーズもあって初めから最後までホントに楽しませて頂きました。
そして、崎谷先生のエロは、やっぱりエロです、言葉で煽る煽る、たまらんですね。

2

ラブ面はシリーズ中でも好き。

信号機シリーズは、個々の作品によってはいまひとつのものもありますが、結構好きなんです。←でも、タイトルが既に『信号機』シリーズではなくなって来てますが。

こちらはシリーズ中でも好きですね。ラブ面に限ればいちばんかも。少なくとも前作『リナリアのナミダ』よりはずっとよかったです(『リナリア~』がキライなわけではないですが、ちょっと読み返す気になりにくい)。

前作の攻である佐光正廣の兄・清也(受)がメインとなっていますが、この清也が前作で脇として出ていたときとはまるで別人、というか見る角度を変えればまったく別物にもなるってことなんでしょうね。

私はこの(『リナリア~』ではともかくこちらでの)清也のキャラクターは好きです。たぶん、ネガティブ極まりないところだけでも好みは分かれそうな気がしますが。

ただ・・・もう書き飽きて来ましたが、崎谷さん最近どうしたんですか?というくらい壊れた女キャラクターが多過ぎです。そして、その壊れっぷりがどんどんエスカレートしていくのはそろそろ勘弁してください、という気分です。

前作『リナリア~』でも、清也が職場の女性上司にセクハラされて閉じこもってネカマ(ネットで女のふりをする)としてゲームに嵌って云々、の前振りはありましたが、そのセクハラ・パワハラ関連がもう私の想像を遥かに超えていました。妙にリアルなところが余計に気持ち悪い。

それにしても、相変わらず電波級のヘンな女キャラクターが暴れるのは崎谷さん作品ではもうお約束になっちゃってますが、今回の顛末はちょっと・・・
『セクハラ・ストーカー』そのものよりも、最終的にああいう形に持って行くのはどうなのかなあ。シンプルに執着(からのセクハラ・ストーカー)で押し通した方がよかったんじゃ、と思ってしまいました。しかもラストの始末がなんだか曖昧に流れたような気がしたので余計に。

しかし、私はダリこと利憲(攻)は、オタクで非常に残念な部分も含めて好きです。こういう、全然完璧じゃない男前は堪らなく好きだ!鬼畜方面じゃないヘンタイも大好き~。こういう私の好みがもう残念なのか・・・

そして、味方女性キャラクターの同じくオタク・つぐみもいい存在感だったと思います。私は、崎谷さん作品の(敵方・電波じゃない)サバサバ系統の女性キャラクターは、好みが分かれがちなのはよくわかりますしさすがに全員とは言えませんが、それでもわりと好きなんです。

ですから、このシリーズの持ち味というのか、ラブ以外の部分は正直くどくて疲れるんですが、メイン2人+味方側のキャラクターやラブ模様は好みです。これだけ重苦しく不愉快な描写が多いのに、トータルでは決して読後感が悪くないのが不思議なほど。

とにかくラブ面はあまあまで面白かった。好きです。

そして、イラストがシリーズ中でもいちばんよかった。もともとねこ田さんが苦手でもなんでもないですし、今までがイメージ合わなかったわけではないんですが、なぜか今作が断トツで絵がイイ!と感じました。

11

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP