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僕の愛しい獰猛ビューティ…
同じ大学の教授繋がりの様な世界観のシリーズ3作目になります。
中高6年間共に過ごした同級生同士で、高校生の時には恋人だった事もある二人。
しかし、友人たちの賭けの対象にされていて、恋人だった攻め様の裏切りを知り、
傷つきながらもそれ以上の怒りで、一切の接触も出来ないように完ぺきに拒絶した
攻め様と、10年ぶりに再会して拒絶しながらも再び恋に落ちるお話です。
受け様は自動車メーカーに勤務していて、上司の勧めで社内推薦みたない会社公認の
スキルアップとして大学院で専門的な知識を勉強する為に院生になるが、
その大学は日本の名門大学なのですが、受け様の2年間の院生活をサポートする人材として
高校時代の元彼である攻め様と再会する事になります。
受け様はクール美人で誰にでも気さくに相手をする優秀な人なのですが、実は人見知りで
繊細で臆病な心を、長年培ってきた外面仮面で隠している人なんです。
そんな受け様の本質に気づいたたった一人の攻め様は、帰国子女の天才なのですが、
二人は初めから気が合って仲良くなり、高校時代には攻め様に熱く口説かれ恋人に。
しかし、実はそれは誰にも靡かない、クールな受け様を誰が落すかを掛けた賭けだったと
知ってしまい、それに加担した友人や、攻め様の裏切りで苦い思い出と共になかった事に
したはずの受け様は、再び大学院で攻め様に口説かれる事になります。
受け様は過去に裏切られたと思って傷ついて、臆病になっている。
10年前の出来事は、半分は誤解で攻め様自身は賭けとは無関係で、純粋に受け様が
好きで付き合っていただけなのですが、誤解を解けないままに時が過ぎてしまった。
そして再会した運命に攻め様はかなり強引に口説きまくり、押せ押せな感じで元鞘に
納まろうと奮闘して、受け様は流されるように関係を結ぶが、心は頑なに拒絶してる。
臆病な心が素直になれない要因なのですが、攻め様は諦めることなく、アプローチ。
天才さんは、何処か電波的に物事を進めていくような感じで常識的な受け様は
毎回巻き込まれて、結局捕まってしまうようなストーリーです。
長期間すれ違いものです。
シリーズ作品で、一作目の受け・攻め・脇役の人々がいきなり登場するので、
それらを読んでないと「これはダレ?」となるかもしれません。
『年下恋愛研究室』を読んでいたほうが楽しめるかも。二作目は全く関連していませんのでご安心を。
仕事のためになる勉強を、という事で会社から援助してもらいつつ大学院に入った宏夢(受)ですが、そこでもう会いたくなかった響(攻)と再会してしまいます。
かつての恋人でしたが、とある出来事があって別れたのです……宏夢の中では。
再会に喜ぶ響と、嫌~な顔する宏夢の対比が面白いです。
宏夢に嫌がられても纏わり付く響と、全力で逃げる宏夢、
小さなことから大きなことまで、チャンスとあらば絶対にそれを逃さない響を楽しむお話かと。
響って人の話を聞かずに纏わりつく電波系かと思いきや、やたら悠長に構えている部分もあって、結構な不思議くんです。
愛情の矢印は全力で宏夢に向かっていますが、どこから来る自信なのか、のんびりしてる。
のんびりしてるくせに、目の前に宏夢がいるとがっつく、って感じ。
私はこのシリーズが好きだったので楽しめました。
……が!!
どうしても最後だけがちょっとウーン……という感じです。
最後の最後に宏夢がとった行動というか、進路というか……納得いかない!
社会人としてどうなのそれ~と思ってしまって、これがなければ萌×2かなぁと思ったのですが……