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表題作伯爵寵愛研究室

アラステア・スタンリー・ノーサム,32歳非常勤講師
本郷真守,38歳,考古学準教授

あらすじ

だから…挿入禁止ですってば!
茶道の家元、本郷家四男の真守は三十八年間、恋愛とは無縁のまま生きてきた平凡でお堅い考古学准教授。ある日、日本文化論の非常勤講師としてやってきた端麗な美貌の年下英国貴族アラステアから、そんな真守の地味さに興味を惹かれたと宣言され、意味不明な接触に砂糖漬けの台詞の数々…すっかりアラステアのかまわれ対象にされた真守。ついに、残業中の研究室で純情処女オヤジの下半身に最大の危機が迫る!?

作品情報

作品名
伯爵寵愛研究室
著者
牧山とも 
イラスト
日向せいりょう 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
シリーズ
年下恋愛研究室
発売日
ISBN
9784781606743
3.3

(6)

(0)

萌々

(2)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
20
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

凡人で親父・・・、惹かれるキーワードではないけれど・・・。

ものすごい帯の文句ですねぇ~。
結構面白かったですね。親父受けっていうのが苦手な私なんですよねぇ~、しかも凡人ときました!!挿絵も前作と一緒の北沢きょうさんのはずなんだけれど、かなり違和感でしたけれど、お話は楽しく読めました♪
会話の運びとかがコメディタッチでノリもよくって面白かったです。
前作の時は久々にヒット!!と思いながらも攻めの強引さがもう一押しだったのですが今回の攻めは強引でしかも公爵様ですからね~♪良かったです!

考古学の准教授の真守の家は国内でも有数の茶道の一門なんです。長男である兄が跡継ぎなので真守は好きなことをさせてもらっています。
そんな真守なんですが、英国大使館で野点があるという事で、通訳として手伝いに来ています。
そこで難しい質問を投げかけてきたとても品のある紳士がいたのですが、茶道の家元に生まれたからと言って、一通りは出来るもののそんなに詳しくない真守はあまり深く答える事が出来なかったけれど、彼は空気を読むのが上手いのかそれ以上深く突っ込んで来る事はありませんでした。


この真守はいわゆる凡人です。作者曰く目立たない、特徴もないといった感じの38歳の親父です。
元々親父受けは苦手なんですよね~!割りと親父受けが多い牧山さんなのですが、この凡人の親父の真守は割りと冷静に自分の事を分析というか自分というものを分かっていてそれを事実として受け止めて発言する所が面白かったです。



ある日前作でも活躍していた沢林教授、彼は真守の事を気に入っているのですが、彼に金髪の青年を紹介されます。日本の文化が好きで勉強してそれも認められて今回短い期間だけれど、本国の英国に戻る前に非常勤務で講師をするというノーサム。

彼は野点の席で真守に難しい質問をしていた人でした。
日本文化の極めているのならば自分に質問しなくても知っていると言う点と彼は日本語が流暢に話せる!という点は突っ込みポイントだと真守も気付いたけれど、サラっ流してました。
そのあっさりした性格が結構、読んでいて清清しいし面白かったです。

それからというものノーサムは真守の凡人の所が気に入ったのか観察だとちょっかいをかけてきます。
最初は興味本位で手を出すんですよね~!
この辺りは出来れば興味本位じゃなかったらいいのになぁ~って思ったりしました。

中身を知るにつれてドンドン自分でも気づかないうちに真守にはまっていくノーサムが面白かったですね。

まぁ日頃から彼の身分に寄ってくる人たちだから彼の対等な言動もだし、自分自身をみてくれるっていうのがすごく落ち着くし、嬉しいんでしょうね~♪
自分の気持ちに気づいてからは猛烈に口説き始めます♪

流される真守なんですが、自分の彼の事が好きだと気付いたある時、彼が誰かと電話している所を偶然聞いてしまう。その電話で彼は相手に愛の言葉を囁いていました・・・。

それから避け始める真守です。
そして真守を陥れようとしている人が・・・。


まぁ今回も流され受けだったのですが、割りと外国人ということで強引で濃い攻めが良かったです♪


1

平凡無垢なオヤジ受けさま

今回も前回の研究室シリーズ?の第2弾も年下攻めさまでした。     
違うのは受け様の年齢がかなりオヤジ寄りでしたね。
38歳で研究一筋&童貞処女の天然真面目系の准教授です。
それもどこから見ても平凡で平凡すぎて影が薄いのです。
攻め様とのファーストコンタクトでも地味さ加減が発揮され、
2度目の出会いで、初めましてリアクションされているような方。
攻め様はイギリス貴族の日本大好き人間で受け様とは
まさに真逆に位置しているような煌びやかな容姿&性格です。
でも、今回の受け様は平凡だけど相手にへつらうような感は皆無、
事実を淡々と相手に話せる大人ですが、自分自身をも冷静に
平凡分析してしまうような裏表のない受け様。
攻め様はその家柄から媚を売る人や非凡な人たちが身近にいるので
逆に受け様の平凡な様子に興味と関心を・・・
それがいつの間にか独占欲を募らせるまでになるのですが
受け様は、そんな攻め様に振り回され翻弄されまくりです。
平凡なオヤジの初めての恋愛物語です。

0

地味おっさん受け

本人が「ぼく地味だし……」なんて思い込んでる似非地味おっさん受けではなく、
正真正銘の地味なおっさん受けです。美形でもない、普通の地味おっさんです!
しかも国内最高学府の准教授というエリートのくせに、PC苦手の38歳童貞……なんか酷い!

そんな地味おっさんのお相手はキラキラしたイギリス人紳士。しかも伯爵。
こんな対極にいるような二人がなぜ? と思いますが、読んでいけば割と必然だったのかな~なんて思わせられます。
アラステア(攻)の周りにはいない地味さや実直さ加えて平凡さが気になって
観察にしてるうちに、ということらしい。早い話が研究対象。

アラステアはスマートに強引。真守(受)をスマートに襲っちゃうわ、
無意識に真守のお見合いを邪魔しちゃうわとやりたい放題。無意識なので悪意はありません。

中盤までは二人の価値観の違いなどを楽しむ感じでしょうか。
終盤に大きな事件が起こって真守は結構辛い立場に立たされるわけですが……
それでも最終的に結果オーライみたいなことになってます。

今から新規に読もうと思われる方で環境があるなら、電子書籍版をオススメします。
『My Precious Drop』という書き下ろしが付いてます。
アラステア、真守、水嶋、浅霧、さくら、沢林の6人でのお食事会風景が楽しめますよー。
実は●●な真守が可愛いです。

0

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