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表題作一歩、前に~潔癖症からの卒業~

結城智大
大学2年の医学部生
白石遥
潔癖症の大学図書館臨時職員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

重度の潔癖症の遥が、人気の結城とつきあうことになった。キスも触りっこもラップごし!?

(出版社より)

作品情報

作品名
一歩、前に~潔癖症からの卒業~
著者
chi-co 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
ISBN
9784774725932
2.9

(20)

(2)

萌々

(4)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
53
評価数
20
平均
2.9 / 5
神率
10%

レビュー投稿数7

潔癖症

潔癖症の主人公なんですが、自分にはあっさり過ぎて微妙です。

大きな困難もなく、主人公も誰かと付き合うという事に戸惑いもそんなに感じません。
キスはしてみたいけど恐い。サランラップ越しのキスには深い愛情を感じたようですが、ちょっとは焦ったりしても良かったのではと。

自分的にはサランラップ越しのキスはないですね……。

BLで潔癖症物ってほとんど知らないけど、難なく克服していて……もう少し拒絶らしい拒絶があったら良かったかも。

1

物足りないけどそれでいい!

「潔癖症」の今作品の受け様ですが、職場も決まり毎日バスに乗ろうとバス停に行きますが
毎日結局乗ることができずに2時間ほど歩いて出勤するのですが
大学内で偶然出会った攻め様が、朝の乗ろうとして乗れないバスから降りてきたことから始まります

受け様が潔癖症ということもあり足踏み状態だったのですが
知合い→携帯番号の交換→友達→・・・・と
関係が深まるにつれて楽しい展開になっていきますw

やっぱり面白かったのが、ラップを使ってのキスと
OTTを触る場面でしょうかw
笑いごとではないのですが、受け様が一生懸命でかわいいです

いちゃいちゃ溺愛は今回少なめですが
それでも攻め様が受け様の事を凄く思っているのが解るので
読んでいてニマニマしてしまいました

0

タイトル通り

『潔癖症』での苦労がこの作品の大部分です。
これを(特に受け本人が)乗り切っていくことができるかというお話。
そして嫌味な女性やグイグイくる当て馬キャラは登場しない、珍しい作品かな。


受けは、大学の図書館で臨時職員として働く遥。
子供の頃に遭遇した事件で、極度の潔癖症に。

攻めは長身でいかにもモテそうな風貌の結城。
遥の勤める大学の二年生。


遥は、バスに乗れば20分で着く行程を、わざわざ二時間もかけて徒歩で通勤しています。
乗れないけれど、それでも毎日バス停で葛藤する努力家。
そんな遥をバスの中から見かけていた結城が興味を覚え、近づいてきます。
結城はかなり始めから積極的ですし、好意も隠していません。
若干、大学生にこんなやついるか?という紳士。
潔癖症の症状についても、多分嫌な顔をしたことはなかったはずです。

周囲の人間を心の中で排除せず、話して受け入れてもらったことに感謝する遥。
自分の症状に、両親に申し訳ないと感じている遥。
頑張って司書の資格をとりたいと努力する遥。
遥は病気だから仕方ないと放り出さず、努力を続けます。

こういう病気もすべて含んで自分があるという考え方をする遥はあまりにも出来すぎキャラかもしれませんが、ウジウジ受けよりずっと潔く好感が持てました。
ただ、好きだから!という気持ちだけでけっこうあっさり乗り切れてしまって肩透かしな部分もありましたね。

2

人物の誠実さにキュンです

この物語、すごく好きです。
「萌×2」を付けたいところだったんですけど、最後がすごく駆け足に感じてしまって
ちょびっと評価を下げてしまいました。

この物語は遥(受)の潔癖症を結城(攻)と一緒に少しずつ克服していく様が書かれているため
くっつくまでの時間は割りと短めです。
お付き合いするにあたって触れ合えないという理由で遥は葛藤していますが、葛藤期間は超短い。
結城のちょっとした屁理屈(に私には見えたw)と、結城のことは嫌いじゃないという理由で
お付き合いは始まります。

物語の半分以上は、焦れ焦れと結城と触れ合っていく様が書かれています。
仕事場に行く以外での外出なんてほとんどしないのに、頑張ってデートに出かけたり、
外食なんてとんでもないから頑張ってお弁当を作ったりと、本当に遥には人とのお付き合いは大変なもので。
そんな遥に絶対に無理をさせない結城にキュンキュンしました。
というか、こんなに若いのに包容力がありすぎてびっくりもするんですけど……

個人的に、お付き合いが始まってからの一番の山場って、結城がある女の子にせまられてるところだと思うのですが、この時の遥の心情が興味深かったです。
あー重度の潔癖症の場合、こういう心理もありなのか、と。
(実際、重度の潔癖症の方がどうなのかは分かりませんが)
惜しむらくは、この場面のページ数が2~3ページしかなかったってことでしょうか。

で、ラップ越しのキスまでが本当にゆっくりとじれったいんですが、ラップが外れてからの展開が少し急だなぁと思ってしまって、そこがちょっと残念でした。
でも最後までゆっくりすぎるとページ数足りないよなぁなんて思ったりもして、しょうがないかな?という感じもする。
私としてはあと100Pほど追加して欲しかった。そしたら神だったかも。

結城が遥に近付いた理由が分からないんですが、話のメインは潔癖症と向き合い克服していくところなので、あまり気にならないかな。
ハードさは一切なく、登場人物がみんな誠実。私はこういうの、大好きです。

0

まさに、リハビリ

受である遥が、1歩1歩トラウマと向き合い、
社会に入っていく物語です。

幼いころのトラウマから極度の潔癖症となってしまった遥は、
大学図書館への通勤時、バスに乗れるようになりたいとバス停に立っていた。
毎朝挑戦しようとしているのですが、なかなかバスのタラップに
足を乗せることができなかった。
そんなとき出会ったのが、遥が勤める大学の学生結城でした。
結城は、遥の潔癖症を分かった上で、一緒に毎朝
学校まで歩いてくれます。
遥は、結城への気持ちを気づいていくうちに、
結城に触れたいと思うようになります。
エチに関しても、勇気を持って遥が前に進もうとする様子が、
微笑ましい気持ちになります。

とても丁寧な物語でした。

1

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