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神子じゃない方が、騎士団長の最愛になるまで

miko janai hou ga kishidanchou no saiai ni naru made

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表題作神子じゃない方が、騎士団長の最愛になるまで

アルフレイン・シェーラ・ブランデル、祥也を保護してくれる騎士団長29
森下祥也、後輩に巻き込まれて異世界トリップした大学生20

あらすじ

堅物な騎士団長×巻き込まれ転移者の、異世界で見つける真実の恋!

高校時代の後輩・沙月を車から庇おうとして、ともに異世界に転生してしまった祥也。どうやら沙月は伝説の「癒し人」としてこの世界に呼ばれたらしい。沙月は王宮で保護されることになるが、行き場のない祥也を引き取ってくれたのが騎士団長のアルフレインだった。役立たずの祥也にも誠実に優しく接してくれる彼に、次第に惹かれていく祥也。しかし、後日神官から祥也にも“特別な力”が授かっていると告げられた祥也は、不安に涙したところをアルフレインに抱き締められ…!?

作品情報

作品名
神子じゃない方が、騎士団長の最愛になるまで
著者
chi-co 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041121931
3.3

(22)

(1)

萌々

(9)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
70
評価数
22
平均
3.3 / 5
神率
4.5%

レビュー投稿数7

すれ違いが長いのがもったいなかったな

異世界に召喚された後輩にくっついて来ちゃった、じゃない方が主人公のお話です。

タイトル通り騎士団長にとーーーっても手厚く保護され慈しまれ愛されなお話かと思いきや。

皇太子派と第2王子派の陰謀や対立とかと平行して、騎士団長のアルフレインとすれ違っちゃって会えない時間が長いです。

主人公祥也が異世界でしかもじゃない方という心許ない立場で、頑張って居場所を作ったり役に立ちたいところは読んでて良かったです。なぜか騎士団長に気に入られ安泰で。

ピンチを切り抜けやっとアルフレインと落ち着いてお話しようと思ったら、二人の温度差と覚悟の違いで、なんか期待したのと違う…な短いエッチ描写でした。
アルフレインがうまいことやりおって、というか嫌ですか?とシュンとしてみせて、断れなくしてやり遂げるみたいな?

もっとこう気持ちを確かめ合って、盛り上がってから湧き上がるものがあって、な感じが良かったなあ。

そもそも祥也が元の世界に帰りたいって言い出したのがすれ違いの元だよね。
でもアルフレインの覚悟が素晴らしかったです!

もしかして沙月と第2王子のスピンオフが出たりして?

0

タイトルどおり

タイトルそのまんま、騎士団長×異世界人のお話でした。分かりやすくて良いですね!

後輩・沙月を助けようとした祥也(受)は後輩ともども異世界プロスペーレ王国に飛ばされてしまいます。沙月は神子-癒し人だと判明し、第二王子ユーリニアスに連れていかれます。一方そうでない祥也はどうなるのと不安になったところを騎士団長アルフレインが保護してくれるという展開でした。

基本的には祥也の視点ですが、アルフレインの視点も入ってくるので理解しやすくすんなり読めます。言葉は通じますし、アルフレインは最初から祥也に愛情を持っていてくれてその辺の支障はありません。祥也は素直な良い子で、沙月に比べて役に立たないと悩む姿が可愛かったです。

終盤の、祥也の秘められた力と、アルフレインの隠していた力による、お互いがお互いを思うゆえの行動。さっくり読めば素敵だなぁで終わるのですが、力があるからか悲壮感がなくあっさり進行してしまった様子でもありました。

第二王子と沙月もカップルのようですし、元の世界に戻る方法も探そうという話で終わるので、続編があるのかなぁという雰囲気でした。変装した姿や終盤のイラストも素敵でしたので、力がなくても愛してるという甘いお話をさっくり読みたい方にはお勧めです。

6

大切な貴方のために

今回は特殊な一族の長でもある騎士団長と
後輩と界渡りした大学生のお話です。 

能力がないとされた受様が
攻様の大切な人になるまで。

大学2年の受様はバイト帰りに
高校時代の後輩に再会します。

塾帰りで迎えを待つ後輩は
あまり時間がないと言いますが
ジュース1本の立ち話も楽しいモノです。

ふと後輩が「月が赤い」と足をとめ
空を見上げた受様が後輩と繋いだ手に
力を込めた瞬間、足元が崩れ落ち・・・

次に受様が気付いたのは森に囲まれた
泉の傍らで全く見知らぬ場所でした。

受様が無意識に後輩を強く抱きしめた時、
馬に乗った中世ヨーロッパ貴族のような服装で
腰に剣をはいた2人の男性が現れます。

1人は受様の前に片膝をつき、
プレスペーレ王国の騎士団長だと名乗ります。
この騎士団長こそ今回の攻様になります♪

攻様は背後の人物を第二王子だと紹介し
少し開けた場所に建つ石造りの建物へと誘います。

そこは"聖なる森"の番人の住む館で
番人により後輩は神託にて告げられた
"癒し人"だと判明します。

癒し人とは癒しの魔力をもつ異世界人ですが
受様には癒しり魔力が現れまず、
"癒し人"の後輩は王家が保護する決まりだと
第二王子が強引に連れ去れります。

番人は受様の魔力を見た事はないけれど
何か特別な魔力かもしれないと考えますが
前例のないために秘密にされます。

果たして受様の界渡りは巻き込まただけなのか!?
それとも特別な意味があるのか!?

特殊な血筋の一族の長である攻様と
赤い月の夜に異世界トリップした攻様の
異世界トリップファンタジーになります♪

攻様は自分が受様を見つけたのだからと
受様の身柄を引き受けて保護するのですが

実は攻様は伯爵家の三男でありながら
ある特殊な血筋の一族の長を務めています。

攻様の一族の中には時折先祖返りで
特殊な能力を持つものが生まれることがあり
その力ゆえに攻様が一族の長となったのですが
さらに攻様には誰にも言えない能力があります。

受様の能力は聖なる森の番人により解明されますが
それは受様の命をとした場合のみ発揮される能力であり、
受様は何もできない自分を歯がゆく感じながら
自分のできる事で攻様の役にたとうとするのです。

受視点と攻視点とでお話が進むので
読者にはそれぞれの思いが丸見えなので
すれ違いや受様のぐるぐるや攻様の葛藤が楽しく

それぞれの秘密がいつバレルのか
ワクワク&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました。

但し、受様が本当に"○○じゃない"ほうなので
後輩と王子が絡まる権力争い絡みの出来事が
本筋なんじゃないかな!? と思える感じで

受様と攻様の展開はあまり山谷なくて
ちょっと盛り上がりには欠けたかなと思います。

後輩と王子様のお話も読んでみたいです (^-^)v

4

内容がわかりやすくて面白かった

異世界トリップファンタジーをあまり読まないですが、
「神子じゃない方」、巻き込まれる形で異世界に飛ばされてしまった少年のほうが主人公ということに魅力を感じて購入しました。

読みやすい文体で、攻め受けいつくっつくんだと続きが知りたくて一気に読み終わりました。
主人公である受けの気持ちを中心に描写される作品です。
後輩のように癒し力を持たない自分はこの世界でやっていけるとか、
後に自分にも力を持っていると知りしかしたった一回しか使えないその力を隠さなきゃとか、
攻めのキスに戸惑ったりとか。
とにかくぐるぐるいろいろ考えてしまう受けです。
冒頭部分では小動物系のかわいい後輩を守る気持ちが強い主人公だったため、女々しいとまで思わないが少しギャップを感じましたが、「すごい気になる~」というほどのことではないです。
攻めは騎士団長設定ですが、戦うシーンはほぼなく、仕事でよく留守しているがどんなに忙しくても必ず受けに会いに行こう、寡黙な男。
攻めの感情描写もあるが割と少なめで、BLだし受けを見つめたりイチイチ受けの言葉に喜ぶその姿を見れば一目惚れだろうとわかりますが、
二人のやりとりがもう少し増やしてほしいです。

読み終わってから思ったのは、始まりから受けの攻めへの気持ちに気づくまでに比べると、
一番のクライマックスシーンから結ばれハピエンめでたしめでたしまではやや短いです。
とにかく攻めと受けの交流を見たい・攻め受けのいちゃラブを読みたい方にはおすすめできないかもしれません。
ちなみに情事シーンも少なめです。

自分がどうしても気になってしまったのは、祥也(主人公受け)と沙月(主人公の後輩・神子)の関係性です。
仲のいい先輩後輩関係であろう。主人公は神子じゃない方の祥也と騎士団長なので仕方ないかもしれないが、異世界にいってから沙月の出番がもちろん少ないです。
第二王子や王室に保護されたため気軽に会えないのも仕方がないことだとわかっているが、登場するたびに異世界にどんどん馴染んでいく沙月にどうしても違和感を覚えていきます。
神子(作中では癒し人とよばれる)の力を発揮して重傷を負った人々をどんどん治療していく沙月を見て、祥也は自分の存在意義について悩みました。
なにかと沙月のことを気にしている祥也に、二人にもっと会話してほしかったです。だんだん、沙月がちょっと冷たい、薄情な子に見えてしまったのが気になってました(実際は先輩想いの子です)


精霊や妖精など設定がやや多いですがまあわかりにくくはないと思います。
読んでるときは「面白い!」と思ったので萌評価にしました

1

じゃない方の力

巻き込まれて異世界転移だと、巻き込まれた「じゃない方」が主人公なので、この主人公に、異世界において実際どんな力があるのかって辺りがお話のメインになるわけですが、
こちらの作品は「じゃない方」の主人公にも、限られた条件下でのみ発現する能力があって、というお話でした。

1冊読み切りの小説としては、必要かつ充分な展開ではありますが、最近ずっとwebの異世界物とか読んでいる当方としては、商業出版の読み切りって超短編でちょっと物足りないわねって感じがどうしても残ってしまう。
だからといって、エチシーンが長くなればいいってわけじゃなくて、その後の展開が知りたかったなと、そんな感じで萌は一つ。

1

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