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表題作可愛い猫じゃないけれど

三笠千里,31歳,飄々としてつかみどころが無い獣医
河原周良,16歳,犬を拾った一見不良に見える高校生

その他の収録作品

  • 可愛い猫は独り占め
  • あとがき

あらすじ

怪我を負った犬を前に途方に暮れる周良を救ってくれたのは獣医の三笠。彼に愛される動物たちが羨ましくなってしまった周良は…?

作品情報

作品名
可愛い猫じゃないけれど
著者
真崎ひかる 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344828186
3

(13)

(0)

萌々

(3)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
36
評価数
13
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

警戒心の強い猫ちゃん

思わずイラスト買いしてしまいそうな可愛い雰囲気の表紙に惹かれて即買い。
内容は、見た目は今どきの高校生で茶髪で着崩した制服に不愛想な事もあり、
対外的には不良にみられる感じの受け様は、高校生なのですが、思春期の反抗みたいな
感じもあって、意地っ張りで、かなり警戒心が強い受け様でしたね。

母子家庭で育ち、近くで雑貨屋を営む母親が付き合って数年になる男性マンションに
帰ってくると、自分が邪魔をしているような、なんとなく二人と一緒にいたくないと
毎回適当な理由を付けて夜の街へ足を向ける受け様。
それも好きで行っている訳でもないからどこか馴染めないでいる。

そんないつもと変わらない日に、目の前で犬が轢かれ、助けようとするがどうしていいか
解らずにいたところを攻め様に声を掛けられ、初めは受け様が犬に危害を加えたように
見られたが、相手が獣医と知り、怒りよりも犬を助けて欲しい思いで言われるままに
攻め様の後をついていく。
そして、治療費の代わりに何故かそこで散歩のバイトをする事になるが、攻め様の
つかみどころが無い性格に、いつも大人に対するような態度が取れなくて、
天然で何を考えているのか解らない攻め様のペースにいつの間にか乗せられている受け様。

歳の差カップルで、思春期の悩める受け様に、教え諭すような大人でも無く、
自然なマイペースで傍にいる攻め様にいつしか好意をもつようになるが、
攻め様には付き合っている女の影が見えて・・・
なんて言うストーリーでしたね。
意地っ張りで、人になかなか懐かないような受け様を時間をかけて手に入れるような
以外に腹黒な面も持っているのではと思わせる攻め様との作品で、懐き始めた受け様が
以外にも健気で可愛らしいお話でした。

2

イラスト買い!

高星先生スキーなので、迷わず買いましたが、
私は深く考えずに読むほうなので普通に楽しんで読みました。
でも、猫耳カチューシャの辺りはさすがにないでしょ!と思うので
評価が萌止まりで。

高星先生の王子的攻めのイラストが大好き過ぎるのですが、今回の攻めは飄々とした
つかみどころの無い大人な攻め。イラストもそんな感じなのです。受けはツンツンした
感じのちょっと悪そうな高校生。でも、イラストは悪そうに見えないのは話で母親とうまくやれないところを読んでいるからでしょうか。

私の物足りない感として、当て馬キャラのコーイチがもう少しきっちり絡んで欲しかったかな。コーイチは脇で終わるのはもったいないように思えました。

1

愛情欲求

かわいい犬がいっぱいの表紙に釣られて、つい主人公が16歳で相手が大人という、苦手組み合わせの本だということを忘れていた(汗)
大人×子供の14歳歳の差、しかも、子供は母子家庭で母親が放任で当人は恋人を家へ平気で上げていて子供は居づらくて夜の街を徘徊するという、典型的な愛情不足&コミュニケーション不足の家庭。
まあ、話の過程で(番外においてではあるが)めでたしな和解とか、本編の中で本人が世間の見た目とか評判というものに気がついてという、良くなる点はあるものの。
冒頭からいきなりこの親子関係から始まったので、恋愛より先に親子関係だろ!?って母親にむかっ腹が立ってしまって、この本失敗したかと思いました。
(まあ、でもこの前提がないと話がすすまないからね、話、話と割り切らないと?)


そんな主人公・周良(ちから)が、夜眼の前で犬が車にひき逃げされたのを助けて困っていることろにであった獣医の三笠。
その犬の治療費を出そうとしたら、人手が足りないからと預かっているペットの世話をするバイトを交換条件にされる。
それからその動物病院に通うようになり、千里や動物達と過ごす時間の居心地よさを知り、世間体というものを知り、少し大人になっていきながら・・・
という、周良のちょっとした成長と恋心を描いた話。

この千里、ひょうひょうとした大人です。
懐かない猫のようだと、周良をかわいがるのですが、彼は周良の色々を根ほり葉ほり聞いたり、問いただしたり、注意したり、
普通大人らしい、と言われる常識ある態度は取ってないのです。
まあ、色んな大人がいるからそれはそれでいいと思うのですが、何考えてるか解らない人かな?
猫耳のカチューシャを周良につけたり、毎回食事に一緒にいったり出前を取ったり、
あれ?下心満載なのかな?とも見えたり。

【可愛い猫はひとりじめ】において、千里視点となり、彼の心が語られますからそこで全てがわかります。

色々なしがらみを、物語だけ追って深く考えなければ、周良のツンデレや意地っ張りがカワイイ♪とか、彼の境遇がかわいそうだよね、とか思えたのかもしれないですが
あまりに周囲の大人がダメばかりで(千里も含め)これでいいのか?
そして、当然ですがエッチが登場して興ざめしてしまった。。。
と純粋にキャラと物語を楽しめなかったのです。
悪くはないのに、、、やはりこう言う点が大人×子供の一番苦手なシチュなのだと改めて認識してしまった典型的話になってしまったようです。

3

設定はすごく好みなんだけど。

読み終わってよかったのはそれ(根本的な設定)だけだった・・・

年の差(年上攻に限る)、しかも高校生受と言うのは、私の好みのど真ん中です。いちばん好きなシチュエーションなんじゃないかと思うくらいに好みなんです。

真崎さん(一応まだ)作家買いで、しかも大変好みの設定ということで『今度こそ!』と期待して読みましたが、う~ん正直なところいまひとつでした。

まず、キャラクターがどちらもまったく好みじゃないです。

チカ(受)は、こういうツンツンした口の悪い受はすごく苦手。『ガラの悪い見た目』に反して結構・・・というパターン自体が安易過ぎて興醒めです。

まあ、猫に例えるなら毛を逆立ててフーフー言ってる感じ? それでいて三笠(攻)にだんだん懐いてすり寄って行ってというあたりもあまりにもお約束過ぎてがっくり。←チカのキャラクターすべてに言えますが『お約束』だからダメなんじゃなくて、あくまでもまったく私の好みじゃないからです。

そして、三笠はなんとも掴みどころがなくて、絶対ダメ・イヤじゃないけど魅力も感じない。ちらっと見える『実は腹黒・・・?』には余計にガッカリしかないですね。腹黒攻自体が苦手なんですよ。

う~ん、読みながら真崎さんの他の(やっぱりあまり好みじゃない)作品が浮かびました。キャラクターの共通点が多い気がして(攻受ともに)。
そして両方の作品の『(私の)ダメだったポイント』が悉く重なる。

決して『もうダメ!』ではないんですが(ホントに最近の真崎さんではマシな方)、あっさり薄味過ぎてどうにも入り込めないままにさら~っと終了。

ちょっと残念、かな。
表紙は(高星さんの絵の問題ではなく)それほど好みのイラストじゃないんですが、それでもこの表紙がいちばんよかったかもしれません。

1

足りない

真崎さんということで、作者さん買いなのですが、
なにかが足りない印象でした。

主人公である受の高校生、周良は、家族の中で居場所がないように思い、
わざと悪ぶった生活をしています。そこに出会うのが、獣医の
三笠でした。飄々として、つかみどころのない三笠に丸めこまれて、
三笠のもとでバイトすることになります。
三笠は、周良のどこか寂しい性格を見抜き、大切に包み込んでくれる存在となり、
徐々に惹かれていくという展開なのですが、
どうも、2人の心の動きが読みとりにくかった。
特に、三笠は、つかみどころのない性格描写であることもあり、
どうして周良に惹かれたのかが、よく分かりません。
そして、周良の性格も、あまり好きではありませんでした。

悪くないけど、物足りない。と感じてしまう作品でした。

0

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