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青春ライセンス(表題作 ハミングバード)

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表題作青春ライセンス(表題作 ハミングバード)

(仮)斉藤保,大学生,経済学科2年
(仮)上代,大学3年生,テーブルゲーム研究会

同時収録作品イゾレスタチオン

ヨシノ,隔離感染者
リオ,介護アンドロイド

同時収録作品砂塵の迷図

ワクラル,少年王
紫紋,大学助教授 

その他の収録作品

  • POST SCRIPT
  • カバー下(イラスト)

あらすじ

勉強も恋もなんでも思うままに手に入るイケメン大学生・保。
誰かに恋こがれるなんて想像もできない。しかし、悩みどころのない、自分より余裕のある上代先輩に初めての戸惑いともどかしさを感じた…
キャンパスライフを描く『ハミングバード』。アンドロイドの悲恋、異次元トリップの主従関係。
鬼嶋兵伍の新境地、ここにあります。

作品情報

作品名
青春ライセンス(表題作 ハミングバード)
著者
鬼嶋兵伍 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758072359
2.7

(21)

(0)

萌々

(1)

(14)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
52
評価数
21
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数12

鬼嶋作品の新たな側面

筋肉系、エロエロ、『ブランニュースター』のようなエロエチなしのさわやか系もあり、そしてまた一つ新しい鬼嶋兵伍の世界を見せてくれたと思う単行本。
恋愛未満の麻雀漫画とBL風味が融合した学園モノと、ファンタジー設定の3作品。

gateauで拝見していた時、メイン作品に該当する【ハミングバード】のマンガの意味するところがよく理解できず、一体どういう方向性を持った漫画なのだろうか?と不思議で仕方なかった。
麻雀が中心になっている感じの作品連載中は、未完成の原稿のまま掲載される回があったり、おまけに、その終わりは「え?これで終わり」というものがあったのです。
しかし、単行本になって1連作品と全てが繋がると、ガッテン!
キャラが魅力的なのが良く解るのでこの続きが気にならなくもないのですが、あとがきで作者さんの意図も知ると、なるほど~と納得するものもあるのです。

勉強もスポーツも恋愛も、その外見もあり何事もそつなくこなせてしまう大学生の保が、偶然校内で出会った上代に興味を抱き、彼の所属する”テーブルゲーム研究会”で麻雀を始めることで、彼の学生生活が変わっていくという話。
麻雀というとその言葉だけで引いてしまう人も多いかもしれないのだが、初心者にもわかるように(何せ保が初心者ですから)導入は大変にわかりやすいです。
メンバーも大変に個性的で、すぐ鳴いて上がるユーキは”アンアン鳴いて早漏打ち”なんて言われてますが、コレ爆笑です♪←セコい手ですが。
もっさりジャージの4年生(実は8回生)の東雲はいつも目が隠れていて無精者なんだけどものすごく気になるキャラですよ♪
一番重要なこの話のポイントはどうして保が上代に興味を抱いたか、ということですが、ラスト1回手前の5話に全てがあります。
上代は、単位を教授に自分を切り売りしても勝負で得ようとしたり、モノに執着しなかったり、0か1か、のギャンブラー性質で、緊張感がないと生きてる実感がしないという。
なんでもそつなくこなす保がなににも興味をいだけない状況と、同じでただ保は勝負にでていないだけという、ネッコが同じ同士というモノがあったのです。
保が上代をゲットするために発奮する場面で終わりを迎えてますので、ほんとうにこれからが麻雀漫画としてもBL展開としてもおもしろそうなのに!
そしてキャラが魅力的なので、スピンオフや番外編がたくさん考えられそうで、それがすごくもったいないと思える、これから花咲く魅力がつまってる作品なんです!
う~ん、、惜しいというか、これもいいというか、、、
続編期待する?な作品なのです。

そして人でなくなる病気に感染して隔離されている患者と、介護アンドロイドの献身愛を描いた【イゾレスタチオン】
この結末は一体?

文明の遺跡の研究をしている時に、タイムスリップ?を起こして、その時代の少年王に見せられる考古学者という話を描いた【砂塵の迷宮】

この2本はSF設定ですので、鬼嶋作品には珍しい設定なのだと思います。
またガチムチでないですしね。
gateauで鬼嶋作品!?と驚いたものでしたが、こうした作者さんのチャレンジが見られるのはとても興味深いのでありました。

5

麻雀知ってる&興味アリの人には楽しそう!

発売日初日に買って読んだのに、レビューをするための再読がなかなかできなかった一冊。

鬼嶋さんの本は、明るい楽しいエロというイメージでしたが、
コチラの本はちょっと違いました。
色んなことにチャレンジされてて、すごいな~♪


表題作の「ハミングバード」は6話+あとがきにコスプレした面々の絵w
コチラはあとがきによると、
「麻雀とBLをかけあわせて、女子の麻雀人口を増やそうぜ!」
というような企画ではじまったお話のようです。
そのためか、
麻雀はお話の中でスパイス的なものではなくて、結構ガッツリで、
さぁ教えてあげるよ~楽しく学びましょう~~~♪って雰囲気なんです。
お話自体も楽しいですし、
キャラも立ってるし、
分かりやすいようにちゃんと工夫されているなぁとも感じます。
でも、
麻雀について全く知らなくて、今のところ特に興味もないよ~
というわたしは、麻雀って楽しそうかも、でも結構頭使って難しそう~って印象かなぁ。
(すみません…、麻雀に興味を持つ読者もいるといいなぁ、うん、本当に)

主人公が麻雀に興味を持つキッカケとなった、先輩は、
黒髪メガネで雰囲気と色気のある人。
作中ではそんなに魅力を感じなかったのですが、
カラーの口絵の色っぽさがもう半端なくて、すごい素敵!!
ため息でちゃいました~。
話を読んでいる時はそのメガネの先輩よりも、
そばかすで八重歯の、ガラの悪いチビッコといわれていた中谷くんが、
なんとも可愛いなぁ~って思っていたんですけどね。
お腹すいた~とパスタの乾麺をそのままポリポリ食べちゃう東雲さんもいいキャラだし、
主人公が学友をお母さんキャラにして話す何気ない会話も面白いし、
う~~~~
もっと麻雀を知ってれば、きっとすごくこのお話すきだと思うんだけどなぁ!
自分の無知が呪わしい…
(国士無双ってなんか強い手らしい?という程度の無知さ加減なんです…)


個人的には、最後の「砂塵の迷図」が一番すきかな。
冴えない感じの日本人が外国の遺跡の調査中に、足元の岩が崩れて、
なぜか古代の民みたいな人たちに捕まってしまう。
その民の王だと名乗る、褐色黒髪でまるで黒豹の様な少年が助けてくれるが、
「俺の妾になれ」と言われて…

この少年王の王たる風格や不遜な態度が、目を引きます、カッコいい☆
ファンタジーっぽい終わりになっているのも、いいな!
本のカバー下には、その王の子供っぽい一面も見れる絵があって、ちょっとほっこり。


自分は無知ゆえに萌評価ですが、
麻雀知ってる&興味アリの人は、とても面白く読める本だと思います。
鬼嶋さんの、更なるチャレンジを期待したくなる本でした♪

4

褐色肌のエロスは無限大だとおもう件

まぁまぁですかね(´・ω・`)んむ。
レーベルがレーベルだけに、エロスよりもストーリー重視な作品集。
表題の青春ライセンスは、やろうと思えば大概のことはこなせちゃう
長身でイケメン。不自由がなさすぎて何にも熱くなれない
そんな男が出会ったのは不思議なオーラを放つ先輩で!?
なお話。正味、これから先にラブ展開がガッツリまっていそうかといえば
そうでもないような。
案外駆け引きうんうんでズルズルほのぼの行きそうな印象もあるのかなと
思ってみたりな今作でした。
まぁ、最後の感じをみれば、後輩君次第なきがしなくもないのですが。
見た目的にも、キャラてきにもユーキくんが一番好きでした。
そばかす・・つりめ・・薄い眉。てごめにしたいwww

イゾレスタチオン
なんだか近未来というか、ファンタジー色つよい短編。
細菌感染で隔離された攻と、介護アンドロイド受。
エロいのは正味ここだけですが、受のカラダがエロいので許すw

砂塵の迷宮
褐色肌の少年というだけでエロスですね(*゚▽゚*)
個人的に好きなだけですが、褐色でほどよい筋肉で
つり目で。ドタイプですww可愛いww可愛いwww
私おもうのだけど、鬼嶋さんの作品ってわりと大人系というか、
筋肉お兄さん以上のキャラクターが多い印象なのですが
こういう少年ネタのほうが好きな気がする。
顔が短いほうが可愛いにゅ

追伸
麻雀、、、結局わたしは覚えられませんでした。
覚えれば面白いのかな~と思いつつ。

3

何でもデキるからつまらない

表題はなんと麻雀がメインの作品で、若い女性にはどうよ?なんてお話でした。
まぁ、個人的には麻雀も嫌いじゃないので、面白い題材だと思うのですが、
主人公は何でもそつなくこなせて、ちょっとカジればなんでも出来てしまう、
でもそれは、何かに熱くなれない、いつも簡単に出来てしまって面白くない。
いつもそんな風に思っていた主人公がふとしたきっかけで知り合った先輩の後を追いかけ
追いついた先がテーブルゲーム同好会。

そこで麻雀をする事になり、何でも出来ると思っていた主人公が意外に苦戦しながらも
切っ掛けになった自分自身を大事にしないどこか刹那的な先輩に惹かれる話です。
先が読めないから面白い、相手の手の内を分析しながらのスリル感。
まさに麻雀が主人公と先輩との今後の関係みたいに思える内容でしたね。

イゾレスタチオンは、まるで私の大好きな某ゲームかと思えるような感染者のお話。
感染者とそれを介護するアンドロイドとの切なくて苦しくて痛い内容です。
感染者の最後はバケモノ?それでもアンドロイドの健気さが憐れで愛しい。
砂塵の迷宮は、なんだろう?ファンタジー要素ありなのか、突然日常ではありえない
世界に紛れ込んだ主人公が捕まえられた相手に恋をする内容でした。
物凄く面白かったとは言えないけれど、シブイ面白さって感じかも。

2

器用に描けちゃう作家さんだからなのか…

なんでもそこそこ器用にこなしてしまう保は、不思議な雰囲気を持つ上代と出会い、迷い込むように大学の麻雀サークルに入り浸るようになる。
持ち前の器用さでルールを覚えれば、上代にも負けないかも…と宣言したことで、興味を示さなかった上代も保という存在を認識してくれるようになり、保は「僕が勝ったら、僕があなたを自由にしていいんですか」と勝負を挑むのだが…

といった内容の「ハミングバード」と、他に短編二編。
この作家さんには珍しく「ハミングバード」ではキス止まり。エロシーンはありません。
お笑い要素もなく、シリアスな内容になってます。
意識していなかったけど器用故の乾きを抱いていた保が、同じ乾きを抱える上代に惹かれるという構図が、イマイチ曖昧に感じられました(保が冒頭以外は全然器用に見えない所為かしらん?)。
麻雀マンガのキモの、男と男が自分の存在を(この場合は文字通りに)賭けて勝負するカタルシスも、あまり感じられなかったです。
もっと情熱、というか執念みたいなものが欲しかったかなぁ。

蛇足ですが、短編「イゾレスタチオン」の主人公はゾンビに感染した人のようですけど、なんで生きながらえて延命させられてたのかなぁ。
親族のたっての希望で?とか、治療薬開発の治験のため?とか、そっちの方が気になってしまいました。
で「僕があなたを生かします」って、ゾンビ化してる相手に生かすも何もないだろーに、と身も蓋もないツッコミを入れてしまったのは内緒です(笑)

2

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