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狂気の執着愛。ついに文庫化!
個人的に再読率一番高い作品です。
本当に好きで好きでどうしようもないぐらい好きな作品です。
文庫化を知った時声出して叫んだぐらい嬉しかったです。(苦笑)
目当てはもちろんノベルス未収録作の「プラネタリウム」と書下ろしです。
「プラネタリウム」を読んでまた泣かされてしまいました。
優しくしたいのに、つい意地を張ってしまう短気な笠井。
笠井に切り捨てられるがこわくて相変わらず変態で重いな遠藤。
昨日は穏やかに過ごしたのに、今日はいきなり喧嘩してしまいました。
付き合うとか、愛とか、難しいですね。
でもそれは人を柔らかくするものです。
過去に「恋とは何か」を尋ねた笠井は、もう答えを見つけたと思います。
書下ろしは甘くて甘くてニヤニヤが止まらないぐらいです。
とりあえず遠藤、笠井のパンツちょめちょめしないでー!!頼むから、やめてー!!!
……えっと、メインは嫉妬深くて疑心暗鬼な遠藤は飲み会帰りの笠井と同僚の会話を聞いて……やってしまいました。
遠藤の気持ちは分かるけど、あんなことをやったら笠井に怒られるでしょう?笠井が一番気にしていることですから。
遠藤はいつになったら笠井を信用できるようになるですかね?その日は来るでしょうかね?(苦笑)
でも笠井も大分毒されました。
合コン誘われたけど、行かないで欲しい?じゃ、行かない。
電話出て欲しくない?オッケー、無視しよう。
やりたい?いいよ、週末はベッドで過ごそう。
うん、見事なバカップルでございます。
末永くお幸せに爆発してください!!
でも続きが気になって一気に読んじゃう話でした。攻めのストーカーっぷりが酷すぎてもはやBLではない、ホラー小説、犯罪小説・・・これが本当にラブになるのか?と大いに疑問に思いながら読み進めましたが、最終的にはラブラブになり攻めが受けのパンツの匂いを朝から嗅いでいるというギャグ漫画のような展開に変わっていたというミラクル。振り幅大きすぎです(笑)。パンツのくだりはぜひイラストで見たかったですね。ギャグすぎるけど。
結局受けの心が広すぎ、包容力ありすぎって話です。ほだされすぎにもほどがある。もうあの攻めからは逃れられないだろうから、ゲイのパパにカミングアウトする日も近いですね。文庫本だけど、厚みたっぷりで読みごたえもあり、大変お得だと思いました。
受け様は昔、「ホモ夫婦の子供だ」といじめられた経験がトラウマになっていて、人の目が普通以上に気になるとのことなのに、デートで池袋に行くなんて!しかも35番出口はヤバいです。乙女ロード行きの出口です。男前二人のカップルなんていたら腐女子の注目の的にされちゃいます(笑)もしやそこまで計算されてるのかもと思い、神評価に変更させて頂きました。
この小説で執着攻め萌えに目覚めました。
この作品を読んで佐田さんの既刊全巻集めたくらいです。
私の中で、執着攻めの受けに対する執着度合いが高ければ高いほど美味しく、受けはただ言いなりになるんじゃなくて攻めと対等、もしくは攻めを尻に敷くくらいが好ましいのですが、その点この作品は私の好みど真ん中でした。
それに加え佐田さんの文章が私にすごく合ってるんですよねー。
淡々とした文章に感じなくもないのですが、その中に遠藤(攻)のドロドロとした執着が感じられてゾクゾクしましたw
遠藤(攻)から逃げて引っ越した笠井(受)の前に遠藤が再び現れた時は、笠井には悪いですが「よし来た!!」と思いましたw
ただ、受けが攻めを受け入れる過程は唐突に感じなくもなかったかなぁ…と言う感じです。
が、それを補って余りある萌えを頂きました。
きっと執着攻めの中にはもっとヤバい人達がいると思いますが、遠藤に出会った衝撃が凄すぎて、私の中で執着攻めの頂点はもうずっと遠藤です。
濡場はわりとあっさりめの文章です。
色々書きましたが、好みの分かれる作品であることは間違いないです。
話は甘くないですし、受けの気持ちは分かりづらいところがありますし、遠藤は笠井のことを手に入れる為なら手段を問わない上に使用済みパンツの匂いを嗅いで気合いを入れる変態です。
ですが、心を奪われる人がいるのも間違いないと思います。
あーーーー佐田さん新刊出してくれないかなあ…
攻めの執着が凄い、とちるちるのトピのどこかで見て気になっていた作品です。佐田先生の本は既に二冊読んでいましたし、麻生ミツ晃先生の表紙も素敵で躊躇せずに買いましたが、これほどとは思いませんでした。この攻め、遠藤圭祐は本物です。本物のストーカーで変態。
表題作「あの日、校舎の会談で」はもうサスペンスといっていいでしょう。主人公で受けの笠井亨と十年ぶりに再会した遠藤圭祐。二人は十年間疎遠になっていたもののこの日を境に再び友情が戻り、笠井の悪夢は始まるのです。ここでの遠藤は本当にヤバイ、笠井が好きで好きで執着しまくっていろいろやってしまう。笠井は遠藤の執着愛にとうとう胃をやられて吐血、入院まで追い詰められます。
最悪のこの時を境にして二人の関係が徐々に変わっていくわけですが、笠井の気持ちの変化には感情移入できるものがありました。ラストの遠藤は正に粘り勝ち、「笠井を大事にしてやれよー」と一言言ってやりたいですね。
二話目「アクアリウム」。何とか恋人になった遠藤と笠井のそれからの話で、遠藤視点。
笠井がいなくなってしまうことを考えると、どうしても軽く変になってしまう遠藤です。そして、ここまで読んでいると不覚にも遠藤がいい男にみえてきて、ときめきました。
三話目の「プラネタリウム」はダブルベッドをどーしても買いたい遠藤と、ベッドを運ばれたときのことを考えて悶々とする繊細な笠井のお話。
ラスト、「週末は甘い病気」は最初の二人が嘘に思えるくらいに安定した関係になりました。笠井の履いたパンツのにおいを嗅ぐ遠藤はやっぱりド変態だとは思うけど、この二人はきっと大丈夫。
まとめの感想として、こういう執着ものならいいなあという感じでした。
新書版を持っていたのですが、文庫版の書き下ろしが読みたくて購入しました。新書版にはない二人の甘い甘い関係が垣間見れるので買って良かったと思いました。ストーカーからの恋愛関係はなかなか難しいと思いますが、一途な執着愛と考えればそれも有りかなぁと思ってしまうBL脳ってすごい変換力を秘めていると我ながら天晴と感じました。攻め様をそこまで引きつける魅力を受け様には読んでいて感じることはできませんでしたが、そういうことろがまた良いんです。誰も気づかいな本人すら気づいていない魅力を見つける攻め様が良い!