クライ、くらい夜の終わりに

kurai kurai yoru no owari ni

クライ、くらい夜の終わりに
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×216
  • 萌13
  • 中立7
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
14
得点
145
評価数
45
平均
3.4 / 5
神率
15.6%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥638(税抜)  ¥689(税込)
ISBN
9784778111267

あらすじ

「俺のこと、覚えてない?」
大学の教室で須田にそう聞いてきたのは、見たこともない男だった。幼なじみだと言い張るその男、寺岡を人違いだと突っぱねたものの、実は須田には子供の頃の記憶がない。その後も人懐こい笑顔でやたらと構ってくる寺岡の優しさに、須田を少しずつ心を許していくが・・・。
(出版社より)

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表題作クライ、くらい夜の終わりに

寺岡行靖 20才 須田と大学で再会
須田真市 20才 小学校の時の記憶が無い

その他の収録作品

  • 夜が明けたそのあとに
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数14

むなくそ悪い。

けっこう高評価を得ている作品なので、一票くらい「しゅみじゃない」があっても良いよね、という気持ちで、素直な感想を書かせていただきます。

今までに読んだBLのなかで、いちばん胸くそが悪い作品でした。
受けの幼少期に起こった事件とトラウマ。この時点ですんごい気分が悪い。
その事件には攻めも責任があるんです。

とにかく、なんで受けがこの攻めといっしょにいる事を選んだんだ?
いっしょにいなくちゃいけないんだ?
そんな気持ちでいっぱいでした。
受けにはただただ同情し、攻めには(大人になってからの攻めにも)一切魅力を感じませんでした (恋する暴君の森永ですら地雷だからなぁ……受けの事情お構いなしにグイグイくる自分勝手な攻め。しゅみじゃないみたいです)

木原音瀬さんのFRAGILEもまったく「しゅみじゃない」だったので、
私がこういう作風とかストックホルム症候群のような関係性がニガテだ
ということなんだと思います。

0

三重苦というか、設定てんこもり

佐田さん2作目。
前回がとっても良かったので期待値高すぎたのかも……。
とはいえ、とっても楽しく読むことができました。
トラウマに記憶喪失と、BLでも使い古されたこの設定をどう消化するのかと読み始めたものの、序盤から受の過去について何となく分かってしまう……。
そしてその過去に絡んでくる攻の執着っぷりが怖い。

執着攻とほだされ受を書かせたら、本当に凄い作家さんだと思います。
受が過去にどんな目にあったか知っておきながら、強引に迫るという攻のアホっぷりが、何だか腹が立つといいますか。
受じゃないけどぶん殴りたい衝動に駆られます。
中盤までそんな感じで攻にイライラしてたんですが、後半戦に突入すると立場が逆転。全てを知って記憶を取り戻した受が、攻に対して強請って集って、攻の身ぐるみ剥がしちゃいます笑。

攻ざまぁw

と思いながら最初は読んでたんですが、何だか途中から攻のボロボロっぷりが哀れに……。
な、なにこの感情。
前作でも感じましたが、受の方が被害者であるはずなのに、気がつけばほだされてます。読んでる私もなんかほだされてしまって、畳みかけるようなラストに続きあれれれれ?と……。

納得いかない展開ながら、奇妙に惹きつける魅力のある作家さんです。
受の過去があまりに痛すぎて、萌があったかというと疑問なんですが、今後に期待して。

2

受けがかわいそう……

 私は基本、切ないお話が大好きなのです。でも、この作品は読んでいてとても苦しくなったので、評価を中立にしました。
 受けが、かわいそうすぎるんです……

 この作品のキーワードは「いじめ」だと思います。この「いじめ」が、酷いんです。作品全体を重苦しいものにしています。
 昔にいじめで辛い思いをした分、受けは幸せになっているかと言えば、そうでもない。全体的に理不尽で、現実的な雰囲気の作品だと思います。

 酷い攻めは好きなのですが、ここまでくると、罪が大きすぎますね。ただ、その罪を必死で償おうとしているところが、良いところではあると思います。

0

受けの過去がキツい

表題作と、後日談SSが収録されています。メインの表題作は須田(受け)の目線で進み、後日談SSは寺岡(攻め)の目線で進みます。

寝る前にちょっと手にとるつもりが、一気に読み終えてしまい、なんでこんな時間にこんな話を読んだんだ、と読み終えた自分を罵倒したくなった午前2時でした。キツかった…須田の過去が重すぎて、読み終えても心臓がドキドキしたままでした。

ストーリー展開が上手で、あっという間に引き込まれてしまいます。可愛い後輩に、嫌な義姉という対照的な女性陣も登場し、飽きることがありません。

ただ、須田が子供の頃、ホームレスに襲われた過去が、キツかったです。
記憶を失うほど、悪夢にうなされて叫んでしまうほど、十年過ぎても暗闇が怖くなるほどの原因をつくった寺岡。そんな彼を許した、須田の内情をもう少し書いて欲しかったです。やつれながらも健気にお金を作る姿にほだされたというだけでない、何か。須田には自分でもうまく説明できないかもしれないけれど、読み手には分かる。それがもう一押し欲しかったです。須田の過去が重くて、私の中ではバランスが取れませんでした。

後日談SSの「夜が明続きけたそのあとに」は、表題作のその後から翌朝までの話です。表題作でも感じたのですが、寺岡は、須田の過去への償いよりも、須田が好きなので何でもしたいという気持ちが強い気がしました。そうでないと「許してくれるの?」なんて聞けないと思うのです。だからこそ、須田が不安になるのではないかと勘ぐりました。後日談はもっと日が過ぎた甘い話が良かったです。寺岡は朝を迎えても、須田にはまだ朝になるには時間が足りない気がしました。

寺岡が年を経て、須田が安心して頼れるだけのどっしりとした男になったのではなく、彼は彼で不安定。自分がちゃんと立っていないと、相手に与えることもできないということが分からず、全力を傾けてしまう。
ある意味、不安定同士の若い二人がゆらゆらしながら、お互いの心を伝えていく話です。そういう未熟なカップルが好きな方にはお勧めです。寝る前に読むのは適していません(笑)

2

狭い世界から逃れられない恐怖

色んな意味で、狭い世界がどこまでも追ってくるような恐怖がありました。
追われるのは受けであり、追ってくるのは攻めであり、受けの過去であり、受けを取り巻く過去・現在の環境であり。
そんな描写の数々は、受けのような壮絶な過去を負ってはいなくても、リアル社会に生きていても感じるような身近さがありました。

展開としては、幼少の記憶がない受けの過去に何があったのか?という謎が、受けの旧友らしい攻めとの再会・交流を通じて明らかになっていく、という中々ドキドキする面白さがありました。

過去が明かされるまではその面白さに惹きつけられていたのですが、その後の展開が、一応ハピエン?ではあるものの、いまいちスッキリしないなーと。
二人は結ばれたけど、あんな辛い過去がありながら、なぜ許せたのかという気持ちが拭えず、それを凌駕するほどの絆を二人に感じませんでした。
むしろこんな重い題材なら、無理やり二人をくっつけず、訣別とか、思いっきりバッドエンドにした方がしっくりくる気がしました。

子どもの頃の記憶のない受けが自分の過去を知り、攻めに償いを要求する。
攻めは受けに対する罪悪感と恋愛続き感情から、言われるがまま金を工面し続け、心身共にボロボロに。
その健気さに同情できるところはありますが、あんな酷い目にあった受けがアッサリ(葛藤はあったかもしれないけど、時間的にはかなり短期間で)攻めを許してしまい、しかも身体まで許してしまうという結末に、何だかスッキリしないものがありました。

思い出せない過去や姉との不和など色々悩みを抱え、大学で友人もいない受けには、自分を気にかけてくれる攻め・寺岡の存在は救いだったのかもしれないけど。
寺岡に出会わなければ、過去の辛い体験を知ることもなく、(悪夢は見続けても)新しい出会いがあって幸せになっていたかもしれないと考えると、やはり寺岡と結ばれたことはハピエンとは思えないなーと。
むしろ、「一生償う」という約束の下、この先ずーっと寺岡と生きていくという未来は、本人達は幸せかもしれないけど、読んでいて何だかホラーのような怖さがあり。
受けと攻めが運命的に再会してしまったという世間の狭さも含めて、狭い世界の恐怖を感じた作品でした。

4

重ッ

なんだか、色々、色々、盛りだくさん。

うなされる夢、
思い出せない子ども時代、
足りない生活費
傍若無人な義姉
そして、寺岡が自分に向ける感情

須田に盛られた諸々が、やたらと重い。
こんなに盛りだくさんだと、逆にあれだ、
最後で、いい話っぽくまとまったようでも、色々後味悪い。
記憶を無くすほどの出来事にするために、
絶対アパートに帰りたくなくするために、
ここまで盛る必要があったのかな?
そんなもやもやが残ってしまった。

1

すっきり終わらない話

 過去の出来事から、あまり友人も作らず、一人でいることを好む須田は、バイトと大学に追われる毎日を過ごしていた。
 ところが、そんなある日、「俺のこと、覚えてない?」と見ず知らずの学生から教室で声をかけられる。
 まったく記憶にないその男・寺岡に須田はすげなく「人違いだ」と答えたけれど、実は須田は子供の頃の記憶が一部かけてしまっている。
 おまけに、その後遺症のように毎晩、悪夢を見続けている。
 母親に聞いても何があったのかは教えてくれず、病院に行くことさえも止められることから、須田はその過去を取り戻せないままだった。

 そんな須田に冷たくあしらわれても、寺岡は人懐こい笑顔でやたらに構ってくる。
 そして、その寺岡に押し切られるように二人の距離は徐々に縮まっていくが、寺岡が時折見せる好意に、須田の気持ちも大きく揺れる。
 そのたびに、いつもは覚えていない過去の記憶が、次第に鮮明になってきて、遂に須田は自分の過去を知る決意をする。

 そして、その須田の決意が、須田の過去が二人の関係を歪ませてしまう。

 という話でした。
 なんというか、ちょっと「後味すっきり続き」とはいかない話。

 実は寺岡は昔から須田のことが好きだったのだが、まだまだ未熟な子供だったために「男が好きだ」ということがバレたくないあまりに、寺岡は須田のことをいじめる形になってしまう。
 そして、そのことが原因で、須田の身に重大な取り返しのつかない事件が起こってしまう。

 記憶を取り戻し、寺岡さえも知らなかった重大な事実が明らかになると、今度は寺岡が須田に対し「償い」をするという理由で、お金を渡すようになる。
 須田に呼び出されればいつでもどこでも、お金を持って現れるようになった寺岡。
 人好きのする笑顔だったのに、次第にやつれ始める。
 けれど、そんな寺岡に「もういい」となかなか言えない須田は――

 とそんな感じで二人の立場が逆転した状態がしばらく続いて、最後は須田が不器用に「もういい」と言ったところで終わるんですが、終わったところで、仲良くなり始めたばかりの二人の関係には戻れるはずもなくて、なんとなく引き連れた傷が残るような感じの状況で終わってしまいます。

 確かにこんなこじれた関係になってしまえば、キラキラのハッピーエンド! というわけにはいかないのも理解できますが、どうせ「物語」なんだから「ありえねえええええええ」ってくらいのハッピーエンドにこの話はしてほしかったなー……と思います。
 じゃないと、どっちもかわいそうすぎる!

 取り返しのつかない過去を持ってしまった須田もだし、そのことからやつれるくらいまで貢いだ寺岡もだし――ここまでしんどい設定なんだったら、終わりくらいはもうちょっと明るいラストでもよかったかなー……と思いました。

2

苦しい・・・

前回のお話が物凄く好きで、わー!どうしよう!なかなかレビューが書けない!(笑)と思っていたのですが、今回の作品は、違った意味で悩む結果になりました(^^;)
須田の過去はネタバレを読んで覚悟を決めていたのに、寺岡の行動についても知っていたのに、読んだ後(途中?)しばらく放心した気分になり、グルグルと整理出来ないまま、レビューを書くとしたら・・・と考えると感情的になりすぎて、しばらく距離を置こうとしていました。

ですが、一瞬気を抜くとずっとこのお話のことばかり考えてしまい、他の方の言うとおり「どうして寺岡は、須田に(あんなに気軽に)声をかけれたのか?」とか、「あの事件の真相は、あの地域みんな(勿論寺岡も同級生も)知っているのか?」など色々抜け出せなくなり、思い切って感想を書こうと思います。

好きなシーンは、寝てると思っている須田に我慢できずに寺岡が須田の頬にキスをするシーンです。可愛い・・・好きすぎて、段々行動が大胆になっていきますが、「す、好きなんだよ・・・」ってちゃんと気持ちを伝えてるのも良いな~と思います。好きなタイプの攻めです。

ですが、攻め以上に受けの須田が続き、ぶっきらぼうでも素直じゃなくてもこっちが泣きたくなる位、優しくて、優しすぎて辛かった・・・ホタルのシーン、二人の気持ちに同調して泣きました。
極端な言い方をしますが、過去にあんな生き地獄にあったのだから、須田は「ここ(橋)から飛び降りて、死んでくれ」「寺岡が大学を辞めて、二度と目の前に現れるな」とか言ってもいいと思う。攻めも許して貰おうとしないで、罪を償う為に自らの意思で自分の喉を切り裂くとか命を投げ打ちたい位言ってもいいと思う。現実的ではないかもしれませんが・・・それ位、過去の記憶のシーンは、辛かったです。
ネタバレを全部読んで覚悟を決めて読んだのに、こんなに息苦しく、やるせなく、感情が爆発しそうになった作品は初めてです。文章も読みやすく、お話に入っていきやすいからといっても、なかなか無いです。これが佐田先生の力なのかな・・と震えました。

お金を要求されながらも寝てると思ってる須田に寺岡が「やっぱり好きだ・・」ポツリというシーン、言ってる方も辛いかもですが、一番聞いている須田が辛いと思います・・苦しいです。

過去の記憶の部分は、読み返す勇気がありません・・一度読んだだけなのに、挿絵もないのに電気を消して目を閉じると、小さい須田が酷い目にあっているのが、何度も映像として降ってくる感覚に相当悩まされ、相手に嫌悪・吐き気を感じ、読んでからずっと最近1時間寝てるか寝ていないなの不眠になってしまいました・・・(笑)やっぱり、そこまでダイレクトに落ちてくるのは、佐田さんの力でしょうか。凄い作家さんだな・・と思います。そろそろ安眠させて下さい(笑)

過去の話、攻めだけが悪いのではなく、本当にクソみたいなやつがいて、責めなくてはならないのはそいつなんですよね。いっそ、そいつの性器を切り落としてやりたいです。死んでくれと思うだけでは、許したくない行為です。現実的に考えて、頭がおかしい感じだったので精神鑑定にまわされて、病院行きでしょうか。そいつの食事も、病院の費用も、きっと税金から落されてるんだろうな・・
そして、そういう行為をした人は、高い確立で同じ事を繰り返す事実があるので、この話だけでなく、現実で起きている事件に対しても憤りを感じて・・・苦しくて、もどかしいです。

ちなみにクラスメイトもみんな須田と同じ目にあえばいいと思いましたが、それはあんまりかなと思い、でも一度制裁を何かの形で受けて欲しいと思います(酷い考えでしょうか・・?)

あと、義理の姉については、須田をこれ以上傷つけないで・・と思いましたが、嫌いではなかったです。誰もが、誰かに必要とされたくて、でも上手く出来なくて・・・お姉さんは、いつか自分を好きになって欲しいです。最後に、苦しんだ末、寺岡の手を取る須田ですが、須田は寺岡がやっぱり好きなのだな・・と思うと、そこが私は切ないです。憎むだけの対象だったら楽だろうに。
ですが、一緒に幸せになってほしいです。そして「寺岡!絶対に須田を幸せにしろよ!」といいたいです。以前どこかで「人を傷つけるのは人であり、また救うのも同じ人である」と聞いた事があります。そういう感じなのかな・・とぼんやり思いました。須田が寺岡と一緒に救われますように・・

最後の最後に、序盤に寺岡が須田に声を掛けたのは、過去の事が有っても、やっぱりずっと好きだったからなのかな・・と思いました。自分の名前を言って、いっそ殴られて、半殺し位の目にあっても良いから、声を掛けずにはいられなかったのかな・・と思いましたが。。。それにしても気軽過ぎるような・・人違いだったら?という気持ちがあったからか?写真も見せたり・・やっぱり謎は謎でした(苦笑)
(二人の関係は、神もしくは萌萌だと思うのですが、過去が苦しすぎて、評価を下げてしまいました・・・でも好きな本です。)
本の感想とは脱線した部分もあり、また長々と失礼しました。

2

記憶喪失とトラウマ

最初のページだけでこれは当たりかも!という期待が高まりました。
実際、もう期待以上に良かったです。面白かった~!
とにかく受けの須田がもの凄くツボでした。世話を焼こうとする寺岡に対してそっけないところも良いのですが、たまに垣間見せる弱さがたまらないんですよ。これは構いたくなっちゃう!

闇夜が恐くいつも悪夢にうなされ目覚める理由。抜け落ちた幼い頃の記憶。そしてその頃の同級生だと言い、何かとつきまとっては世話を焼く寺岡。
この一つ一つが少しずつ繋がっていく様子が上手く描かれていると思いました。
次の展開が気になって夢中になって読み進めてしまいました。

須田のトラウマが思った以上に辛かったですね。寺岡にいじめられていた、というのは何となく想像ついていたんですが。しかも一時的なものじゃなく、2日間も酷い目に合っていたというのが…もうなんと言えばいいのか。
寺岡が本当に最低すぎる。最初に話しかけた時は須田が記憶を失っていることを知らなかったはずですよね。よくもまあ、あんな風にいけしゃあしゃあと。自分がどれほど須田を傷つけたか自覚してんのかな。ある意味、見殺しにしたのと同じよ続きうなものじゃないですか。
須田が慰謝料請求して、だんだんやつれていく寺岡にちょっとスッキリ。やられっぱなしで終わらないのが須田ですよ。
須田が許さなくても、寺岡は嬉々として一生尽くすんでしょうね。

寺岡のこと結構ボロクソに言いましたが、攻めキャラとしては好きなんですよ。
我慢できずに須田に手を出したり、情けなく縋ったりするのにはすごく萌えました。
どもるのが良いんですよ。余裕がなくて須田しか見えてない!ってかんじで。
ホタルの所では少し泣いちゃいました。

重くて痛い話ではあるんですが萌えるシーンもたくさんで、最初から最後まで飽きることなく楽しめました。読んで良かった!
おまけのペーパーの須田が可愛かったです。

3

重苦しさの奥に・・・。

終盤思わず泣いてしまいました。
重くて痛くて悲しくて切ないそしてその奥に甘さが潜んでいるというか。

もともと記憶をなくす前に因縁があった記憶喪失もの。
BLでは割とよくあるテーマですが、それをこの作者さんが書くとこうなるのか!と。
佐田さん作品を読むのは今作が初だったのですが、一気にはまりました!!
何気なく購入してあまりにツボだったので、ペーパー読みたさにちるちるでもう1冊買ってしまったほどですww
ペーパーもよかった!2種とも本編後のお話でほっこりきゅんとしました。

小学生時代のつらいできごとがきっかけで、その前後の記憶をなくしている主人公の真市が、大学で当時の同級生だった寺岡と再会することで物語ははじまります。
つらい出来事を忘れることで自分を守っていた真市と、昔の負い目と罪悪感にくるしむ寺岡。

寺岡の想いはもはや執着の域といえるほどですが、あまりにもまっすぐでひたむきで、真市の心もいつしか、寺岡に傾いていくのにそのたび徐々に思い出す過去の記憶。
読んでいて胸が苦しいほどでした。
両思いになっても、真市が素直になりきれていないのが、もどかしくもあ続きり、萌えます。

終盤の怒涛のタネあかしと真市の心境の移り変わりと、立場の逆転の展開に胸が揺すぶられる思いでした!!
私にとってはまさに神作品でした。

1

しっかりしてるようで、ダメダメな攻め

今回は記憶喪失+再会ものということで、このベタな題材を佐田さんがどうやって料理するのか、ワクワクしてページをめくりました。
結果、ストーリーは自分が最初に予想したものと大体同じでした。でもおそらく種明かしがテーマの本ではないので、やっぱり注目部分は執拗な心理描写にあると思います。
最後まで読むといろいろ腑に落ちない部分があって、もう一回最初から読み直したりしました。

小学生時代苛めていた相手(須田)が自分のせいで2日間行方不明になってしかも発見後すぐに転校してそのまま所在不明になったのに、なぜ苛めた側の寺岡は再会時悪びれもせずに須田に話しかけられたのか。
そこだけがちょっと寺岡がよく分からないのですが、そのほかの曖昧な点は、須田の記憶喪失による不安感と同調することができて、いい感じに、読んでるこっちもずっと不安でした。ほぼ須田目線からしか語られないので。
たぶん寺岡は須田が行方不明になったとき一体何があったのかまでは知らなかった(んですよね?きっと)。「罪滅ぼし」させて欲しかったのは昔の『いじめ』の部分何だろうと思います。それにしてはその2日間の出来事を須田が思い出して告続きげたときの寺岡の反応は、いささか冷静だなーとは思うんですが。あの過去は一生のトラウマもんですよ。
いやーでも須田視点からなので、もしかしたら顔に出ないだけ?でもそんな出来事を知ってたら、あんな簡単にセックスに持ち込めないと(心情的に)思うんですよね・・・。

などなど、そんな感じでずっとグルグルしながら読んでました。
この主役2人がいい具合に、こずるいというか、せせこましいというか、善人にも悪人にもなりきれないところがとても親近感湧きます。
須田に記憶が無いのをいいことに「付き合って」光線出しまくりの寺岡とか、忌まわしい記憶を思い出した須田の寺岡への復讐(金をせびってみる)とか、2人ともとても小市民です・・・。私的にはこの復讐部分に超期待をしてたので(鬼)、やや肩透かしではありました。もっとひどいことして欲しかった。でも結局この2人は昔から両想いだったんで、こんなもんかな、とも思ったり。

前2作品に比べるとあっさり味ですが(前が濃すぎたのかも)、でもやっぱり佐田さんの文章は読みやすくて好きです。
攻めが「す、好きなんだよ・・・」とかよくドモってるのにひどくキュンときます。

3

ちょっとモヤモヤ感が残るかな?

レビューやあらすじを見て読みましたが、そんな想像してた程の痛さの衝撃はありませんでした。昔、虐めれられてた相手との再会愛という設定も割と好きです。小学生時にホームレス化したジャンキーにレイプとか重苦しい過去も出てきますが、執拗なくらい詳細には触れてもないし寺岡が真摯な面が際だって描かれていたので痛さはあまり感じなかったです。あといとう由貴さんの「この恋が終わるまで」虐めた相手との再会愛を読んでいて免疫がついてるからなのかも知れません。虐めの詳細や裏切り方は精神的に酷かったので今回は大丈夫でした。佐田さんは痛い系?なのか分かりませんが木原音瀬作品が好きな私にはもう一声となりました。

0

またまた苦しかった!

「痛いだろう」「苦しいだろう」その期待を見事に裏切ることなく、胸をギュっと掴まれる苦しさを一冊まるごと味わわされました。
憎しみ、後悔、そんな負の感情がドワーっと押し寄せてくるのは「純粋な萌え要素」という次元にはほど遠いものなのではありますが、そういうものが好きなだけに、のめり込み方は一気です。

悪夢に苦しめられて眠れない須田。
彼の抱えているものが、記憶がすっぽり抜けている小学校時代の事、そして家の事が絡んですごく嫌な性格に仕立て上げています。
色々な事情があることで、自分は運が悪いというか必要とされていないと思うようなネガティブ思考。
ただ生活のためのバイトで疲弊して一体彼には何の目標があるんだろうか?生きる希望とか目的はあるんだろうか?
欲しいモノさえ我慢して、切りつめて、そして卑屈になって、自分よりもしくは自分と同じくらいかわいそうな人と思う人には少し優しくできる。
何か、全然イイところのない人なんです。
そんな彼に、どうして寺岡は犬のようにまとわりついてくるのか?
須田の過去が明らかになった時、
せっかく面倒だな、と思いながらも自分の不安を取り除いてく続きれる寺岡の優しさを信用し始めた矢先の過去の裏切りを知った時の須田の豹変は、自分にはものすごく納得できるものでした。
償っても償いきれない罪悪感。
寺岡は、ある意味ズルい奴でした。
だから素直に罰を受けたのか、
すっかり弱り果てても、それでも「やっぱり好きだ」とつぶやく、彼の姿に思わず胸がギュっと掴まれて何ともやりきれない気持ちが押し寄せてきました。

須田に暗い感情を植え付けたもう一つの原因である義姉の存在も、その行状さえ違えど須田と同じ存在だったのかな?と思わせます。
ホームレスへの無意識の憎しみも過去への伏線となっています。
色々な要素が満載でちりばめられてはいますが、回収されているのではないでしょうか?
この話のエンドは、過去を全てキレイに清算したわけではなく、その過去をそれぞれが踏まえて改めてスタートラインに立った始まりなんだと思います。
自分に安心を与えてくれる存在として寺岡を好きと認めながらも、ツンデレ(?)なのか傲慢に出て誘う箇所が、何かかわいかったのです。
「い、いらないんだよ!金なんか」
虐められて過ごしてきた人づきあいの出来なくなっていた彼が、初めて自分から欲しいと思った瞬間の言葉だったのですよね。

思わず、須田はきっと女王様に育つに違いない、と思わず将来を思う時楽しくなるのでした。

3

正に佐田テイストでした!

・・・っ、ふはぁ~!
読み終わった後に息を吐くこの感じ、分かって頂けると思います!

最初から主人公・須田の「怒り」や「拒絶感」が文章に表れています。
たまたまそこに居るホームレスの執拗な説明があって、見掛けた須田は直に「殺したい」と想うその辺りの文面、緊迫していました。
思わず息をつめてしまった!
弱い者いじめをする主人公?
以前ニュースを騒がせていたような若者の憂さ晴らし?
寝れば悪夢にさいなまれ自宅でも安らげない須田の、腹の中では何か黒いものがうごめいていて、あ~又息が詰まっている!
この男の救いとなるモノなんてあるのかと不安が・・・!

読み進んでいる内に、須田のトラウマとなる過去が分かってきます。
寺岡がどう関わっていてどういう想いを持っていたかも。
とても痛くて辛い過去が、何重にも須田に被さっていた事も。
寺岡に復讐する意での金銭要求も、結局須田を救えなかった訳で。
佐田先生の作品で大きく読み取れる「赦す=希望」ですが、「赦さなければ暗黒」とまでに須田を脅迫しているようでした(^_^;

この小説の中で、寺岡の善良さは少しホッとさせてくれ・続き・・
いや、簡単には絆されなかったんです。
大学で須田に声を掛けた時、何故?明るく気軽に声を掛けられたのか?
寺岡は偶然再会するまで須田の事を調べなかったのか?
自分の中でわだかまっている点です。
事件当時は無理でも、中高生になれば調べる方法の見当は付くんで。
他にも、
いじめや江島レジェンドに教諭や親達は何もしなかったのか?
S市でのの刑事事件としての顛末は?(ちょっと気になりました)
それにしても佐田先生の濃色の話は良いです!読めて良かった!

3

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