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表題作ロマンティスト・テイスト

木槻考平 便利屋社長(34)
岡野晶 母に捨てられ年を誤魔化しバーで働く(17)

その他の収録作品

  • ぜいたくな休日
  • あとがき

あらすじ

家族の縁に恵まれず早くから独りで生きるしかなかった晶。事情により無愛想なオッサン・木槻を頼ることになるが?待望の文庫化。

作品情報

作品名
ロマンティスト・テイスト
著者
坂井朱生 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344829312
2.7

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
4
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

強気でやんちゃでも本当は

なんだかとっても懐かしい作品、新書で読んだのははてさてどのくらい前だったか
16,7年くらい前になるでしょうか、以外に古さを感じさせない感じでしたね。
14才で母親に捨てられ中学中退で一人生きる為に働き始める。
かなりハードな受けの晶ですが、美貌に似合わぬ強気でやんちゃと言うより乱暴な
物言いをするのですが、偶然成り行きで同居するようになった何でも屋の社長と
初対面から印象最悪みたいと思いながらも次第に馴染み、いつしか恋をしてしまう。

歳の離れた相手で、見た目は強面で愛想のカケラもない木槻ですが、
その見かけと言動とは違い過保護で面倒見が良くて優しさを持ち合わせている、
そんな木槻と暮らし、好きだと気がついた晶は過去に母親に捨てられ一人ボッチで
生きてきた事もあり、また捨てられたらと言う怖さを抱くようになります。
初めから何も期待しなければ捨てられない、寂しさも悲しさも無いと諦める、
そんな生き方をして来た晶が初めて恋をして不安になる様子は愛しいくらい。

いい大人なのに不器用で自分の気持ちすら自覚できないような木槻も
オヤジだけれど、いい味出しているように感じます。
思いを認めた後のオヤジらしい晶を可愛がる様子はきっと溺愛ですね。
続編はそんな溺愛する木槻を更に堪能出来る内容になっているので文庫化再販も
楽しみですね。

3

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