天使長ルシファーと熾天使ミカエル──神に愛でられた天使達の、堕天と再生の傑作ファンタジーを大幅加筆修正した完全版!

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表題作影の館

力天使・大天使の支配者 ミカエル
東の座の大君主・天使長 ルシファー

その他の収録作品

  • 聖蜜の器<番外編>
  • あとがき

あらすじ

天界を統べる天使長は、神の寵愛も篤く瑯たけた美貌のルシファー。
そんなルシファーに激しい執着を隠し持つのは、天軍を率いる右腕のミカエル。
時折向けられるミカエルの昏い瞳を見ないふりで接していたルシファーだったけれど、天界からのグリゴリの脱走事件をきっかけに、ミカエルは「おまえが欲しい」と無理やり抱いてしまう!!
その瞬間、ルシファーはミカエルの従者シャヘルとして、堕天して…!?

作品情報

作品名
影の館
著者
吉原理恵子 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
影の館
発売日
ISBN
9784199007323
3.8

(37)

(18)

萌々

(6)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
135
評価数
37
平均
3.8 / 5
神率
48.6%

レビュー投稿数7

地図がほしー&るしふぁー返して~

笠井先生たどりでこの本に到達。
堕天使もの 大好き!
とは思ってましたが、この本は読みごたえありすぎたー
ので萌2.

天上界と天地界って何が違うの?
え、ちょっとまって マホンってどこだっけ?
え、誰あんた?
的にまあ、最初の方にある解説ページといったりきたりに忙しい忙しい・・・
また、決して直接的なわかりやすい表現ではなく、
やや遠隔的な?とでも言えばいいのかな、書きっぷりをしておられるので、
「ん、ちょっとまて、だからえーと、あ、神が怒ってんのね?」と
数行いってから気付くというありさま。
すごい速読するタイプですが、これは速読が無理だった・・
軽ーい読み物ではなかったので、これから読まれる方がいらっしゃったら
覚悟して読んでください(笑)

でもそれを苦痛に感じる暇もなく、怒涛のごとく押し寄せた世界観に
あっさり巻き込まれ、読破。
面白かったー。

るしふぁーが断然格好いい!
いや、ミカエルのバカたれに貶められてしまって
絶望して忘却の河に身を投げるくらい、ひどい目にあわされてんだけど
それにもめげず、我を失ってない気がする!
出陣で「参る」なんてセリフをぜひ言ってもらいたい~
(もちろん横にはミカエルその他大勢を引き連れて)

と思ってたのに、あきゃーどっかに連れてかれちゃったよう(by神)
次巻をまだ手に入れてないのにー気になってしょうがないーっ
と、果てしなく悶えてます。今。
くそう、すぐに買わねば。

あ、そうだ 表紙は黒髪ですが
扉絵は金髪のルシファーです。
なんでだろ、黒髪の方がエロティックに見えるんだよな・・・

8

耽美で地の文にかなりの癖がありますが…


こちらリメイク作です。
吉原さんが投稿時に書かれたものということで他作品よりもさらに独特の書き方ですので、向き不向きががっつり分かれそうだなと感じます。
ページの下の方を使用しない短いセンテンスなど。
地の文の表現は相変わらず耽美ですが、内容とはひじょうにあっていると思います。

**********************
受けのルシファーは、神の至宝とされる天使長。
その美しさと高潔さ、そして弱者への慈愛は並ぶ者のいない存在。

攻めは神の闘士、ミカエル。
ルシファーとは双翼と呼ばれ、彼への執着が度を越していることを周囲から心配されていました。
**********************

ミカエルを至高の友としそれ以上の感情は持たないルシファーに対し、ミカエルはルシファーを情愛、愛欲の相手として長いこと見つめてきました。
その二人の距離と立場がミカエルの行動で一気に変化し、それによりルシファーはミカエルの従者とされてしまいます。
従者とは天使たちの力の補充をするような者で、その烙印を相手から刻みつけられると最果ての館へ一生閉じ込められるという、高貴な者にはあるまじき立場です。
ですので大抵が自分よりも格下の者から選ぶ従者を、ミカエルはルシファーを堕天させ己の物としてしまいました。

館にいるのは従者だけなのですが、その従者たちはファンタジー好きにはお馴染みな悪魔たちの名前が勢ぞろいという風で、その辺りがわたしはひじょうに面白かったです。
購入は結構前だったのですが、読む気合が足りず積まれておりました。
ミカエルは激しすぎるので、わたしの推しは理性的ながら頼りになりそうなラファエル様ですね!
彼にはもっと活躍して欲しい。
ラファエルの従者ベルゼブルも好きなので、この二人の話が読みたいのですが本編自体がかなり昔の作品なので無理でしょうかねぇ(涙

5

性格が男前受けのルシファーがカッコいいです♪

読みごたえがありました!
さすが、吉原理恵子先生の作品です。文学的というか、BLなんですが…。

他の人のレビューにもありましたが、私も笠井あゆみ先生の美しいイラストと間の楔の吉原理恵子先生の話しにつられて購入しましたが、読むのに気合がいりそうでしばらくしまってありました。
しかしいざ読み始めてお話しの世界に入ると続きが気になり一気に読んでしまいました。

正直、世界観は難しくてよくわかってないところもありますが、話しの展開が面白いです!

でも受けのルシファーが理不尽な目にあいすぎて可愛そうすぎる。
攻めのミカエルに無理矢理に堕とされて!!
神も嫉妬するならミカエルにイカズチを落とせばいいものを、何故ルシファーにと思いました!

ルシファーの救いを心の中で求めながら読んでいたので、先が気になってしょうがないです。
受けが理不尽で可愛そうですが、ルシファーは強くて男らしい性格なので、起こったことが死にそうな程辛くてもなんとか受け入れていきます。
神のルシファーに対する仕打ちが納得いかないので、萌え×2です。

4

内なる苦悩、秘めし激情。

本当に尊い人は何処へ行っても、どんな姿になっても尊い。
まず、影の館(続き物ですよね)では上記の一言に尽きます。

天上界の至宝ルシファーが、片翼と称されるミカエルの従者に堕ちてしまう。
従者=シャヘルは主人の半身といえば聞こえはいいが
影の館に幽閉され、ただ精気を生み出す器に過ぎない屈辱的な存在になってしまう。

シャヘルに堕ちながらも気高さを持ち続けるルシファーに
いつしか影の館の住人が感化されて変わっていく。

同時に、神もルシファーの醜態を見ていられなくなり…


神様も板挟みになることがあるんですね。
ミカエルを傷つけた負い目も相まって、シャヘルにされるルシファーを黙認したけど
愛してやまないルシファーを失いたくない気持ち。

最初はミカエルへの負い目が勝るのですが、どうしても
愛するルシファーが、まぐわってる所を見るのは耐えられない…
だから壊す。

愛に勝る狂気なし。

大天使の誰かが言っていました。
神様だって愛に負けてしまったんですから…

蜜月以外にも足しげく通うミカエルを見て気づくシャヘルたち。
暗黙のルールが必ずしも掟ではないという事。
認めてしまっては守ってきたものが、崩れてしまう恐怖。
その恐怖を乗り越えた先には何があるのでしょうね。

2

挿絵を

絶版本、電子版で読了。いつか中古本を買い求めて挿絵を見たい。

① 影の館
② 暗闇の封印 ―邂逅の章―
③ 暗闇の封印 ―黎明の章―

アニメのノベライズ風の描写なので、挿絵が無いと場面に広がりが無くて、つまらない。

0

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