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つまるところ、表紙絵がすべてを語っています!
名門画廊家の三兄弟の中で、美しい半盲の次男が、長男と三男から愛され求められるというお話です。(長男と次男は実の兄弟ですが、三男は遠縁の家から引き取ったという義弟です。)
美しく優しい半盲の次男・三輪は、あるきっかけで弟から真剣な愛の告白を受け、一線を超えるも、兄弟で関係を持つことに恐れを抱き、関係を無かったことにしようとします。それにショックを受けた弟は突然姿を消します。失って初めて弟を愛していたと気づく三輪。そんな失意の状態の中、兄が三輪を自分のものにしようと動き出します。そして数年間に及ぶ調教が始まります…
少々歴史も織り交ぜながら、そしてそれは汐月家の忌々しい過去と、今の兄弟の狂った関係にも繋がります。
兄の調教によって、次男の三輪は淫乱な体に仕上げられてしまいます。そのシーンもお道具など使ってとてもえろえろとなっています。また、三輪ラブな弟の目の前で、三輪が兄に責められるシーンなどありますが、最終的にはやはり三兄弟で仲良く?三輪が兄と弟から愛されるという結末です。兄弟、調教、3Pと過激ワードが沢山ですがこれらがお好きな方はぜひ!!
hontにて電子書籍版購入しましたが、イラストなしということに気付かず…(よくやってしまうのですが)美しい表紙ですのでかなり残念です。いつかイラスト入りにアップデートされて拝見できることを願います…涙
ミステリー要素もあり、ボリュームあり、禁断ものが好きなので楽しめた作品でした。
兄弟義兄弟入り乱れた3P禁忌もの、汐月家三兄弟が主役のこの作品は、
眼病を煩い、数年先には失明してしまうことが運命づけられた汐月家次男の三輪を
中心に、実兄の京と義弟で末っ子の梓馬とが三輪を巡って愛憎劇を繰り広げるもの。
きっかけは末っ子で甘ったれの梓馬が三輪に恋心を抱いていて、病を告げられ
絶望のうちに死を選ぼうとした三輪を捨てる命なら自分が欲しいと梓馬に請われ、
弱っていたところに熱くかき抱かれ絆されるように抱かれてしまう。
しかし、この関係は絶対ダメだと己の気持ちを封印し、梓馬を弟としてしか
思えないと拒絶し手を離すが、梓馬はそのまま4年も行方知れずになってしまう。
目の前から消えられて初めて梓馬を男として好きだったのだと思い知る三輪。
そんな絶望に打ちひしがれていた時に今度は実兄の京から自分のものになれと
無理やり陵辱され、その日から兄の囲われものとして調教されつつ抱かれる日々。
義弟が消えてから4年間淫らな調教をされて淫乱な身体に変化してしまう美和なのです。
兄を殺したいほど憎んでいる美和の前に4年ぶりに末っ子の梓馬が帰ってくる。
そして京との関係を知られ、梓馬は京から三輪を救い出し、今度こそ自分の恋人に
するべく、動き出す、この時点では以外にも次男と末っ子は相愛みたいで、
悪いのがふたりの間をかき乱す長男みたいなノリなのですが、
人の気持ちは摩訶不思議で、憎んでいた京の心の叫びにも似た思いを知ったことで、
三輪は京に対しても愛情を持つようになるのです。
梓馬にとってはびっくり仰天の展開で、三輪を京から奪い返すために京の悪事を暴き
警察へ通報するのですが、全てを失った京が、死を選ぶと感じた三輪は
梓馬を振り切り京の元へ行こうとする。
梓馬が気の毒な展開になってしまうのかと思ったら、やはり淫乱次男坊は、
兄も弟も欲しいのだと二人に傍にいて欲しいと気持ちを告げ三輪に甘いふたりは
敵対していたのに、二人で三輪を愛する道を選ぶことになります。
三輪が性的に苛められることで快感を得るM属性さんなのですが、
兄も弟も実は揃って精神的M属性なのだと納得してしまう。
特に長男の京は、三輪を末っ子にネトラレされながらもほの暗い快感を得ている感じ。
ヤンデレ加減は長男がダントツなのですが、その分ほの暗く激しい愛情を感じますね。
どちらの攻めもステキなのですが、やはり鬼畜系ヤンデレ長男が素敵です。
イラストの雰囲気がかなりマッチしていてゾクゾクしちゃう作品です。
まず、イラストから。
自分的には「小山田あみ」センセイ、ほぼ一択といっていいほどガン押しなレーターさんなんだが、最近はどうやら構図をかなり意識していそうです。
この構図はウィーン世紀末派、グスタフ・クリムトの有名作「接吻」と「ユディト」を彷彿とさせる一方で、マニエリズモの画家、サルヴィアーティの「隣人愛」にも似ている……気がする。
前回レビューした「花嫁飼育」の表紙が、ミケランジェロ・ダ・カラヴァッジョの「死せるマリア」を彷彿とさせる構図だったので、案外、マニエリスモ~初期バロックが好きな方なのかもしれませんなー。
さて。肝心の作品内容ですが。
うーん、なんていうんですかね、展開のキレがイマイチというかなんというか。
悲劇としての存在がちょっとありきたりすぎて、先読みができてしまう。
まぁ、マニエリスモ絵画風の表紙にあっていて気だるげである、と表現することはできるんだが、もう少し、毒と仰天パンチが欲しかったな。
文章も丁寧に書きたいのはよーく伝わってくる文章なんだが、
場面転換がすこし頼りない感じ。
ディテールにもっとアクがあれば、割に夢中になって読める本だと思うんだが、
ショッキングな設定の割にはパンチがね…。
かわりに次作はうまく消化されていくんじゃないかっていう期待感が持てる内容でもありました。
冒頭でも申し上げたとおり、これは表紙を楽しむべき作品。
表紙やタイトルをみただけで内容がスッと思い出せる、
個人的にはそんな位置付けの印象的な一冊です♪
小山田あみさんの挿絵の美しさは言わずもがな。
三兄弟の愛憎劇と美麗さが非常にマッチしていて素晴らしい。
ストーリーの見所はと執着兄弟愛でしょうか。
○中々見ることが少ない執着実兄攻め×実弟受け
○王道中の王道(?)なワンコ義弟攻め×義兄受け
○実兄と義弟に攻められる兄弟サンドーーー!!(∩´///`∩)hshs
1人の男を巡る兄弟の愛憎は昼ドラ感もありましたが、
個人的にはそんな部分も含めて楽しめました。
次男(受け)視点で展開します。
長兄に対しては自分を陵辱した憎しみでいっぱい。
三男に対しては幼い頃からとても可愛がっていて兄弟愛と恋愛の狭間にいる感じ。
攻め2人に向ける感情が全く違うのですね。
長兄はずっと次男を愛していたけれど次男は三男が好きなのを知っていて、
一方通行の想いを拗らせた結果、陵辱に走って、快楽の責め苦を与える。
三男は純粋な気持ちで慈しむように目一杯優しいセックスをする。
長兄と三男は愛の与え方も真逆で、長兄の不器用さが段々切なくなってきます(;ω;)
なので次男が長兄を憎むのは当然なんですが、
4年間みっちりと調教された体は長兄に反応する。
殺したいほど憎いのに"もっともっと"と欲しがってしまう。
次男は心と体が分離する苦しさと同時に
兄弟で一線を越えている罪悪感を常に背負ってました。
そんな中、次第に長兄と三男の対立が激化。
次男を奪うために牽制をしかけたり、罠を仕掛けて陥れたりします。
そういった愛憎劇が人里離れた別荘で展開するのですね。
大正時代に建てられた別荘は当時男専門の淫猥宿としても使われていました。
登場する責め道具もローターやらバイブではなく大昔に使われていたモノです。
そんな曰く付きの部屋で、
ネトラレや人前プレイ・好きな人の前で嫌いな人に犯される絶望。
さらにはセックス指南役(元SM女王)まで登場したり…。
ノスタルジックな空間で背徳的な愛に溺れる三兄弟が楽しめました。
次男が向ける感情が全く違ったので
三男END一択かな~と思いきやどっちも選べないENDだったのはちょっと残念な気も。
散々対立してた長兄と三男があっさり了承して3Pで楽しむのも少し違和感がありました。
とはいえ甘々な終わりでこれはこれでアリだとも思えたので結果オーライです(^^)
評価は不器用な長兄・一心に慕う三男とタイプの違う攻めは萌え×2なんですが
個人的に次男が評価のネックになって萌えかな…。
兄と弟の間で優柔不断に流されてばかりなイメージが強く、☆-1です。