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もしかして俺、エッチなことされんの――!?
今までBLを別のものに重ねながら読んだことはありません。
でもこの作品を読んでいたら、無意識に別のものが浮かぶという初体験をしました。
【だれにも内緒で。】(3話+番外編) 萌2
イケメンでモテる牧の大きな秘密、それは童貞であること。
彼女は簡単にできても、どうしてもする気になれなくてそのままずるずると童貞続行していることが宮下にバレて、口止め料代わりに「付き合って」と言われるが…。
ことえろい方面に関しては、リードするのは男子、女子は恥ずかしがりながらも…みたいなスタンスが好ましいとされる風潮がありますね。
ガツガツくる男子に愛を感じることはあっても、ガツガツくる女子はたいてい引かれてしまう。逆に恥ずかしがってもじもじする女子は好感度が上がるわけで。
この前提を頭に入れてから、この作品を読んでみてください。
牧が、完全に、モテる女子!
意地っ張りで微妙にツンデレ、えろいことに免疫がなくて、キスでいっぱいいっぱい。
はい、モテる。こんな女子は少女漫画では確実に主人公です。
遊んでる風のイメージとのギャップも加点ポイント。少女漫画なら映画化決定。
一方の宮下は場数だけは踏んでいるものの、誰にも執着がなくて、牧に対しても最初は面白半分に興味半分。
余裕の表情が予想外のピュアっぷりに崩されていくのが楽しい。番外編の大学生編ではもはや別人レベルで溺愛執着独占欲の塊になっているのが、また楽しい。
ドキドキの当て馬イベントや切なさが漂う攻守逆転イベントなどを経て、本当のCPになっていく2人をぜひご堪能ください。
【不機嫌マイラバー】(2話) 萌
『意地悪マイラバー』の続編。
あちらではふわっとした関係止まりだった一貴(いちたか)と颯太。
親とケンカして一貴のところに逃げ込んで、そのまま居候続行中です。
前作では「一貴は俺のことが…、好き?」くらいで終わっていましたが、今回は1話ずつ関係がはっきりとステップアップしていました。
ひとりでぐるぐる悩んで腐女子友達を作ってしまう颯太が可愛いです。
あらすじが扉絵についているので、前作を未読でも読めると思います。
前作を読んで「え、ここで終わり?」と思っていた方は、こちらもどうぞ。
ウッカリ独り言を聞かれた牧は、クラスメイトの宮下に童貞がバレてしまう。
黙ってるから付き合って、と言われて。仮の恋人同士⁈ かと思いきや、キスされて、
どんどんその先まで…。頂かれてしまう。変な始まり方をしたけれど、宮下は凄く牧を好きで。
そもそも最初っから、大好きで気に入ってるんですよね。だからガンガン迫ってくる。
脅して始まったけれど、そこまでドSでは無くて、ちゃんと大事にしていて、独占欲も
見せているのは、いい。そして、結構一途。同中出身の笹原がちょっかい出して来ても、
割り込める隙も与えない。そういえば、笹原は何がしたかったんだろう…。どう見ても宮下を
好きなように見えるけどねー。
笹原が出てくる前も後も、結構二人だけの世界で進んでいて、お互いの気持ちだけ。
ちゃんと大事なことは言い合える二人なので、そこまでハラハラはせず、
胸がキリキリする事もなく。ホッとします。高校を卒業してからも、周りを気にする事もなく、
いちゃラブしている甘えん坊の宮下を見ていると、本当にドSとは思えない。
私は、行き過ぎたSは嫌いなので、これくらい甘くて良いです。
結構表題作がガッツリありますが、「意地悪マイラバー」の後日談もガッツリ収録されていて、
読み応えモリモリの一冊です。
表題作シリーズと既刊単行本の『意地悪マイラバー』の続きのお話が収録されています。
『意地悪マイラバー』を読んでいなくても前作のあらすじが紹介されているので大丈夫だと思います。
前作に引き続き、相変わらず受け様がグルグル考えている作品でした。
個人的には説明が多すぎると感じる作品なので、こちらの作品は萌度が今一つでした。
表題作のお話の方が好きでした。
女子にとてもモテる王子系の牧君と、偶然牧君の秘密を知った宮下君。
秘密をばらされたくなければ一つお願いを聞いてと迫って来る宮下君にヘタレな牧君は抗えなくて…というBLにはよくある流れです。
ですが、牧君のモテる割には意外に純情で初心な所が可愛かったし、最初は本心は何を考えているのか掴みどころがなさそうだった宮下君が段々独占欲や嫉妬心が強くなってくるのは好きな展開でした。
表題作がなかなか良かったので萌評価です。
イケメンだけど童貞の牧は宮下に弱みを握られ、バイだという彼に脅されるようにしてお付き合いをすることになるお話です。
最初は意地悪攻めのように感じますが、宮下は意外とやさしく、牧を大事にしてくれますので、脅しから始まった関係でもそれほど無理やりとか嫌々という感じではありませんでした。
雰囲気はよく可愛い学生ものなのですが、内容は割りと薄味で惜しい感じです。さらっと読み終わってしまったので、ストーリーは物足りなかったかなぁと思います。
どうしても気になるのは、表紙からみた感じでも牧が「イケメン」で「モテモテ」って感じに見えないのですよね。
中身をみてても、この子のどのへんが女子に人気なのだろう?て思ってしまいました。
牧がほだされすぎていてふわふわしてるのでちょっと主体性がないかなぁとも。
後半に収録されているのは作者さんが描かれた既刊の別のお話のその後です。
意地っ張り年下受けはかなりかわいいと思ったのですが、どうしても本来のお話を未読なので入り込むことが出来ず、つきあうまでのいきさつを知らないとしっくりこない気も。
これは前作を読んでからもう一度読み直したいと思いました。
初めて読んだ作家さんだったのですが、絵はかわいくて好みでした。
お話はもう少し凝っていればいいかなぁと思ったのですが、他の作品も読んでみたいと思います。