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廃墟ながらもふたりっきりの寮生活を満喫している相思相愛のごーちゃんとななでしたが、ある日、ななが姿を消してしまい――!?
コミックス2冊同時発売につき、『あさごはんのまきっ!』の続きです。
といっても夜だからエッチとかではないのですよ(笑)。二冊とも、いわゆるBLとしてのLOVEを求めて読まないほうがいいですが、私からすると中身はLOVEだらけです。その辺のカップルよりもすでにカップルらしい。しかし実にかっこいいふたりの青年だった。
二冊まとめて純粋にめっちゃ面白く、それでいて実に心地よく読めました。
楽しく笑いとばしながらも、その背後にはシンプルでありながら
ハードな人生における誰にも大切な言葉が飛び交います。
一度読んだらきっと、忘れられないと思う。
このシーンが、とかよりも、まるごと大きな愛情に包まれたような彼ら(その他の主要人物含め)から、感じたものを忘れないという感じです。人を、モノを思う気持ちに、ブレーキなんかかけたくないぜ!って気になります。
カバー下作者の言葉に、このふたりをちょっとだけ尊敬していると書いてあったのを見て、笑顔で本棚にしまう『シュガーキャッスル』となりました。
新キャラ、ウツボ君とネムリブカ準教授で!!
主人公のサトー君達二人の間には、相変わらず具体的な何かはありません。
何もなくても、二人の絆はもう揺るぎなく、当然のようにいつまでも続いていきそう。
でも、それじゃあBLとしてあまりにも面目ないからか、新キャラとして登場した影の薄いウツボ君が、ネムリブカ準教授に恋をして、意外な押しの強さでで頑張っています(でも、全く報われていませんが)
あさごはん巻で登場した、ゴーの弟(6歳)とナナの従弟のカヨちゃん(本名:勝頼・女装子)の年の差愛も目が離せない(嘘)
この巻のBL的な見所としては、
地質調査の合宿授業で首長竜の化石を掘り当ててしまったナナくん。
もしかしたらその竜に自分の名前がつけられるかもって、二人であれこれ名前を想像するシーンで、ナナが「ゴシチサンジュウゴリュウとか?」っていって頬を赤らめるシーンでしょうか。
こんなふんわりほのぼのムードで暮らしながらも、実はナナ君5×7のガッツリ汁まみれの薄いホントか読んでたりしてー!!
ネタバレ回避をしようと思ってもそもそも
(BL的に)バレるだけのネタが無いと言う
厄介なこの作品。
「あさごはん」でハ行の笑いが止められなかった
評者は今度はカ行の笑いが止められなく
なりました。もうなんなんだこの状態。
BLの要素としての想いには確実にあふれた作品では
あるのですよ。
だからこそ…だからこそ!と言う歯がゆさも
読者としては持ち合わせるのですが、
そこで普通のBL進行にいったとしたらそれはそれで
作品に対する好意が見事に反転しそうで嫌なんですね。
多分シュガーキャッスルは現状維持で良いんです。
砂糖は砂糖でも氷砂糖で出来ている様ですし。
後編になる『よるごはんのまきっ!』には新キャラクターが登場して、二人の関係を見せます。
ふむふむ、、、変化球ですね。
だけど、やっぱり面白くてかわいくてきゅんする二人なのです。
まず最初、ヤブヘビ体質(!?)であるが故、色んなモノを発見するななが研修で首長竜の化石を発見して有名人になるのですが、そのななの発見力を見込んで畑違いの理学部生態学研究所のネムリブカ教授が登場。
この人が片付けられない人らしい(笑)
それで、人体実験されないかと勘違いしてごーちゃんが助けに行ってみたりw
次に登場するのが、とてもとても存在感の薄い うつぼ君。
彼が入寮している部屋が水漏れでしばらくごーちゃんとななのいる旧寮に世話になることになるのだけど、このうつぼ君が彼等をナイト(騎士)と呼んで憧れているという設定から始まり、彼等に勇気をもらうというお話は、彼等からもらったブロッコリーがきっかけでネムリブカ先生がうつぼ君の王子様になるという展開へ!?(驚)
どうやら、ここに恋が一つ落ちているようです♪
そして次は、小ちゃいごーちゃんが登場・・・実は末の弟のたける君。
素直な彼の言葉の一つ一つがツボついて、本人達自覚してない関係性をあらわにします(笑)
そして、あんなに入りたかった新寮に一人分空きができて、どちらかがという事になった時互いに譲り合う、相手を思ってのちょっとしたすれ違いもあってみたり。
2巻で登場するキャラクターがそれぞれとても個性があって楽しいのと平行して主人公達の離れられない御神酒徳利ぶりをみせてくれた巻となりました♪
このゆるさがいいな~☆
最後ほっぺでもいいからチューが欲しかったと思わなくもないんだけどネw
そんな方向に期待してた私がもうすっかり汚れてると思い知らされました。
やっぱりBLじゃないしな。でもいいや可愛いから。
ハイムさんこういう方向に・・・。そうか、そうなんだ。可愛いけどさ。ハイムさんのせつなくて胸がキリリみたいなのが大好きなんだがな。いやいいんだけどね、これはこれで可愛いから。うん・・・。
私が好きだった頃のハイムさんの作品を、ちょっと探しに行ってみれば、2009年って書いてあった。
5年も前だ。そりゃ仕方ない。萌とは、移ろいやすいもの。