弟に抱いたのは愛情、そして恐怖。

独占欲

dokusenyoku

独占欲
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×28
  • 萌8
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
5
得点
94
評価数
31
平均
3.3 / 5
神率
22.6%
著者
田知花千夏 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
田倉トヲル 
媒体
BL小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  ¥691(税込)
ISBN
9784048662574

あらすじ

「俺たちはずっと一緒なんだよ」
 幼い頃から共に育ち、互いを好きでいることが自然で、やがて恋人同士となった光と真陽。穏やかな日常の中、光は悪夢にうなされるようになる。その夢は、弟の真陽が、逃れようとする光を拘束し凌辱するという恐ろしいものだった。やがて光の身に不思議な出来事が起こりはじめる。光に執着する真陽は、外の世界から隠すように光を閉じ込め…。
 行き過ぎた愛情に囚われた兄弟のダークラブ。

表題作独占欲

大学生の弟 生田真陽 22歳
フリーランスで校閲をする兄 生田光 28歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数5

ネタバレなしで読むべき

「凄い話」という噂を小耳に挟んで購入。
結果は「うん、凄かった」。

これ、ネタバレしちゃうとダメなお話なんで……
人に勧めたくなるお話なんですよ。
でも、どう勧めれば良いのかが難しいんですよね。

あとね、上記『設定』は忘れて読んだ方が面白いと思います。
決して『ファンタジー』ではない。

とりあえず言えることは『執着もの』が大好物な方は「読んで損はないんじゃないかな?」ということ。
あと『不条理』がお好きな方や『精神世界』にご興味のある方。
ひょっとしたら『謎解き系のミステリ』がお好きな方も楽しめると思います。

2人暮らしの兄弟の何気ない日常から始まるのですけれども、話はどんどん「あれ?」という方向に進んで行きます。起きるはずのないことが起きるんですね。
「?」に引きずり回されて、色々想像した挙げ句「あー……そういうことかぁ(絶句)」で終わるお話。

幸せたっぷりのお話を期待する時には避けた方が良いと思います。
でも、散らばった不思議が「カチッ」と合った感覚は気持ちが良いというか……うん、やっぱり「凄い」っていう感じ。

2

自分の好みに合えば神評価になると思う話だった

初読み作家さん。
ガチ兄弟モノが好物だから手に取りました。

以下、ネタバレしています。

実弟である真陽の愛情から逃げようとして交通事故に遭い
病院のベッド上で1ヶ月間ほど眠り続ける光。
冒頭から続くのは、その光が見ている夢の内容で
光の過去の記憶と願望とが入り混じったもの。

夢の中では実弟の真陽は義弟で、光とは恋人同士でもある。
仕事の都合で遠くに住む両親と離れて2人だけでマンションに暮らし、甘く幸せな日々を過ごしている。
けれど穏やかな日常は光が頻繁に見る悪夢と同じものへとやがて変化していき
光は真陽に無理矢理に犯されたり、軟禁・監禁されたりするようになる。
脱出を試みようとしても何故か失敗して、どうしても真陽からは逃がれることができずにいる。
そして、逃げようとすればするほど真陽に酷く犯されるようになり・・・・

そんな夢の中では、真陽の昏く歪んだ愛情が怖い。

幼少時から天真爛漫で誰からも愛されてきた真陽は
自分を抱いてマンションから投身自殺した母を亡くした時から光への愛情を深め
父や従兄弟が異様に思うほどの激しい執着を見せるようになっていく。
一方、母に顧みられず友達もおらず常に独りぼっちだった光は
今も昔も真陽だけを愛しているのだが、表面上では真陽からの愛情を拒絶し続けている。

そんな2人の関係が動くラストでは、愛について考えさせられる。

真陽に対する想いを認めることで、真陽をがんじがらめにして自分の望みを叶える光。
光にとって真陽は幼い頃から唯一無二の存在で世界のすべてだったから
真陽に抱かれるだけでは傍にいるだけでは満たされなくて
殺してでも手に入れたいと思ってもらえて初めて愛されていることが実感できる・・・・

光の愛情は静かに激しくて静かに熱くて底の見えない深さがあって昏い。
歪んでいて重たくて怖い。
でも、そんな昏さが、ガチ兄弟という設定にはピタリとはまっているように思える。

サスペンス調で謎めいた内容は、最後まで飽きずにドキドキしながら読めるし後味も悪くないけれど
エッチシーンが私的には過多なのと無理矢理エッチの内容が好みではなかったことで
評価は中立とさせていただきました。

1

ある意味で最高のハッピーエンド

兄弟ものですが、設定が変わっていて最後まで楽しめました。

非常~に好き嫌いが別れそうな作品…最初から最後まで含めて、なのですが、あとがきを読んだ限り作者さまはそれも承知で書かれてるのかな~という印象でした。
この作者さんの本は初めて読んだのですが、救いようのないくらいドロドロした話だったので、普段は明るめのお話を書かれる方だと知って驚きです。

設定が不思議で謎に満ちている分、ラストまでの展開が物足りなくてそこが少し残念でした。

光は6歳離れた大学生の弟・真陽とマンションで二人暮らし。
兄弟だけど恋人同士、という兄弟もので最初から恋人というのは珍しいなあと思いました。てことは恋人になるまでのあれこれや葛藤は見られないのかな?と思ったのですが…この二人はすんなり仲のよい恋人とも違う感じです。

光はフリーで校正のお仕事をしていてマンションからは外に出ません。ですが、次第に長く続けているはずのこの生活に疑問を持ちはじめます。

何か真陽は隠し事があるのでは…と疑い始めた光は、真相を探ろうとしたところ真陽に拘束されマンションに監禁されるという冒頭の幸福感とは一転したドロドロした展開に。

なんとなく謎の裏側は見えているのですが、それでも答が知りたくてつい駆け足に読んでしまいました。
結果的には予想した以上に複雑な真相が待っていて驚き。

弟の執着心が見たことないくらい強いのですが、いわゆる普通の監禁ものとは違う奇妙さが引き立っていて面白いです。
でも中盤から監禁状態になったあとがあっという間で物足りないかな?と思いました。
BLですが、普通の恋愛部分のようなものはほとんどなく、謎を読んでいく読物風です。
なのでラブストーリーが読みたい!てかたむきではないかも。

兄弟ものとしても、仲がよいを通り越してぞっとするくらいの執着心です。
兄を逃がさないためにあの手この手で殺す方法まで考えてるいる弟です。
兄弟ものが好きなかたでも読み手を選ぶかも。
真陽の存在が初めからふわふわしていたのと、いろんな出来事を経て好きになっていくという過程が一切なかったので萌としてはどうかなあという感じでした。

執着ものとしてこれ以上のハッピーエンドはないのでは、というラストです。
いわゆる普通のハッピーエンドとは違いますが、このエンドありきで書いたお話だというので、いろいろ腑に落ちない所があるにはあるのですが完成度の高いお話だと思います。面白かったです。
ただし、明るい兄弟ものが読みたい方や、ほの暗いラストが苦手な方はご注意です。(本人たちは幸せですが)

ここまでやってくれる兄弟ものは自分は結構嫌いではありません。好きすぎて殺そうとするというのも(個人的には)ありなのかな・・・と思ってしまいました。

8

愛は狂気に容易く変わる

そうきたかーーーー、と思わず叫びました。
この作品を一言で表すなら、「執着」「偏愛」になると思います。

兄の光は絶対かわいそうな立場だと思っていたのに・・・
見事に裏切られてしまいました。
この手の物語を読むのは初めてでしたが、すっかりハマってしまいました。
この夢は今、誰の中の夢なのか・・・正直混乱しっぱなしでしたが
最後の5ページくらいから、最後の挿絵はセットで恐ろしいです。
もちろん、いい意味です。
作品の中にちりばめられているもの、全て伏線でした。

とても面白かったので、このような作風にもチャレンジしていこうと思いました。

ただ、萌かと言われると、私的にはそうではなかったので★二つです。

2

そしてつながる

デビュー作から拝見させていただいていて、色々な作風を見せてくれていますが、
今回は一転、かなりシリアスでミステリアスなお話でした。
表紙が田倉トヲルさんですが、とても惹かれる雰囲気のイラストです。
このお話、追ってしまうと壮大なネタバレになってしまうので中身にはあまり触れない方がよいのかと。


原稿の校閲をフリーランスで仕事している光が主人公。
彼の夢で物語が始まります。
それは、男に犯される夢・・・悪夢と言っています。
では彼はノンケなのかと思いきや、同居している弟・真陽と恋人の関係でありセックスをするシーンもあります。
そこで覚える違和感。
そして彼が校閲する原稿の内容や、彼の過去が間に挟み込まれながら
あれ?何故?どうして?
それまで甘い二人だったはずなのに光が外へ出ようとすると豹変する真陽は光を監禁し犯します。
一体二人に、光に何があるのでしょうか。


兄弟の禁忌の物語でした。
弟の執着愛もありながら、兄がそれから逃げているようでいて実は兄も執着を持っていた。
禁忌の関係を見せるための新たな取り組みかと思います。
ただ、全ての謎が解けた後そこに残るのは複雑な心境。
過去が全てを物語る・・・そんな手法をとったのかもしれませんが、断片としての登場なのでそこへ突然強く訴える「執着」に違和感を覚えました。

萌えはないのですが、挑戦をした作者さんへの評価になります。

12

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