表題作2013 winter

野木沢一哉、25歳、カジノディーラー
小嶋逸(いつる)、25歳、東京都公務員

あらすじ

「ノーモアベット」番外編。
『愛を憶える』、一哉の母の死と墓参りの話。

作品情報

作品名
2013 winter
著者
一穂ミチ 
媒体
小説
サークル
MICHI HOUSE〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
ノーモアベット
発売日
3.5

(4)

(2)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
13
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

どうすりゃいいんですか。

ああ、こういう番外編はズル過ぎます、一穂先生!
泣いちゃうじゃあないですか!


『愛を憶える』……『ノーモアベット』番外編。

ワクワクドキドキエンターテイメントだった本編でも
サラリと織り込まれていた「家族」に関する思いだが、
このたった8頁の中で鮮やかに浮き彫りになる、一哉の心。

母と死に別れた頃。
高校生の頃、逸が好きだということから目をそらせなくなった日。
そして、大切な逸が隣りにいる、今。
一哉の言葉で綴られるそれらのエピソード……

お墓をテーマに、短い中でこんなに切なく暖かな世界を書いちゃう一穂さん、
本編がドキドキ爽快系だっただけに、もうやられた〜!としか言えない。
少年の一哉が愛おしくて、切なくて、
そして今の幸せとこれからの未来に思いを馳せて、笑いながら涙が出る。



非売品のこの「20×× season」シリーズだが、
暫く待つと筆者のブログにアップされますので、
手に入れられなかった方は、それを待って是非読んでみて下さい。

そして、それに先駆けて、一転あははは!と笑える小話がブログに掲載中。
本編書き下ろし『LET IT RIDE 』の後、
マカオから帰って来て会社に顔を出した二人の小話。
社長も芦原さんも、めっちゃいい味(笑)!
そういうメリハリもまた筆者の魅力です。

4

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