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表題作オオカミの言い分

末國有智,隣の事務所のイケメン弁護士,34歳
高岸恒,居候弁護士,28歳

その他の収録作品

  • オオカミの嘆き
  • あとがき

あらすじ

居候弁護士の高岸は、同じく弁護士の末國からなにかと構われ誘われるが、ニブイ高岸は全く気づかず…。

作品情報

作品名
オオカミの言い分
著者
かわい有美子 
イラスト
高峰顕 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344830899
3.8

(62)

(18)

萌々

(25)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
232
評価数
62
平均
3.8 / 5
神率
29%

レビュー投稿数11

策士な攻めにズキュンきた!

かわいさんは今年に入ってたくさん本を出されています。
個人的には、この作品が今年の中ではわたしのスマッシュヒット(古い?)でした。
実はこちらの作品は雑誌掲載を読んだことがあったので、なかなか購入せずにいたんです。
かわいさんには『甘い水』でハマり、まだ単行本としてまとめられていない作品も読みたくて中古で入手していたので、わざわざ買わなくて良いかなあなんて思っていたんですよね。
でも、買って良かったです!大満足。

**********************
受けは気の強い若手弁護士の高岸。
居候弁護士いわゆるイソ弁で、司法修習生を終えたばかりの28歳。
同世代が事務所にはいないため、他事務所でありながら構ってくる末國と無自覚に一緒にいる天然さん。

攻めの末國は、高岸の勤める事務所の隣ビルで働く弁護士。
34歳ながらその事務所では共同経営者も努め、メディア露出もしています。
初対面から高岸にロックオンしているため、外堀から埋めつつさりげなく隣の位置をキープ中。
**********************

かわい作品では多い、受けと攻めの視点が入れ替わる作品です。
これだけでも好みなのですが、攻めの末國が、爽やか腹黒で、ゲイ歴34年の生粋バリバリなのを腹の中で胸を張っているのがツボでしたー!
これがねー、ノンケで巨乳好きの高岸を落とすのに、末國が色々画策してるのがニヤリとさせられるのですよ。
爽やかな外見からは想像できない腹の中のエロさとか、理想的な攻めですね!
包容力のある大人で、かつ、悪戯心もあって理想の男!という感じです。
オオカミ万歳!

そして毎度毎度、わたしはあまりに受けへの感想がないのがどうなの?と思い始めたところなので、今回の受け・高岸について。
弁護士ですから頭の回転も速いし、場の雰囲気も察せられるのですが、どうにも天然?それとも恋愛初心者だから?なんで気づかないかなあ末國の気持ち。ノンケだと思っていた頃ならばともかく。
ただ、それでもイライラさせられなかったのがビックリしています。
個人的には記憶に残る受けさんではないのですが、毒のないスカッとした、かといって生意気過ぎだろってこともない絶妙なキャラでした。

えっちに関しては未遂と本番が一回ずつなんですが、未遂の方がエロく感じましたわ。
本番の方はちょっとサラッとしててもったいなかったですが、でもその分、赤ずきんちゃんを落とすのにページを使っていたんでしょうね、性急感もなかったですしすごく良かったです。
周りを固めるサブキャラたちも佐々木(末國の同期で検事の、外見美人、中身漢!)を筆頭に、高岸の事務所の三和など美味しい面々がおりました。
あとがきでかわいさんは佐々木について触れておりましたが、わたしは三和の方が気になりますよー。
末國よりも遥かに上を行く黒さがたまりません!

先に書きましたが、ここ最近では一番読みやすくハマれたかわい作品。
ノベルズなので躊躇している方もいらっしゃるかもしれませんが、絶対オススメです。

2

ココナッツ

aiaiさま

こちらこそ、ありがとうございます。
交流させて頂けて、とても嬉しいです(*^^*)

aiaiさまも王子様攻めはお好きですか?
わたしはもうたまらなく好きなのですが、こういう人は絶対現実にはいないのでそのせいで求めてしまうのかもしれません(^^;;
末國は王子様ではありませんが、爽やかな顔して考えてることがあまりに本能に忠実ですごーくツボでしたね。

aiai

ココナッツ様

はじめまして、こんにちわ。
aiaiと申します。
先日はコメントいただきまして、ありがとうございました。^_^
本作品は私も読みましたが、レビューを拝読してとても共感しました!腹黒策士で、爽やかで包容力もあってエロい、そんな攻め様は私もツボです。笑
以前他のレビューでも、夜光さんの王子様攻めが好きだと書かれておられたので、色々と共感出来る点があり、嬉しく思い初めてコメントさせていただきました◎

めげないオオカミさん

真面目で激ニブな赤ずきんちゃんを辛抱強く口説くオオカミ、という関係がなんとも可愛いほのぼのコメディです。


新米弁護士でノンケの高岸(受・28歳)と、ゲイで彼に片想いする6歳年上のやり手弁護士・末國(攻)。
いまいち噛み合わない二人の視点が交互に描かれ、すれ違いの妙を楽しめます☆

高岸(受)は、外見は可愛いけど中身はクソ真面目でとてもニブい天然さん。
末國(攻)が、そんな高岸に萌えつつもジレジレし、でも表面上は飄々とした大人を装っているのが、攻視点スキーには美味しいです♪
食事に誘う等あからさまにアピールしているのに、高岸からは男の自分ばかり誘う変な人と思われてるのがなんともww


末國が高岸をよく食事に誘うので、グルメ本さながらに色んな料理が出てきて食欲を誘います。
タレント弁護士としても活躍する末國が語る業界裏事情も、ブラックで楽しいw

二人ともいいキャラで、会話だけでもすごく萌えるだけに、本気のキスや絡みをもっとガッツリ読みたかった~!
エッチは指までが一回、本番が一回あり、末國がすごく優しいのが良いんですが、いかんせんフェードアウトで終わるのが惜しいです!


作者が佐々木(末國の親友で検事)をお気に入りのようで、後日談までこの佐々木が出てきて、三人でワイワイ飲んでますw
高岸と佐々木のガールズトークwにおいてけぼりな末國が不憫かわいいけど、できればメイン二人の甘いシーンをもっと読みたかったかな。

でも、佐々木もいいキャラです。
超絶美人で酒豪で天然タラシ、そしてちょっと変な人w

かわいさん的には、腹黒攻とグッチャグチャに絡ませたいそうで・・・私もグッチャグチャに乱れる佐々木が見てみたいので、スピンオフ希望です♪

6

オオカミと赤ずきんの楽しいお話

弁護士同士の恋愛話。
オオカミさん(末國34歳)から、囲い込まれて甘やかされ
いつの間にか追いつめられる、赤ずきんちゃん(高岸28歳)の話。

外見もカッコ良く仕事もできてTVでコメンテーターなども勤める売れっ子の末國、
腹黒っぽい彼の実は意外と一途な可愛さや、
気が強くてでも純粋な高岸との、軽妙なやりとりが楽しかった〜。

いつも人を喰ったような末國が、
「おいコラ、ニブチン、鈍いのも、本当にたいがいにしとけよ」と迫るところは、
キュンとしてしまいました♥

彼の同期の硬派で美形検事、佐々木の天然な性格が面白いし、
三和、谷崎、岩瀬などのそれぞれ個性的なベテラン弁護士達も魅力的。
「狩りをする時には逃げ道を作っちゃダメ」とか言っちゃう、
こちらもまた喰えなさそうな高岸の事務所の三和(40代、独身)にも、
興味を惹かれる。

スピンオフありかなぁ〜♪

SS『オオカミの嘆き』は付き合い出して数ヶ月GWの二人……なのだけれど
ラブラブHではなくって、そこにやってきた佐々木を加えてのあれこれ。
佐々木は親友だけれど、天然二人で百合っぽく仲良しなのを見て
複雑な気分でいるオオカミさん(末國)のお話(笑)。

4

オオカミさんは気長に攻めます

腹黒策士な弁護士とスレていないピュア系だけど負けん気は強い弁護士との同業ラブ。
筋金入りのゲイでTVにも出ているイケメン弁護士の末國はお隣の法律事務所の
新人弁護士の高岸をあの手この手口八丁て八丁で相手に悟られないようにしながらも
さりげなく距離を詰めて親しくなっていき、いつかはモノにするぞの下頃満載。

ターゲットにされた高岸はそんな末國の思惑に気がつかないまま、
お隣で年も割と近いやり手弁護士末國に仲の良い先輩みたいな感じで懐いていきます。
でもそれは恋愛対象ではなく、先輩後輩みたいなノリで楽しく終始している感じ。
見た目は頼りない感じがする美形だけど、やっぱり弁護士なので強気発言出来るくらい
そこそこお口も達者なのですが百戦錬磨の末國には叶わない。

そんな日常で高岸は司法修習時代の同期と飲む機会があり、そこで末國はゲイで
同期で今は検事になっている相手を好きだったのではと言う噂を知る。
高岸は既に末國を身贔屓に見ているので同期の言葉も人気のある末國に対する
僻みだと思い流す感じなんです。

その時点で末國の術中にハマっていて、ご機嫌の高岸が末國を誘い飲みに行った日に
末國にちょっとお味見される展開でそこで直ぐに相愛に~の展開にはなりません。
そこまで行くにはもう少し末國に美人局的なトラブルや同期で検事の佐々木との関係やら
派手さのある流れではないけれど味のあるストーリーなのです。
書き下ろし短編は末國視点ですが、末國のある意味男好きが露見する内容かも。
友情と恋の違い、それも同性同士、境目はいったいどこなのかなとしみじみ思います。


3

未来が不安

会話のテンポが良く、イケメン弁護士末國の腹黒さと知性のバランスも良く。
更に受けの天然弁護士高岸の、のほほんぶりも可愛く。
ストーリー展開、キャラどちらも好みの作品で、大変楽しかったです。

でも、読了後、モヤッとした部分がひとつありました。
末國の同期で検事の佐々木の存在です。

佐々木自体はとても良いキャラで、二人の仲を邪魔することなく、末國の親友であり、高岸には懐かれる人物です。
でも、末國目線だとどうしても「佐々木は自分には靡きそうにないから、高岸もカワイイし、こっちでいいや」感が垣間見えてしまうんですよね。
今後、万が一、佐々木が脈ありになったら、高岸から乗り換えるんじゃないか、と二人の未来が不安に…。

それ以外は、末國の軽妙な駆け引きとか、高岸の意地っ張りな言動とか、カワイイなーってニマニマできて満足なのですが。

0

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