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夜花光先生の作品は未だ少年神シリーズしか読んでいないんですが、全く違うジャンルなのに、読者に魅せるその小説技巧に圧倒されました。
この小説を手に取ったきっかけは、比較的最近に出た某人気BLゲームと同じ系統の話を過去に夜光花先生が描かれていたという情報をゲットして興味を持ったからです。
読み始めて、内容が殊の外本格的で、臨場感もあり、背筋も凍りました…。BL小説という事は完全に忘れてストーリーにのめり込みました。上巻を読み終え益々謎が深まり、下巻の展開が非常に気になります。文章表現だけでここまで盛り上げる所はお見事です!BL萌えには重きを置かれていない、本筋のストーリー重視の作品でしたが、小説としては非常に面白かったので神評価です。
BL部分は完全にビーボーイ仕様です。だかいち系で非常にわかりやすい(笑)。超シリアスなストーリーとのギャップが凄い。でも浮く感じでもなかったです。こういうストーリーではありますが、最後には匠と隼人はハッピーエンドになるんでしょうか。小山田先生の表紙イラストがふつくしい…。
こんなに面白い小説も割と埋もれている所がBL小説界の怖いところww
新作と並行して過去の面白い小説が無いかを探す必要性が多分にあるなーと実感しました。
BL小説の傾向としては、タイトルや表紙や帯は過激だけれど、小説の内容は必要以上にしっかりしている事が多いです。タイトルや表紙に躊躇するといけないな…。
追伸 パ民の方には是非読んで欲しいです。
まさかの続編ありきのノベルズで後半ごろにえっ?これで終わりじゃないよね?
そんな風に思ってのあとがきに続編に続くとあって気になって仕方ない(笑)
それでも既に書き上げているとのことで直ぐに続編も発売されそうなので今から楽しみ。
舞台はネバーランドという大型リゾート施設でプレオープンに招待された受けになる
匠家族が大変な目にあってしまうミステリアスな作品でエロ多目系の作品です。
楽しいはずの家族旅行が一変して地獄行きになって殺人事件まで勃発。
夢の大型リゾート施設が丸ごと大きな墓場になるようなものでしょうか。
主人公の家族だからと言って容赦ない展開で度肝を抜かれます。
母親と姉を一気に亡くし、弟まで半死状態とくればなんとも重苦しいストーリー。
そして伏線の様に感じられた匠の記憶障害とそのきっかけの飛行機事故。
誰が何の為に曰くありの人間をネバーランドに集めたのか、それとも偶然なのか、
大量殺戮にも似た無差別な殺人事件のテロ行為なのか、様々な憶測が脳裏に浮かぶ。
そんなネバーランドで再会するのが幼馴染で元恋人でもあった攻めになる隼人。
隼人はネバーランドのスタッフとして匠家族のお世話役で現れるが謎めいています。
いったいこの閉ざされた施設で何が起こっているのか、再会した隼人は味方なのか。
脱出の手立ても無いままに精神的に追い詰められていく招待客と止まらない殺人。
匠の記憶が無くなってしまう症状も不気味で本人がそのことで恐怖する気持ちが
かなり伝わってきて引き込まれます。
いまだに心を残している元恋人同士だけど、相手を信用しきれないのも怖い展開だし
過去の飛行機事故との関連も今後どのような展開になっていくのか、
推理もののスリル感があって非常に今後が楽しみな作品です。
そして物凄く気になっていた匠と蝶、何故か蝶が関係すると匠の記憶障害が起きる、
いったいどんな関係が、過去に何があったのか本人すら忘れている出来事ある感じ、
そして続編のタイトルに蝶がついているみたいでかなり重要ポイントかも。
作家買いです。
リゾート施設のガイド・隼人×大学生・匠
リゾート施設への無料での招待が当たり、家族でそのリゾート施設へ向かう匠。そのリゾート地でガイドとして働く隼人に会いますが、彼は匠の幼馴染で、かつ昔の恋人でした。素晴らしい施設で、何をしても無料ということもありすっかり楽しむゲストたちですが、食事を取った時に何人かが突然苦しみだし、そのまま亡くなるという殺人事件が起こります。その際に匠の家族も亡くなり、その後も次々と殺人が続き…。
実は匠は時々記憶が欠如する記憶障害を持っています。そして飛行機にはできれば乗りたくない。なぜなのか自分では全く心当たりがない。
そしてリゾート地に集められたゲストたちにはある共通点があって…。というお話です。
次々と起こる殺人事件にお互いに疑心暗鬼になるゲストやスタッフたち。
昔は明るい性格だったのに暗い影を落とすようになった隼人。
匠や隼人が「蝶」を激しく嫌悪する理由。
一体だれが、何のために殺人を犯しているのか。
ミステリーとしての伏せんがあちこちに撒かれていて、どうなるのだろうとページをめくる手が止められませんでした。
匠の記憶障害や、他のゲストたちとの共通点が、過去のとある事故から繋がっているのだろう、とつながってくるところで今巻は終わり、次巻へと続きます。
匠と隼人の関係も不安定でどう転がるか分かりません。何度か関係は持ちましたが、気持ちはすれ違っていて、こちらもハラハラします。
もう、とにかく続きが読みたいです!
最新設備の超大型遊園地に閉じ込められて、次々と起こる連続殺害。
人がこんなにも大量に死ぬBL初めて読みました。
あまりに人が死ぬので「やってる場合か!」ってツッコミつつも二人の恋の結末は気になる。けど事件の真相はもっと気になる。
頭空っぽにして何も考えずに読んでいたので事件が起こる度にハラハラそわそわさせてもらいました。隼人とのやりとりの緊迫感もありありと伝わってきて楽しかったです。もしかして黒幕は隼人なんじゃないかと思わせられたり、はたまた記憶に障害がある主人公自体怪しいんじゃないかと思ってしまったり。
密室での「連続殺人」という域を超えてもはや大量虐殺…。すっきりした結末は想像できませんが真相解明の後編が待ち遠しい作品。
表記はされていませんが「楽園彼岸~溺れる劣情~」「楽園彼岸~蝶の褥~」で上下巻という構成になっている作品の上巻で、夜光花さんの面目躍如とも言うべきサスペンス作品です。うむ…怖かったです。
敢えて下巻は読まずにレビュー。どうなっちゃうの?どうなっちゃうの??とハラハラドキドキしながら読みました。ちなみに「エロ度」は「エロエロ」ではなく「標準的」だと思います。そういうシーンは確かにエロエロですが全篇通してエロは二の次でもいいぐらい物語の展開に緊迫感があって、時間を忘れて読みました。
沢山人が出てくるので、ベッドシーンはぼかしてでも映像化してほしいなと思いました。緊張しつつ、下巻へレッツゴーです。