魔性のビッチ男子とオトナな義父、恋愛未満の同居性活!!

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表題作家庭内性愛

雨谷圭一,元保護観察官の塾講師
雨谷碧,17歳~28歳,傷害罪で少年院に入所

同時収録作品ビター・ビタースイートカフェ

碧,大学生
佐倉,カフェ店主

その他の収録作品

  • 雨谷さんの好物(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下漫画(その後の恒&芹沢くん)

あらすじ

双子の弟を守るために、傷害事件を起こした莉樹は、愛のない性行為がやめられない。
そんな莉樹を守るため、莉樹を養子に迎えた、男やもめの元・保護観察官の雨谷。
魔性のビッチ男子とオトナな義父の、恋愛未満の同居性活!!
ピアスシリーズ初登場、紺色ルナが挑む、とびきりスキャンダラスな愛の形!!

作品情報

作品名
家庭内性愛
著者
紺色ルナ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
ISBN
9784896442199
3.7

(71)

(28)

萌々

(16)

(13)

中立

(7)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
13
得点
250
評価数
71
平均
3.7 / 5
神率
39.4%

レビュー投稿数13

レビューのお陰で出会えた良作

タイトルのわりにやけに神率が高いのが気になって読んでみました。
正直、何故これをピアスレーベルで出されたんだろう?と思いたくなるような内容でした。
めちゃくちゃシリアスです。
「家庭内性愛」というタイトルは、ピアスっぽさを出すために出版社の担当さんが付けられたものだとか。(元のタイトルは「シュガーレス」だそうです)

主人公(莉樹)の子供時代があまりにも悲惨すぎて痛ましいです。。
双子の片方(兄 莉樹)に売春をさせて、その金でもう片方(弟 恒)を高校に行かせ、自分は働かずに酒とパチンコ…父親に吐き気がします。
それでも弟が何も知らずに綺麗なままでいられるならそれでいいと健気に生きているのに、その唯一の希望(弟)を今度は隣人のこれまたクソみたいな男に汚されて…最後は弟本人からの拒絶。
少年院送りになったことで、この狂った環境から救い出されて良かったとすら思えます。

誰かから自分を「欲しい」と言ってもらえるのが嬉しくて、喜んでもらえるのが嬉しくて、感謝されるのが嬉しくて、する必要がなくなってからも売春をやめられないでいる莉樹が、初めて性関連ではない事柄で他人から感謝されることを経験し思わず涙を流してしまうシーンは堪らなかったです。

作品の中では莉樹の17歳から28歳までの11年間が描かれています。
ゆっくりながらも少しずつ成長して、長い年月を経てようやく結ばれた雨谷とベッドで交わす結婚式のような誓い。
最後の1ページにはジーンときました。
家族の挨拶、ちゃんと言えたね!(涙)

一緒に入っている短編はチビッコ攻め。
これは全然アリですね!
可愛い方が上なの、結構好きです。ギャップ萌え!

評価悩みました。
お話の流れが美しいものに神を付けたい質なので(偉そうにすみません…)、話の流れをぶったぎってまでエロ描写を何ページも過剰に挟まれると邪魔に感じて萌2止まりになるのですが…
ピアスは毎話Hシーンがないとダメなんだそうで、そんな縛りの中でもお話を止めないように頑張られている作家様に敬意を表して「神」で!

15

本当の愛を探して・・・

好きすぎてレビューを書けなかった作品の一つです。
言葉にすると勿体ない・・・そんな気がしました。
それくらいこの作品には思い入れがあります。
だけど折角だし、書いてみようと思いました。

私はビッチ受けが好きです。
受けが攻めを煽ったりしてセックスに積極的で、
気持ちよさそうに喘ぐ姿は、とても可愛くて癒されます。
でも更にどうして受けはビッチになってしまったのか?
その背景がきちんと書かれている作品はとても深く考えさせられ、
大好きになります。
これはまさにそんな作品です。

受けのりき君は何処か切なげで誰とでも軽く寝るような男の子です。
一体今まで何人とやってきたのでしょうか?
数え切れないくらいかもしれません。
オナニーも恥ずかしげもなく他人に見せます。
セックスが自分の全て、セックスが生きる術、
セックスが人とのコミュケーションだと思っているのではないでしょうか。
それでしか人との関わり方がわからないと言いますか。
だから付き合った芹沢くんともすぐ身体を重ねます。
やはりそれしか人と関わる方法がわからないからではないでしょうか。
セックスしてる時のりき君は
気持ちよさそうだけど何処か切なげに見えます。
どうしてそう見えるのか?
読み進めていくうちに明らかになって行きます。

でも攻めの雨谷さんと暮らし始めたから別の人とセックスしてても
雨谷さんに抱かれている錯覚を覚えたりしています。
りき君の中で雨谷さんの存在が大きくなっているのではないでしょうか。
でも当の本人は色んな人とセックスをしてるにも関わらず、
人が好きという感情がイマイチわからないようです。
(もしかしたら始めの方から雨谷さんが好きだと
自覚していたかもしれませんが、
具体的な描写がないのでわからないと私は解釈しました)

ある日、芹沢にウリをしていることがバレて
「気持ち悪いんだよ」と言われ別れを告げられます。
でも当の本人はどうしてかわからない様子。
上記のことも含めどうしてりき君はそのような反応をするのでしょうか?
そしてどうしてセックス依存症になったのか?
その事実が明らかになっていきます。

りき君は父親のため、弟のために色んな男と寝てた描写を読んで、
あまりに酷くて衝撃を受けました。
胸が苦しくなりました、頭が痛くなりました。
父親は人間のクズだと思います。
セックスがりき君自身が父親に認められるため、
弟を助けるための手段だったのです。
だからりき君は笑った顔は可愛いけれど、
どこか儚げでふわふわした印象を受けたのかなとわかりました。
地に足が着いていない感じと言いますか、
だからセックスは本来愛し合う者同士がする行為だけれど、
りき君の場合、幼い頃から父親に身体を売られていたので、
そういう行為だとわからなかったということだったんだと理解しました。
とても重くてとても切ないです・・・泣いちゃいました。。。
りき君、辛かっただろうな・・・。

それでもりき君は雨谷さんが心優しいので、
雨谷さんが好きという感情に気付いていき、感情が抑えられなくなります。
(近づきたいけどこの関係を壊したくない、
家族ごっこをしていた方がバランスがとれる。
もしかしたらりき君が芹沢と付き合ったのは、
雨谷さんの代わりだったのかなとも思いました)
雨谷さんが寝ているフリしてりき君が
身体を重ねるところはとても切なかったです。
でもそれが良かったと思います。

雨谷さんから離れてウリからも足を洗って
きちんとバイトをして恋人を作ります。
すぐセックスせずに、
きちんと言葉で伝えようとする姿は成長を感じました。
それでもやっぱり雨谷さんが気になって好きだという気持ちに気付きます。
一回離れたことでわかることって沢山あると思うので、
りき君のとった行動は正しかったと思います。
そして偶然の再会をします。
りき君は雨谷さんのへの気持ちを一生懸命伝えて、
本当の相思相愛のセックスをします。
感動しました、涙が出ました。
りく君は不器用で遠回りしたけれど、幸せを掴めて良かったと思います。
これからも二人で支え合って愛し合って生きていって欲しいです。

この作品は終始切なくシリアスだけど、
最後は救われて心が温かくなります。
このような素晴らしいステキな作品に出会えて良かったと思います。
本当にありがとうございました。

7

繊細なエロ

*買った理由*
この作家さんは知らなかったのですが、表紙の絵柄が好みだったのと、私はエロエロが好きで題名から見てエロそうだったので購入。

*読んだ感想*
題名とは裏腹に、色んな人の感情が交じり合っていて、とっても繊細なお話だと思いました。
話もとても深く、見ていて惹き込まれました。
くっつくまで時間がかかり、じれったかったのですが、最終的にはくっついてよかったなと思います。
ただ時々、これ誰のセリフだろう…?と少しわかりにくいところがありました。
巻末の読み切りマンガもよかったです!!こっちが受けなの!?と思いました。

*さいごに*
気になっている方は是非!!買って損はしないと思います♪

4

薄氷の上に立つ。

 ピアスレーベルですがストーリーは onBLUE や 麗人っぽい。
タイトルや煽り文に違和感があったのは、レーベルのイメージを優先させたからかも。
(雑誌ではポツリポツリとあるんですけどね、真面目なのが。コミックスだと「エロだよ!」ってノリになるのがピアス流。)

 薄幸の少年が、乱れた人間関係と家族観に迷いながら生きていく姿を、追いかけた物語になっていると思います。
 主人公は傷害事件を起こした少年の莉樹(りき)。酷い環境で育ちました。
その莉樹と養子縁組して家族に迎え入れたのが、元・担当保護監察官の雨谷圭一(あまや けいいち)です。
 雨谷は当初、実の親に歪んだ価値観を植え付けられた莉樹の「育てなおし」をしようと思ってたんじゃないかな?
でも、これは雨谷が覚悟してた以上に困難なことだったようで・・・。

 ストーリー重視に見えても、やはりピアス。セックスの描写は多いです。
その多さも本作の鍵になってます。タブーに当たるんじゃないか怪しい箇所もあり、苦手と感じる方もいるかもしれません。
 色々なエピソードが盛り込まれてるせいか、行為の最中もモノローグや会話が途切れずに話が先へ先へと進みます。
 個人的には、少しセックスシーンを減らしてでも、莉樹の傷害事件にページを割いていたらどうだったのだろうかと。そこが少し心残り。
 
 作中では多くの人物が登場し、彼の人生に関わりを持ちます。
次から次へと時期や環境が移り変わるさまは、飛び石の上を跳ね渡るような感覚でした。まるで彼の流転の人生を象徴しているみたい。

 最初は自分の望む結末になるだろうかと気になってましたが、途中からは、どんな形でも構わないから莉樹が安らげる場所におさまって!と、思いながら読んでました。この結末には満足しています。

―― 同時収録の短編「ビター・ビタースイートカフェ」は一変して明るめ。
表題作のイメージが残ってたせいか、後半でそうきたかwと過剰反応してしまいました。大学生とカフェの店長のお話でした。

4

題名変えれば、もっと良いのになぁ〜

気にはなっていたけど、レビューを見なかったら購入しなかった作品です。

なぜに、この題名なのか・・・内容とちょっと違う気がするのは私だけでしょうか?www

しかし、ストーリーは良かったですね。
最悪な毒親、悲惨な生活を強いられた不憫な受け、そして貞操観念ゆるゆる、歪んだ思考。

前半は、読んでて痛いこと痛いこと・・・
そこで、またやっちゃうんだぁ〜それも、嬉しそうに・・・とか、思ったりして。

後半にかけて〜立ち直っていく姿が良かった。
不憫な受けが、幸せになる様はどストライク!

でも、父親が後半に出て来なかったけど、この父親に制裁を加えて欲しかった。

0

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