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MAGAZINE BE×BOY 2014年08月号(雑誌著者等複数)

magazine be×boy

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表題作MAGAZINE BE×BOY 2014年08月号(雑誌著者等複数)

同時収録作品緒川千世「カーストヘヴン」

刈野
梓 裕也

同時収録作品佳門サエコ「猛獣スクールデイズ」

仁(じん)
真中(まなか)

同時収録作品高永ひなこ「不器用なサイレント」

田宮啓吾
遠野 智

同時収録作品腰乃「俺は頼り方がわかりません」

同時収録作品鈴木ツタ「Barbarities」

同時収録作品わたなべあじあ「百いろどうぐばこ」

同時収録作品楢崎壮太「ねこねこダーリン」

その他の収録作品

  • 町屋はとこ「DUO!」
  • 川唯東子「Marble」
  • 元ハルヒラ「イツカと黒い竜」
  • 嶋二「みずいろの町まで」
  • oniii「理性をこわせ 野生にかけろ!」
  • 市川けい「それを恋心と呼ぶなら」
  • 河井英槻「阿佐ヶ谷南四丁目」
  • 峰島なわこ「ひなぎくびより」
  • 梶ヶ谷ミチル「誰にも言えない恋が咲く」
  • 吉尾アキラ「プライスレス・デイズ」
  • 野々宮ちよ子「サマ♡ぽちゃ~真夏の恋人たち~」
  • 猫野まりこ「歪み恋」

作品情報

作品名
MAGAZINE BE×BOY 2014年08月号(雑誌著者等複数)
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
4.2

(5)

(2)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
21
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
40%

レビュー投稿数3

思い出せなかったタイトルの続編、ここに発見!

個人的にはいつもよりグッと来るような印象が弱い今号。
しかし、たった1作品でまさか狂喜乱舞することになろうとは。

表紙は元ハルヒラさん【イツカと黒い竜】。
前作のスピンオフですが、前作自体をまだ読めていないのでいつかは読みたい。
また、8月号ということで、「夏休みショート企画」なるものが掲載されております。
夏祭りや海水浴、旅行や花火。どれを組み合わせてもドキドキするようなお話。
そして新連載。
町屋はとこさん【DUO!】はピアノ奏者のお話!ピアノに憧れのある私は既に続きが気になっています。
そして出ました腰乃さん!新連載は何でもそつなくこなしてきた筈のあの部長が主役。
実は部長があんなだったとは…誰が想像出来たでしょうか(しかし"そう"だったらイイなと内心思ってた自分もいたりして)

その中から、特に気になる作品を。


◆河井英槻さん【阿佐ヶ谷南四丁目】
営業マンの三船と、建設会社に出向に来ているインド人のお話。
今回は、その三船を好きな後輩・行定(ゆきさだ)目線で進みます。
愛する先輩が愛する人との待ち合わせの後を思わずつけてしまった彼が見たものは、自分にとっては衝撃的で。
男を好きな自分と、その男が付き合っているのが男で、きっと小さくも確かに不安と期待が入り混じったのではないでしょうか。
そこで差し出した、先輩が教えてくれたあのドリンク。
結果的には三船を尊重した訳だけれど、三船は愛する異国の恋人に会い、優しくされ、絆され、ようやくソコで、後輩が自分に真っ向から向けた気持ちにきっとどうしようもない感情が渦巻いているのかと。
だからこそ、三船が恋人に言った、
「頭ン中が言葉の嵐よ。」
はズシンと来るものがありました。
……しかしこの作品、いつ振りの掲載でしょうか……!?
以前第1話を読んだ時にはまだ河井さんのお名前を知らなくて、悲しくないのに薄暗い幸せみたいな感覚に心が奪われた記憶がありました。
河井さんの作品だという事は後々知ることが出来ましたが、何の雑誌に何てタイトルで掲載されていたのか分からなくて…なのでまたこうして続きが読めたことが物凄く嬉しかったです!

◆猫野まりこさん【歪み恋】
大人の玩具を作る会社の息子・凛と、品行方正で成績優秀の生徒会長・忍のお話。
凛に執着して粘着質になっているのは忍。ゾワリとするほど歪んだ態度の筈なのに、本当は――と進んでいきます。
猫野さんの、ここまでグワッと暗いお話はとても新鮮で面白かった!
ただ24ページであの世界観を全て出すにはちょっと急展開な気もしたし、最後のあのニュース、いるかいらないかで言えば個人的には後者の印象。とってつけた感が否めない。
ただ、凛のフラッシュバックする辺りは凄く良かった!その前後を抜きにしてもとても惹きつけられるものがありました!
ただ、猫野さんが大好きだからこそ言わせて下さい。
……絵柄、変わりましたね……?
猫野さんはもう少し線が太くてしっかりしてて、私が読んだ物はギャグ路線が多めだったため話と絵柄の雰囲気のマッチングが相当ツボだったのですが。
随分と線が細くなり、目の描き方を変え、繊細な雰囲気に。
話の雰囲気に合わせて今回だけそういう風にしたのか、それとも今後ずっと今回のような絵柄になっていくのか、凄く気になります。


次号は北上れんさん・寿たらこさん・御影椿さん等の連載が復活。
しかも『リブレ×pixivコラボ発♡最強次世代作家の珠玉の読み切り』という文字が気になります。新しい企画に小躍りしそうです♪


((追記))
狂喜乱舞した河井英槻さん【阿佐ヶ谷南四丁目】。
第1話は、マガビー2012年12月号に掲載されていたことが判明!
それから約1年半後に今回の2話目。
…不定期すぎて、いつどこでコミックスになりますかぁぁ(滝涙)

1

読み応えあり!

もう良い作品が多すぎて紹介しきれません。

特に好きな作品、印象に残る作品を少しだけ・・・

『不器用なサイレント』高永ひなこ先生の連載です。
美大を目指す智が通う予備校で知り合った笹山。
田宮は、笹山がどうも智を狙っているように思えて仕方がない。
心配で心配でしょうがない田宮はとうとう同じ予備校に入り・・・
可愛い智とカッコいい田宮は絵に描いたようなラブラブカップル。
その二人の間に割り込んできた笹山もイケメンなのになんかいけ好かない。
いったい何をたくらんでるのか・・・てくらい
二人の間を邪魔してばかりで・・・
予備校に行き始めた田宮に話しかけてきた一人の男子。
その男は・・・ここからまた嵐の予感です。

『俺は頼り方がわかりません』腰乃先生の連載です。
『部活の後輩に迫られています』で高校の頃バスケ部の部長をしていた牧野。
東北にある小学校に教職として就職が決まり
2年のニートを経験した後、後輩に迫られていた守屋と後輩吉武に見送られ
電車に乗り込むところから始まる。
とてつもない田舎で、初めに出会って世話になったのがゲイの清宮。
着いた早々、絶体絶命のピンチに波乱の幕開け。
そこで始まる、新しい生活とは・・?
牧野もとうとう男に目覚めてしまうのかっ?

『DUO!』
町屋はとこ先生の新連載です。
性格の違う2人の男が奏でるピアノの音色。
ピアノデュオでデビューすることが決まった2人が
ぶつかり合いながらも、自分たちの演奏を作りり上げていくストーリー。
真面目で努力家、正確に弾くタイプの眞木要と
明るく前向き気持ちで弾くタイプの狩野明慶。
自分も音大出身なので、ピアノの練習や弾き方のタイプの違い表現の違いなど
共感することが多く、表現自由な芸術であっても、正確に弾くことからという
眞木の言っていることが、狩野と一緒に読んでいる私にも伝わりました。
すごくわかりやすい説明で、ピアノやる人読むべき・・と思いました。

『誰にも言えない恋が咲く』
梶ヶ谷ミチル先生の読みきりです。
幼い頃大好きだった従弟の友晴との10年ぶりの再会に喜ぶ侑貴。
しかし、せっかく会えたというのになんとなく避けられていて・・・
その訳は本編で・・・
幼い頃に起きたちょっとした事件から
ずっと侑貴を避けてきた友晴だが、その切ない想いと
素直に慕い続ける侑貴のラブロマンス。
読みきりですが、ミチル先生らしい爽やかな若者の青春ストーリーです。

『みずいろの町まで』
嶋二先生の連載第2話です。
転校が決まった北原と一番仲のいい吉野。
離れ離れになることで、今まで近くにいることが当たり前だった二人が
いよいよ自分たちの気持ちに気づき始めます。
北原はその想いを正直に告白するが、吉野の気持ちは・・・
本当は気づいていたのかもしれないけど
気づかない振りしていたのかな・・
だけど、真っ直ぐに思いをぶつけてきた北原にとうとう吉野も・・
離れ離れになる日が刻々と近づき、やっと二人の口から出てきた「離れたくない」
そう、その一言でよかったんだよね。
繋いだその手がもう離さない・・・て言ってるみたいでした。

今月号も良い作品ばかりで、どれを紹介しようか迷いました。
全部書きたいくらいどれもお勧めです。

4

出版社の垣根を越えて。

 今月号はさくさく読める軽めな作品が多かった気がします。(明るい話という意味では無いですよ?)あと、他社の雑誌CIELからの出張番宣ショートマンガが2頁ありました。
それでは、ざっくり感想&小ネタのレビューです。

★川唯東子「Marble」第8話(10頁)
 ビストロが舞台のお話です。愛だの恋だのはないものの、ほんのりBLの風味がします。
私は5話目から読み始めましたが、いつも十数頁くらいです。少なくても読み応えはあるんですよ。
 今回は先月号からの流れから、改装中の他店で「邪魔になるだけだから来ないで」と追い払われた自由人シェフ・小鹿(おじか)が厨房に入ります。
 ほのぼのとした作風ですがコメディ要素もあり、途中からでも楽しめる内容だと思います。

★元ハルヒラ「イツカと黒い竜」第2話(25頁)
 近江と駿州の二国間争いで近江側につくと決めたイツカとその盗賊集団。
争いといっても頻繁に戦があるわけでもなく、元々農民出の彼らは畑を耕します。
イツカたちは第1話でひろった孤児のジリに、だいぶ手を焼かされてました。
 それと、イツカはガライが黒い竜であることは知ってますが、巡り神については全く知らなかった様子。ジリが怒りをあらわにしながら巡り神について説明した際には、照れてるような、焦ってるような、動揺してるような・・・そんなふうに見受けられました。

★腰乃「俺は頼り方がわかりません」第1話(48頁、表紙なし)
 リブレのHPで試し読みできます。「部活の後輩に迫られています」のスピンオフです。
 第1話となる今回は、器用貧乏の牧野くんがニートを卒業して教職につくために、引っ越し先へたどり着くまでの騒動が描かれていました。
 目的地は東北の片田舎。初っ端から牧野の幸先に暗雲がたちこめるドタバタコメディでした。
 ――余談ですが、牧野が引っ越した田舎って奥会津がモデルではないでしょうか。
この地域を流れる只見川で、かつて実際につかわれてたロープを利用した渡し舟と同タイプのものが作中に出てきて、ふと思いました。

★市川けい「それを恋心と呼ぶのなら」第2話(28頁)
 主人公は高校生の古賀泰誠(こが・たいせい)。
 最悪の出会いで犬猿の仲になってしまった皇城(すめらぎ)と、やっと打ち解けられそうになった矢先に、またもや墓穴を掘ってしまったのが前回までの話。
 何故あんなことをしてしまったのかと頭をフル回転させて悩む泰誠とは対照的に、皇城は無言で怒ってる様子でした。
 泰誠の仲間が二人を生温かく見守り、ちょっかいを出す姿が微笑ましかったです。

――以下の作品も安定の面白さでした。
★緒川千世「カーストヘヴン」第3話(33頁、巻頭カラー3頁含む)
 今月号のお気に入り作品のひとつです。
隔月連載ですから、次に読めるのは2ヵ月後の10月号になります。

★鈴木ツタ「Barbarities」第2話(24頁)
 読み切りから通算すると3話目です。
設定はよく練られてるようでした。話の流れを掴むまでのハードルが少し高い気がしますが、心のままに行動するアダムが話をぐいぐい引っ張ってくれてます。
 そういえば、作中では「昔々の遠い国。私たちとは違う世界のお話」と舞台設定をぼかしてるのに、リブレのHPの作品紹介に「中世のイギリス」って・・・これはアリなんですか?
 次号はお休みで、10月号に再開する予定とのことです。

 来月の9月号は、北上れんさん、寿たらこさん、御影椿さん、元ハルヒラさんのほか、ゆき林檎さんの新作が登場する予定です。
(ヤマシタトモコさんは今月に引き続き、来月号の予告にもお名前がありませんでした。)

2

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