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夜光花先生といえば、のサスペンス・ホラー/オカルトテイストを取り入れた作品。
主人公は、不動産会社勤務の祐樹。
大学時代の憧れの先輩で今は新進気鋭の映画監督である太智が、事故物件を紹介して欲しい、とやってくる事で物語が始まります。
ホラー映画を撮るから、という理由なんだけど、太智はちょっと変人で全く怖がらず無頓着。
これが度をすぎていて、もしや怖がらなすぎる太智が実はすでに「憑かれ」ちゃってるんじゃ…みたいな解釈もできる。
というのは、序盤からかなり終盤近くまで本当に心霊現象が起きているような書き方がされているし、妻子持ちの太智が急に祐樹を抱いたり、それを盾に祐樹を脅したり、およそ太智らしからぬ行動をするから。
祐樹は太智に逆らえず、すっかり言うがままにSMチックな緊縛も受け入れたり。
ですが。
太智の不可解な行動や怪奇現象、その上太智の妻の存在もとい不在の存在感、そしてエロ…そういう舞台装置に引き込まれて読むのですが、最後の幕引きがどうも…色々うやむや。
それどころか真相に現実の殺人やら死体遺棄があったり。オカルトじゃなくて犯罪絡みかい!
太智は祐樹をからかってたようだけど、洒落にならんレベルですよ。
先生らしさのある作品だと思うのですが、中立寄りの「萌」。挿絵はとても良かった。
ホラーっぽいんですけど、そこが主題ではないので、怖い人でもまぁ大丈夫かな。
二人のラブはなかなか良かったんですが、腑に落ちないというか、うーんってのは、やっぱり雨川の結婚したところ(まぁ振られたって認識だったからやむを得ないとしても)でしょうか。
できちゃった婚してしまうのがね、うーん。ほんとに好きじゃ無くて、はめられたとかなのかもですが、もやっと感が残ります。お子さんを死なせてしまった奥さんにも同情してしまうというか。不倫していたってことなんで、それで子供が邪魔になって、、、だとしてもそこに追い込んだのは雨川では?とか思っちゃって。
それで受けちゃんをモノにしちゃうって都合いいやん。。。
とはいえ、そこに目を瞑ると、甘酸っぱい学生時代のキスの思い出や、再会してからの変わらない先輩への恋情。そしてエロ!!
萌どころは沢山あります。
ホラーサスペンスぽく仕上げるために、やはり元奥さんの失踪ってのを入れるからちょっともやっとになっちゃったんでしょうかね。読み進めやすい文体で、あっという間に読めちゃいます。
電子書籍で読了。挿絵有り。
「寝る前にちょっと」と読み始めたら止まらない、止まらない。
一条くんの感じる気持ち悪さが『幽霊の正体見たり枯れ尾花』なのか、本当に超常現象なのか、どっちともとれる形でお話が進んでいくからなんですよ。あちこちにちりばめられた複線が、謎解きに使えるものなのか、フェイクなのかが解らない。
Loveの方も、雨川の一条くんに対する気持ちがはっきりしなくて「一体何なのか」迷う、迷う。
続きが気になって読み進めた結果、本日の私は大変寝不足。でも、満足です!
夜光さん、脱帽。
あ、受けの気持ちよさの表現も絶品。
ごちそうさまでした。
ホラー&サスペンス風味BL。じっとり湿った気配を伴って描かれるのですが、主人公の反応などに若干ギャグというかコメディっぽさがあって、怖がればいいのか笑えばいいのか……と迷ってしまうようなところもあります。
平凡な不動産屋さん勤務のサラリーマンくんと注目されかかっている映画監督でもある学生時代の先輩の少し捻れた関係のお話です。
先輩の過去に関わる秘密を巡って、ホラーテイストの出来事が起こる中、主人公が先輩に無理矢理関係を持たされたり、無理矢理が無理矢理じゃなくなったり…とドロドロしたりします。
おどろおどろしい雰囲気はよく出ていたのですが、その顛末がちょっと拍子抜けというか置いてけぼりにされたような気もします。
あと、登場人物の名前が逆になっていたり……などのチェック漏れ的な部分がいくつかあったのも残念。そういうの惜しいんですよね…。
エロ6割、ホラー3割、ギャグ1割という感じの不思議な作品。
読んでみて、Amazonのあらすじとちょっと違うような?
大智が祐樹を連れて次々と引っ越していくと書いてあったので、二人は同棲を始めた設定なのかと思った。
大智はアッサリした人だと思っていたので、いきなり玩具や緊縛が出てきたときは、先輩一体どうしちゃったんだろう?と思ってしまった。
そして、緊縛シーンで菱縄縛りが出てきたので、どんな縛り方なのか知らなかったので思わず検索かけてしまった。
確かに初心者でも簡単に出来そうだなと思った(笑)