• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作仮面の皇帝・後宮の花

李鴻琰,五王家の跡継ぎ
李琇蘭,八王家の跡継ぎ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「醜い男に触れられるのが、おぞましいか?」
五王家の鴻琰と八王家の琇蘭は幼い頃から皇帝候補として引き比べられていたが、琇蘭はいつしか鴻琰の大胆で心優しい性格に惹かれていた。
しかし家同士の争いが苛烈になり、琇蘭たちは毒殺未遂事件に巻き込まれる。
毒薬により半面を醜くした鴻琰は仮面の皇帝として即位。
琇蘭は罰として後宮に入れられてしまう…鴻琰の慰み者として。
震える乳首を嬲られ白い肌にまんべんなく掌を這わされ初めての蕾を優しい辛さで何度も貫かれる…鴻琰の心の仮面は溶けるのか

作品情報

作品名
仮面の皇帝・後宮の花
著者
秋山みち花 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
シリーズ
仮面の皇帝・後宮の花
発売日
ISBN
9784799715550
3.2

(16)

(3)

萌々

(3)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
49
評価数
16
平均
3.2 / 5
神率
18.8%

レビュー投稿数4

後継者争いが絡む中華版ロミジュリ 

Ciel先生の挿絵目当てでget。
さらっと読んでしまったので、萌でお願いします。
行方不明だった当本をやっと発掘できたので、遅まきながらレビュー。

舞台は200年続いている大祥帝国(なんちゃって中華)。
太子(受けの3歳下だったかな)が病弱なため、次期太子を選んどくべ と
ということで、招集されたのが 攻め、受け。
そうこうしているうちに、病弱だった皇帝も崩御し、
病弱だった太子が皇帝へ。
いよいよ激化する 後継者争い ってなところなんですが
二人はなんだかんだいって 皇帝合わせて3人の幼馴染状態。
はよなんとかせんか! としびれをきらした 受けの叔父が暗躍開始して・・・
というロミジュリものでした。

後継者争いがいったん決着ついてからの攻めの態度が
どうにもこうにも好きではない!!
受けの事が好きなら、どんな風になったとしても優しくしろよ!!!
と思えてしまってだめでした。
だって紐なんかも突っ込むんだもん。ひどいー。

せつないモード、割と多いので、ツボる人は割合いらっしゃるのではと思います。自己犠牲しちゃう健気受けがお好きな方はよいのでは。

私はこの作品のスピンオフの方が好きでした・・・。

2

イラストもろとも好みでした。

初めて会った幼い頃から惹かれ合いながらも、家同士が敵対関係にあったためなかなか結ばれなかった二人。明るく優しかったはずの鴻琰は、毒を飲んで醜い顔となってしまって以来、人が変わってしまう。お互いを信じきることができない弱さと、どうあっても愛する人を守ろうとする健気さがとても切なかったです。
Hは結構激しかったですが、甘いのは終わりの方のみなのがおしい!想いが重なる前から鴻琰に愛はあったんでしょうけど、優しさがないのでほぼ陵辱強姦でした。

cielさんのイラストが作品とマッチしていてとても良かったです。

0

いまだに信じられない衝撃的で奇跡的な結末に涙が溢れそうになった作品

新刊チェックで粗筋を読み、中華風の王朝モノということで、
いつもの お店で特典ペーパーが付くということで、予約して購入しました。

作品は八章に分かれており、
一章は、鴻琰さん13歳、琇蘭さん10歳、子明くん8歳
二章は、鴻琰さん15歳、琇蘭さん12歳、子明くん10歳
三章は、鴻琰さん18歳、琇蘭さん15歳、子明くん13歳
そして四章 以降は、鴻琰さん21歳、琇蘭さん18歳、子明くん16歳
となっています。

受けの琇蘭さんは、10歳にしては大人よりも大人な口調で、
それが変に着飾っていなくて凛として綺麗な印象を受けました。
強い矜持から、鴻琰さんに幽閉されて以来、鴻琰さんに気づかれないよう、
家族の安否を調べたり軟禁状態から抜け出そうと、
試行錯誤して行動することなく、ただ漠然と無気力に日々を過ごすだけの
人になってしまって心配していましたが、最後に身を挺して鴻琰さんを
守ったところに一安心し、惚れ惚れしました。
最後に服毒したことで喉をやられて声が出なくなってしまいますが、
最後には何とか無事に治って良かったです。
声が出なくなり、少しずつ回復していく描写が良かったです。

攻めの鴻琰さんは、物語の冒頭から豪快で美丈夫の印象が強く、
とても10代、21歳には見えませんでした。
琇蘭さんに出会った時には既に20代後半、
物語の最後は30代の年齢が年相応だと思いました。
琇蘭さんと違い、鴻琰さんは出会った頃から既に琇蘭さんに対して
好意を抱いていると、読んでいて気持ちが伝わってきていたので、
鴻琰さんに好感を持っていましたが、最後に宦官たちに半分
輪姦と視姦みたいな形で琇蘭さんを責めた鴻琰さんが理解できず、
好感度が下がってしまいました。

この作品に限らず、受けを誰にも触れさせたくないほど執着しているのに、
仮に お仕置きや調教だとしても他人に犯させる攻めの心理が
どうしても理解できないです。

鴻琰さんの顔の後遺症と琇蘭さんの喉の後遺症は、
最後には殆ど回復して良かったと思っていますが、
その反面、逆に二人とも回復せず障害を背負ったままのほうが、
二人には申し訳ないですが、もっと萌えられるのになと思いました。

体が弱く、幼い皇帝の子明くんは、
優しくて清らかな印象で好感を持ちました。
琇蘭さんは子明くんの気持ちに気づくことなく
子明くんのことを可愛い弟としか思っておらず、
子明くんには、とても残念だけど、
琇蘭さんを恋愛対象として振り向かすことは
決して出来ないだろうなと思いながら、
子明くんにも良い人が現れると良いなと願いながら読みました。
琇蘭さんと同じように弟のように思いながら読んでいて、
子明くんの死は、死を聞かされた琇蘭さんと同じ思いになりました。
今回は、文章だけの登場で、挿絵には登場しなかったので、
機会があれば、ぜひ挿絵でお目にかかりたいと思いました。

七章で登場する、琇蘭さんに仕えた16歳の女官の鈴玉さんが
お気に入りです。
鈴玉さんなりに琇蘭さんを守り支える姿に好感を持ちました。
ほんの少ししか登場しなかったので、その後の鈴玉さんが
どうなったのかが気になっています。
鈴玉さんには引き続き琇蘭さんに仕えて、
鈴玉さんにも良い人が現れると良いなと思いました。

物語の最後の最後で、まさかの出来事に
琇蘭さんは声を上げて泣き叫んでいましたが、
琇蘭さんと同じように私も心の中で泣き叫んで、
目に涙がいっぱい溜まり、いつまで経っても信じられない思いです。
ここで物語が終わるのが非常に惜しく感じました。
もっと続きが読みたいと思いました。

あとがきで、今作の経緯が簡単に書かれていましたが、
秋山先生と同様に、「仮面の皇帝」に、とても そそられました。
それにしても、「仮面」は、
どうして これほどまでに興味をそそられるのか。
「仮面」というだけで魅惑的な想像が掻き立てられる現象も、
とても興味深く感じました。
今作の「仮面の皇帝」は、担当さんが発案されたということですが、
「よく良いタイミングで思いついて頂きました」と心の中で
お礼を言いました。

今回の評価は、「神」と「萌×2」で少し迷いました。
物語の内容や展開、人物設定、舞台設定、挿絵など、とても萌えました。
また、今回は、仮面の皇帝という設定が独創的で評価に値すると
感じました。
しかし、物語の終盤で仮面の下の後遺症の描写や挿絵が、
それほど あまり醜い傷に見受けられなかったこと、
鴻琰さんと琇蘭さんの人柄と容姿に対して、
年齢が若すぎるように感じたことが少し引っかかりました。

また、迷った大きな要因は、
もう「萌×2」評価で完全に確定だと思いながら読み終えようとしたら、
最後の最後で、あの結末で涙が出そうになるほどになるとは思いもせず、
受けに同化してしまったほど私にとっては衝撃的だったため、
結末だけで評価を変えるべきか、評価に迷いが生じてしまったことです。

今まで読んだ中華風の王朝モノの作品の全体の中で比較したりして
様々な視点から再考察してみて、最終的には秋山先生が書いた
中華風の王朝モノの作品の中で比較した時に『恋花 傾国の花嫁』以来、
そして「神」評価した中華風の王朝モノの作品と同等だと言えると
結論を出し、最終的に「神」評価にしました。

5

守りたい大切な存在。

犬猿の仲と言われる由緒正しい五王家と八王家の嫡男として生まれた鴻琰と琇蘭は太子候補として宮廷で共に暮らすようになります。
琇蘭は太子の座につく為に鴻琰を敵視していますが、一方の鴻琰はその座に全く興味が無いようで琇蘭と仲良くしたいと言ってくるのでした。
最初は戸惑いながらも逞しく心優しい鴻琰に惹かれていって、言葉にしなくともお互い慕うようになります。
琇蘭は子供ながらとても美しく聡明で、その美貌に鴻琰も幼き現太子もメロメロです。
可愛い受け様好きの私も琇蘭にメロメロでございます(笑) そんな幼い頃の琇蘭をCielさんのイラストで是非見たかったですね。
その美貌は、皇帝となった太子に「琇蘭と同じぐらい綺麗な人は絶対にいない」とまで言われる程。
琇蘭としてはやはり男子なので、どんなに美しくとも鴻琰のように逞しく男らしくなりたいと思っているのです。
栄華を我が物としようとする両家の大人達の意向に反して、鴻琰と琇蘭、やがて皇帝となる太子は兄弟のように仲睦まじく成長していきます。
それを善しとしない両家の大人達は水面下で争いだし、皇帝をも巻き込んで二人の関係は大きく歪められてしまうのです。
皇帝が殺害され、反逆罪という大きな罪を背負わされた琇蘭は皇帝として即位した鴻琰に慰み者として後宮へと入れてしまいます。
鴻琰は琇蘭のせいで半面を仮面で覆うはめになてしまったのですから、誤解はありますが恨まれたとしても不思議ではないのです。
鴻琰を陥れた罪、皇帝殺しの反逆罪、そして皇帝を助けられなかった自責に打ち拉がれながらも自分の家族を助けたいが為に嫌々後宮へ入るのですが、
男の自分が寵姫として過ごすなんて堪えられないと鴻琰に乞うても聞き入れてもらえないんです。
そんな琇蘭が女人の格好を強いられ、夜な夜な鴻琰に無理矢理抱かれて蹂躙されるのですから堪りませんよ(*´д`*)
Cielさんのイラストも相まって美しいことこの上なしでございます。
そして素晴らしき乳首責め。 散々吸って齧って撫で上げられて琇蘭の乳首は鴻琰の手によってすっかり開発されてしまうんです。
どんなに辱められても男としての矜持を保とうと抵抗する琇蘭でしたが、やはり乳首は弱いご様子で。
恨み全開とばかりに、嫌がる琇蘭に羞恥の限りを尽くしても鴻琰はやはりどこか優しいんですね。
琇蘭を常に気に掛け、琇蘭の家族に手を差し伸べたりと…それには何やら鴻琰の思惑があるようで…。
ストーリーのテイストとしてはドロドロな雰囲気ですが、ベースに安定した甘さがあるので最後まで安心して読めました。
文中にある意味深であって何でもないような会話がラストに繋がるところも面白かったですね。

仮面を被っていてもイケメンなのは変わりないですし、隠している傷も結局のところ想像したよりも大したことないので引き合いとしてはちょっぴり弱いのが残念でした。
惜しい部分もありましたが、王朝モノ、美人受け、乳首好きの私としてはとても楽しめました♪

あとがきに濡れ場もちょっと頑張ったとあるように、濡れ場のシーンは多くないけれどやっていることを想像すると何だか厭らしいのでそそられました。
美しい衣装とCielさんのイラストにうっとり~。
これはスピンオフか続編をお願いしたいです✩

6

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP