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一番楽しみにしてたのは、小説が原作の「5人の王」。原作は未読。
私はダリアをRenta!で読んだので、巻頭の見開きカラーを綺麗な一枚絵で見ることが出来ました。今回はRenta!のサンプルを利用して原作とも比較。
★画:絵歩/ 原作:恵庭「5人の王」第1話(36頁、巻頭カラー)
まずストーリーについて。今回掲載された内容は、Renta!のサンプルで読める範囲内でした。主人公の少年・セージ(ヒソク)の胸元に翼の刻印が表れ、青の王が部屋から立ち去るところまでが描かれていました。
次に描写について。セリフは、ほぼ小説に忠実でした。終盤では多少、省略や変更がみられます。主人公の年齢についてのセリフはカット。
濡れ場の描写はかなりぼかしてありました。小説とマンガでは視覚的な伝わり方が違いますし、妥当だったと思います。
セージ(ヒソク)の翼の刻印は、小説の挿絵と違い、直線的でよりシンプルな形に。(Renta!のイラストと比較してます)
少し引っかかったのは、その翼の刻印があらわれるシーン。
小説では印が出る際の痛みだと分かる文章でしたが、マンガではいまいち伝わりませんでした。セージが熱いと感じた時のコマで、うっすらと浮かび上がる描写でもあれば気がついたのでしょうが。さらりと読み流してしまいました。あとで原作を確認して気がつきました。
マンガでは世界観を視覚でとらえることが出来、ファンタジーが苦手な方にも入りやすいんじゃないかと思います。
また、マンガではぼかした場面が、原作ではしっかり書かれてます。原作未読で「その部分もうちょっと詳しく!!」と思った方には小説もお勧め。
★りゆま加奈「狼は花の馨り」第1話(33頁、扉絵カラー)
第1話は、村人によって隠され、酷い環境におかれていた“白鹿”のネルグイが発見・保護されるところまででした。
主人公は、ネルグイを保護して王宮に連れて行く役目を負った青年のイルウェス。彼はネルグイに新しい名をつけ、アルタと呼びます。アルタは育った環境が悪かったため、言葉が話せません。
モンゴルがモチーフになってるんでしょうね。神話、住居、民族衣装、その他に共通点がみられます。土台はモンゴルで、周辺の複数の民族、中国南方山岳民族っぽいテイストも入れてるのかな?既刊未読でも問題なく読めました。
―― 椎名秋乃さんの「となりのこっくりくん」読切り(32頁)は、エロ満載のオカルト・コメディ。(12月22日発売予定のコミックス「恋爛漫」の表題作は、今年ダリアで掲載されたダラダラ高校生と黙々園芸部員の学園物。扉絵を含めると65ページになる作品でした。)
こうじま奈月さんは、1ページを4段にコマ割りした計2ページのショートマンガでした。