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ヤクザ×バリスタ。
久々に容赦のない強○を見た気がしました。いや、激しい強○はいくらでも読んでるんですが、はいはいキチクね…あれ、ちょっと違うな…ひょっとしたらほのぼの? ほのぼのなの…かな? と思わせてからの強○ルートだったので、容赦なさが際立った気がします。
基本は「愛を知らない野獣攻めが天然受けに手なずけられる」系統のBLです。今城けいさんは以前から好きな作家さんなのですが、恋愛に疎い受けの視点なのにもかかわらず、いつ攻めが受けに惹かれたか、をあざとくなく読者に読み取らせるのがうまいと常々思っています。今回もそこが秀逸で、愛を知らない攻めが今受けに心が動いたな、今惹かれたな、というシーンがいくつもあって、それが積み重なっていくのにとても萌えました。
ヤクザ攻めは強引傲慢で、受けはしょっぱなから性的にエラい目に遭わされているのですが、それでも意外なほど挿入はなくて、あれっほのぼの…かもしれな…い? と思い始めたときにきました、暴力的強○が。受けもそうだろうけど、読んでてすごく衝撃でした。でも「攻めひどい! おまえも痛い目に遭え!」とは思わなかったのは、やはり愛を知らない攻めの、どうしたらいいのかわからない心情がちゃんと表現されていたからかな、と思いました。
ヤクザで、誰の愛も知らずに生きてきた攻めと、バリスタという自分の仕事に誇りを持ち、攻めに怯えながらも自分の矜持は捨てない受けの対決に心がとても動かされました。ひどいシーンもありつつ、「野獣手なずけモノ」の甘さ楽しさも味わえる神作です。
絵はちょっとイメージ合ってないな…と思いましたが、それでランクを下げるほどではないです。
面白かったです!!
自己中で野獣なヤクザ攻めとバリスタの仕事に一途で真っ直ぐな受け。
硬派なヤクザではなく、ヤンキーのような粗暴な感じが逆に新鮮でした。
ただ、攻めの振れ幅が大きくて、振り回される受けは大変だなーって同情。
特に後半の車内で乱暴して足蹴にしてほっぽり出しちゃったところは、鬼でしたね。。
色々理由はあったにせよ、許してあげる受けは偉いわーと度量の広さに感心。
全体としては、元々攻めが受けのことを何とも思ってなくて、むしろ遊びだったのにいつの間にか本気になっちゃうってお話が大好きなので、ツボでした!!
攻めにはもっとヤキモチ焼かせたかったー!
攻めは設定だと美しいらしいですが、イラストは体格がマッチョでプロレスラーのようでした。