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ドジっこ受けって好きじやないんですよ。
あざとい感じがして、応援する気がなくなるんです。
でも、この作品の受け、瑠璃はドジっこなのに可愛かった。
幸せにおなり、って背中を押してあげたくなりました。
中学生の時に父親を亡くし、母の看病を続ける瑠璃は篤志家の娼館オーナーに拾われます。
さまざまな教育を受けながら、娼館内で育ち、館の決まりとして、18歳になったら自分の将来を自分で決めなければならない。
瑠璃の18歳の誕生日前にオーナーが亡くなり、新たに娼館を引き継ぐべく現れたのが、攻めの桧室です。
この新オーナー桧室、やり手の実業家で、高慢ではないのですが言い方がキツめのため、最初は瑠璃を怖がらせるんですね。
ただし、早々に瑠璃を溺愛し始め、でろ甘になります。
そして、超鈍感ヤロウです。
瑠璃も早々に桧室に対する恋心を自覚し、好き好きオーラを垂れ流すのですが、桧室は瑠璃のことを「かわいい子ども」扱いから発展させない。
瑠璃に「親として」なんて発言し、瑠璃を絶望させた時は、私まで絶望しましたよ。
まぁ、ケナゲな瑠璃がきちんと自分の想いを告げて、お話はゴールに向かいますけど。
とはいえ、桧室サンの理性が強固だっただけで、最初から瑠璃のことをそういう目で見ていたのか、家族的な意味合いの情が、愛に変わっていったのか…。
そのあたりがはっきりしなくて、桧室の心情にもう少し迫って欲しかったなーと思います。
あと、スピンオフありきのキャラたちに、読んでいて食傷気味になりました。
みんな瑠璃のこと大好きで、甘やかしてくれるお兄さん的立ち位置なんですよ。
好感もてるのですが、背景が透けて見えるのが、どうにも鼻につくというか。