女装の結婚詐欺師のお相手は、紳士な御曹司か皮肉屋な探偵か──トライアングルLOVE! !

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表題作鼎愛-TEIAI-

沼崎佑希哉,財閥御曹司,27歳
藤倉史宣,婚約者(結婚詐欺師),23歳

同時収録作品鼎愛-TEIAI-

大道寺雅孝,私立探偵,佑希哉のはとこで幼馴染,27
藤倉史宣,結婚詐欺師,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

※10/27→12/下旬に発売日が変更となりました。

優雅で純真無垢な美貌の、男にとって“理想の女“
財閥の御曹司で親友の佑希哉から、婚約者を紹介された私立探偵の雅孝。その完璧さに違和感を覚えて身上調査をしたところ、なんと彼女──史宣は男!!
しかも女装の結婚詐欺師だった!?
けれど真実を知っても、佑希哉の恋情は揺らがない。
「あんたの言う通り、もう会わないよ」強気な裏に誠実さが覗く史宣に、雅孝までも欲情に囚われて!?

作品情報

作品名
鼎愛-TEIAI-
著者
遠野春日 
イラスト
嵩梨ナオト 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199008153
2.9

(13)

(0)

萌々

(5)

(3)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
33
評価数
13
平均
2.9 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

どちらを?

気になってた新刊が電子書籍で配信されてたので。
挿絵がなかった!
くぅー

ネタバレしてますので、ご注意ください。

御曹司の佑希哉と親友で探偵の雅孝と初めは佑希哉を騙すつもりでいた史宣。
どちらかひとりなのか3Pなのかなぁと読み始めたけれども、最終的にどうなるかわからず、そこまでの過程が楽しめました。
なんだかんだといちばん精神的に強いのは佑希哉だよなぁと。
彼がいなかったら、この3人の関係は成立しなかったよなぁと。
ただの3Pでなくて、それぞれで恋人同士、お互い共有っていうのが、よく読んでる複数ものとちょっと違って楽しかったです。

「鼎」という字には三者が向かい合った形という意味があるそうで。
この字の意味を知って読んでたら、結末はわかるかもしれませんね。
わたしは恥ずかしながら知らなかったので、どう決着つくのかな?と楽しめました。
無知でもいい事あるんですね…


3

理解不能の心境変化

電子版には挿絵が無いそうなので、紙本を購入。

財閥の御曹司の佑希哉は、ノンケ。
レストランでアルバイトをしていた女装の史宣(しのぶ)に佑希哉は一目ぼれ。
女装した史宣は優雅で純真無垢な美貌の、男にとって“理想の女“

私立探偵の雅孝はバイ、佑希哉の幼馴染で親友。遠縁でもある。
史宣の身上調査をして、実は女装の結婚詐欺の過去を知る。

化粧を落とした素顔の史宣は、独特の色香があるので、雅孝は男の史宣に惚れてしまう。
史宣と雅孝の間違いがあって、史宣が今度こそ別れて消えようとすると、
何故かノンケの佑希哉が3Pで恋愛続行を提案。
佑希哉は頭がおかしくなっちゃったんじゃないの???と思いながら
この話のハッピーエンドの結末まで読了。
無理やりな落着。この展開で一番まっとうな感性を持っているのは、史宣なのかもしれない。
雅孝も佑希哉も、ねじが数本飛んでいる。
それとも、この物語はコメディだったのかな?

---
〖鼎〗
三者が向かいあった形。
古代中国で使われた、三本足の鉄の釜 三本足で両わきに耳がある。龍山文化期に登場し、漢代まで用いられた。

0

許し過ぎの三人です。

表紙からわかるように3Pモノです。
3Pは特に好きでもないのですが、遠野春日さんが好きなので手に取りましたが、本当にこれで良いのか?と言うような関係性です。

詐欺師でお金目当てで付き合い始めた史宣(受)が佑希哉(攻)の誠実さに居た堪れなくなり別れを決意した所に、佑希哉のはとこであり親友の雅孝(攻)が史宣の正体を暴き出し、それぞれに告げて終わったはずの関係。
しかし、佑希哉の並々ならない史宣への愛情からか、自分が騙されていたと知っても不利益を受けてないと言い切り、自分から身を引いてしまった史宣に益々執着する佑希哉が、何だかなぁ〜??

いくら相手が好きでも、女性として愛してたはずなのに、男と分かっても問題にしていないどころか、史宣が雅孝と過ちをおかして別れると言われたら、雅孝と三人で新しいカタチを自分から提案する。

普通好きなら相手には自分だけの恋人でいて欲しいんじゃないのかな?
雅孝が昔から自分に対して恋情を持っていたのを逆手に取っての提案?でも関係性を壊したくないとしてもこの関係は正解なの?

雅孝と史宣においては初めて会った時から一目惚れフラグたってる感じで、結局は二人共、佑希哉に悪いと言いながら佑希哉が許してくれるなら佑希哉の提案にあっさりと乗ってるし何だかなぁ(苦笑)
当人同士が納得していればそれでいいのかもしれないけれども、
当初の三人はそれぞれそんな曖昧な関係を許すような性格ではなかったようで違和感が…
三人共に何でもかんでも許しすぎ、受け入れ過ぎ。

三方丸く収まりました(笑)ではちょっと納得いかないのは私だけでしょうか?
佑希哉は、奇跡の様な関係と言っているが、あまりにも都合の良すぎる関係としか思えませんね。
具体的には書かれていないけど、史宣を挟んでの関係だったのに佑希哉と雅孝もやっちゃってる感あるし…

まぁドロドログチャグチャの3Pモノでは無いので、サラッとあっさり3Pが読みたい方にはいいかもです。

3

三角関係

もっと簡単に言えば3Pってことか。
タイトルの「鼎愛」は。

二人に囚われてるのかと思ってました。
あらすじ、読んだはずだけど結婚詐欺師の文字はどっか行ってました。

私の中では女装して男を騙しているっていうのが面白かったです。
男にはキスまで許して服の上から胸を触られて、バレそうと思ったらフェラをして相手を喜ばす。

個人的に気になるのはヤクザの人です。
女だった史宣にまだ執着してるらしいので、何か一波乱ほしかったかも。
そこで、雅孝が助けてくれたらとても良い。

面白いなと思ったけど、最後のこれはどうなんだろう。
史宣もどっちか決められない。
どうせなら、史宣と雅孝は佑希哉に内緒で付き合えば良かったのにね。
そしたら、表紙の黒い部分も表現されたような感じがする。
表紙の3人、表情暗いし裏があるとしか思えないので。
史宣は雅孝の方に顔を向けているから本命は雅孝と思ったりしてましたが。


ここからは勝手なラスト妄想。

佑希哉のことは好きだったけど、今は雅孝が好き。
でも、佑希哉には騙していたという罪悪感があるから付き合っている。
雅孝にはその話をしていてそれをわかっていて佑希哉には内緒で付き合ってるとかね。
雅孝に佑希哉が好きだった時期があるから、史宣と佑希哉はどんな風になるか史宣に聞きながらセックスするとかね。

勝手な妄想だけど最低だね。
結局、どっちかは選べてないな。

1

予定調和な3Pオチが残念

あとがきにも書かれているように、良くも悪くもちょっと特殊な3Pモノ。
攻めと受けが既に出来上がった状態のところに攻めその2が乱入し、修羅場になるかと思いきや最初の攻めの心の広さにより全て丸く収まるという大変平和な三角関係モノです。

私立探偵の雅孝(攻め)が、新友の佑希哉(攻め)から婚約者を紹介されるところから始まるお話。
婚約者の史宣(しのぶ)のあまりの完璧さを怪しんだ雅孝は極秘に身辺調査を開始します。
結果、なんと史宣(受け)は男で結婚詐欺師と判明。
佑希哉から史宣を遠ざけるも、佑希哉は史宣が男と知ってもなお彼に執着し…というような展開。

前半部に史宣視点のエピソードが挿入されることで、彼が佑希哉を騙していることに罪悪感を抱いていることが分かります。
優しい佑希哉に惹かれる一方で、雅孝に迫られたらそれも拒まない彼は、悪党にも悲劇のヒロインにもなりきれない小市民的なキャラクター。
個性に乏しい流され体質な性格は、3Pモノの受けの典型?
女装の結婚詐欺師という設定に見合わない凡庸なキャラ付けはちょっと勿体無い気がしました。

雅孝については、いつの間に史宣を好きになったの?という点が大いに疑問。
大した会話はしてないのに、いつの間にか一線を越えて不倫カップルみたく深刻ぶり出す展開についていけませんでした。

佑希哉は、史宣の正体を知っても彼を受け入れ、雅孝の裏切りをも許すなんて、ちょっと物分りが良すぎるのでは?
現実味に乏しい、物語の展開に都合の良いキャラクターという印象でした。

絡みは佑希哉×史宣、雅孝×史宣、3Pが各1回ずつでそれなりに充実。
しかしストーリーとしては、群像劇っぽい設定のわりに3人の心情をあまり描けないまま、予定調和な3Pオチに落ち着いてしまった感じ。
もっと史宣の小悪魔面を強調するなり、雅孝の史宣への気持ちを掘り下げるなりすれば読み応えある作品になった気がします。

6

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