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イケメン義兄ふたり×ショタ系弟+ジジイの愛憎劇?下巻です。
上巻で、お祖父さまにより愛するお兄さまふたりと離れ離れにさせられた汐里。
やっとお兄さまふたりが閉じ込めらた汐里に会いにいき、
『会ったことがバレたら汐里とは居られなくなる』と
汐里に吹き込んで、汐里のなかにお祖父さまへの憎悪を植え込む流れになります。
ここから義兄ふたりが汐里を使ってジジイを失脚させたりするのか⁈と思っていたら、全くそんなことはなく…
なんだかこのあたりで登場人物全員のキャラがちんぷんかんぷんになってきました。
ジジイが悪者なのか、義兄ふたりの思惑がなんなのか、汐里をどうしたいか、がハッキリ見えない。
ただこの下巻から、汐里がおかしくなっていきます。
汐里はお兄さま達と一緒にいたいがために、見事に性のことしか考えられないビッチになるのですが、
その汐里も、兄さま達を愛しているというより、独りになりたくないからという理由から性交を求めているようにも見えてきて…
結局汐里はお兄さまたちと離れるのが嫌というよりは、
『そばにいてくれる人がいなくなるのがいや』らしく、
お祖父さまが倒れて危篤になっても、あれだけ祖父を憎んでいたのに独りにしないでと泣いて縋るほど、その思いは常軌を逸しています。
つまり誰でもいいからそばにいてってことなのかな?
正直、何が言いたいのか最後までわからなかったです…。
とりあえず、汐里がちょっとおかしい子で、異常なほどのさみしがりやだったということを伝えたいのだとしたら、いろいろ中途半端だったかなぁと思います。
お祖父さまがお兄さまふたりに汐里をたらしこんだ制裁をくだすとか、
お兄さまふたりが斎前家やお祖父さまに強い恨みがあるとかがあれば、ありがちだけれどもまだわかりやすかった。
『愛憎劇』好きなわたしとしては盛り上がりどころがない下巻でした。
美麗な表紙と設定に期待しすぎた感がいなめない不完全燃焼な読後感でした。
不完全燃焼どころか、燃えどころも萌えどころもなかった…かな…
上巻では、これって、頭の悪い私には高尚すぎて理解できない深い話なのかな?とモヤモヤしたまま、それでも下巻で全ての謎が解けるだろうと期待して次に入りました。が、全て読み終えて、やはりなんのこっちゃわからない。
小さいときに母親を亡くし、父親にも構ってもらえなくて、おかしくなっちゃったの?
二人の兄が家を乗っ取るのか?斉前家に恨みがあるのか?などなどいろんな展開を予想していたけど、これも、そのどれでもなくて、可愛い汐里に興味が湧いただけって感じにしか見えなかったです。
最後の番外編で隠し撮りを依頼した人が斉前家からお仕置きされて玄関に転がされていたのも、その傍らに斉前からまたお待ちしてますって言う謎のメッセージつきだし。これって、汐里が書いたのかなぁ?
作者さんの後書きにもヒントみたいなものもないし、何か見落としてるのかもと思って上巻から読み直したけど、やはり私には見つけられなかったです。
イケメン二人とショタっぽい美少年というのは好きなのですが謎が謎なままなのでこんな評価にしてしまいました。すいません。