Renta!限定おまけ付き
松本ノダ先生の作品を読むのは2作目くらいなのですが、お話がいつも面白いなぁと思っています。
足フェチのお話でした。
足、それも足裏とか足指の方です。
どう考えてもヤバい男・明日佳を部屋に入れちゃう慎次郎でしたが、彼もまたかなりのヤバいやつだった…という1話。
足に興奮してヤッて付き合うだけのお話なのかと思ってしまいましたが、話が進むうちに明日佳の元カレからの呪縛や、愛されたいという寂しさが露呈されてきて切なくなってきました。
元カレはクズなのですが、元カレとのシーンが効果的に使われていて引き込まれました。
始まり方はヤバかったですが、素敵なカップルにまとまって良かったです。
濡れ場も非常にエロく、表情なども良かったのですがなんせ修正が白い楕円…修正は特に気にしない方でしたが、流石に楕円はアカン。
人は何をもって相手のことを好きだという感情に気付いて、それを表現するのだろう。ということを考えてしまう話でした。
おそらく慎ニ郎はそれについて今まで考えたことがなくて、「好き」という気持ちがわからないまま明日佳に惹かれています。感覚的には好意を実感しているものの、それと「好き」を結びつけるだけのインプットが存在していない感じでしょうか。
その一方で明日佳は、「好き」を言葉や態度など目に見える形で表現することで伝えたい子のように思いました。恋人だと思っていた男に買ってもらった靴以外持たず、自分の乱れた過去に動じない慎二郎を見ると不安になる。好きだから××するという形にこだわりがあるからこそ、自分への行動と好意とを完全に切り離して考えていた男の言葉がいつまでも呪いのように付き纏うのでしょう。
結局慎ニ郎が明日佳に抱く好意をはっきりと自覚しないまま話は終わるのですが、慎ニ郎が悩み続ける一方で明日佳には変化が訪れます。ひとつは相手が自分のことを好きじゃないかもしれなくても好きだと思えること。もうひとつは「好き」を形にすることにこだわらなくなること。
早い段階から慎ニ郎は自分のことを好きなのではないだろうかということに気づいて、必死にそれを引き出そうとしていた明日佳が、慎ニ郎から直接「これが好きってことなのかな…」と聞かれた際には答えをはぐらかします。そして慎ニ郎のサンダルを脱いで、自分で買った安物の靴に履き替える。愛されてるかどうか不安で不安で仕方がなかった明日佳はもうそこにはいません。
結局作中でふたりはくっつかないのですが、好き同士になるまでそう遠くはないのだと思います。
最初のシーンから執拗なまでに描き込まれている脚の描写はさすが松本先生としか言いようがなく、脚フェチ属性がまったくないにもかかわらず生唾を呑んでしまうほどでした。特にペディキュアが施されてからは、明日佳が足の指をぎゅっと内側に丸めているのがよくわかってとてもエロかったです。
評価は、発売当初に付けたものです。
初読の時に、なんてエロい身体と表情!
と、驚かされたのですが、再読してもやっぱりエロいよね♡
アスカの表情と体付きと、やっぱりなんといっても足が滅茶苦茶えっちで妖艶。
アスカは、愛に飢えた青年なんですよね。
寂しがりやで愛されたいの。
だけど、元カレ?は愛してくれない上に、侮蔑的な言葉をかける最低男だった。
傷ついたアスカを癒すのは、足フェチのたまちゃん。
たまちゃんも、大概変態よ^^;
でも、真面目で嘘がなくて優しいの。
この人なら信じてもいいって思っちゃう。
お金持ちでもないし、包容力があるとも言えないけど、
誠実さって何にも変えられないですよね。
好きが何か分からないたまちゃんだけど、本当はもう知ってるんだよ^^
フェチものだと思わせて、実は本当の愛を知っていく深いお話。
いつ、何度読んでもいいものはいいんですよね。
〖DMM電子書籍〗
修正 : 形すら分からなくなるような楕円形の白抜き、何故か2ヶ所だけトーン消し
カバー折り返し : なし
カバー下 : なし
帯 : なし
裏表紙 : なし
備考 : 作者買いです。ストーリーが良かっただけにこの修正には興醒めでした。残念すぎる・・・紙の方がどうなっているかは未確認ですが、正直評価下げざるを得ないくらいショックでした。
〖紙媒体〗
未読
松本ノダ先生の絵が大好きなのですが、ストーリーも絵柄に非常に合っています。
この作品も非常にエッチ!アパートの畳の上の敷布団で汗だくになりながら足舐めて鼻血出す…この描写をページ数かけてエッチエチに描いてくださる!足を描くのもとてもお上手で、むちむちしていてエロい。
その上で素晴らしいのは作品がエロだけではないということで。キャラクターがそれぞれ違う人間、というのがしっかり出ていて、特にたまちゃん(田間村 攻め 大学生)が"好き"の定義を模索するのがたまらなく愛しい。