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表題作たくらみの枷

団藤翔一郎 28歳 政策秘書
渋谷拓巳 28歳 検事

あらすじ

検事になって五年。
横浜地検に籍をおく渋谷拓巳は、ある証券会社の家宅捜査に関する一件で東京地検特捜部から二か月限定の応援要請を受けた。
その着任の日、渋谷は庁舎の前で偶然にも修習時代の同期、団藤翔一郎から声をかけられた。
誰よりも優秀な検事を目指していたのに、研修終了直前に忽然と姿を消してしまった団藤。
彼は今、政府与党の国会議員・橋詰の政策秘書になっていた――。再会した団藤からの強引な食事の誘い。
そして、認知はされていないが団藤が橋詰の子であるという事実。
さらには、渋谷の手がけている事件が大物政治家の収賄問題に発展しそうだということ。
団藤の甘い囁きに隠された真実とは一体何なのか……。
秘めていた団藤への欲望が暴かれ、弾け、溺れていく渋谷。
それがたとえ巧みな罠であったとしても……。

作品情報

作品名
たくらみの枷
著者
ふゆの仁子 
イラスト
えまる・じょん 
媒体
小説
出版社
シーラボ
レーベル
ラルーナ文庫オリジナル
電子発売日
3.6

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萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

強くプライドを捨てない渋谷は恰好いい!

なんだろう、読み終わった後に、
もっとイヤな感じが残るかと思いつつ読み進めたのに、
終わってみると何故か爽やか感が⁈

団藤悪い奴なのに!><
渋谷、物凄く可哀想なのに!

それはきっと、団藤には彼なりの秘めた決意があり、
渋谷にはきちんとプライドと強さがあるから。

それでもね、それでもやっぱり読んでる途中は辛いです。
ホント、団藤ヤな奴なんで!

きっとこの先、この二人は恋人としては成り立たない。
でも、絶対に離れられず、戦い合う気がします。

悲恋ではあるけれど、男としては最高の好敵手。


それにしても、本当に読んでる最中は辛い。
渋谷の気持ちを想うと、辛い。
けれど彼は負けないので、その強さに救われる。
最後のエピローグが効いてる!

読んでる途中で、それどういこと?とか、
そんなんで解放するんかい?とか、
ちょくちょく引っかかる所は多いので、
気になる人は気になるかも。

ハッピーエンド至上主義の私としては中立としたい所なんですが、
この読後感の爽やかさで、中立寄りの「萌×1」で!

1

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