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表題作ダイヤモンド王の甘い策略

ヴィルフリート,ハイメンダール王国公爵で企業CEO
高原幹也, 通訳 27歳

その他の収録作品

  • ダイヤモンド王の甘い策略 おまけ
  • あとがき

あらすじ

通訳の幹也の下に、初恋の君のいる国・ハイメンダール王国の仕事が舞い込んできた。依頼主は『金剛王』こと美貌の公爵・ヴィルフリート。公爵は初恋に一途な幹也を面白がり、常駐での付き添いを命じてきた。奔放な公爵に振り回される幹也だが、意外に気さくで愛嬌のある彼に、次第に親しみを感じるように。ところが、接待で出掛けたクルージングでハプニングから公爵とキスしてしまった幹也は、その写真をネタに取引先から脅されることになり…!? 初恋シンデレラロマンス!

作品情報

作品名
ダイヤモンド王の甘い策略
著者
浅見茉莉 
イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041040454
3.1

(9)

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萌々

(3)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
26
評価数
9
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

王族セレブは下も銀髪

初恋の少女を探したくて通訳になった幹也(受け)。彼の元に、その少女の住む国の王族であり、企業のCEOであるヴィルフリート(攻め)の来日中の通訳の仕事が入る。少女の情報が得られるかも、と喜び勇んで仕事を受けた幹也だったが、ヴィルフリートは王族とは信じられない気さくさで幹也をからかい、振り回し、いろんな観光に連れ回す。仕事とはいえ楽しく日々を過ごしていたが、ある晩日本企業の接待でクルーザーに乗り込んだところ、あるトラブルからヴィルフリートにキスされてしまい、そのキスシーンを盗撮していた企業の重役に脅されて…。


情報ページのあらすじに「初恋シンデレラロマンス」と書かれている時点で攻めの正体はバレバレの、王道甘々な再会ものです。
大筋はありがちなのですが、北欧系攻めが銀髪をキラッキラさせながら受けを連れ歩き、観光しまくるのが面白かったです。秋葉原観光にも笑いました。秋葉原で銀髪美形の外人さんが歩いてたらおそろしく目立つでしょうね。

受けは初恋の少女に再会するために、超マイナー言語を習得したりしていましたが、それ以上の行動は起こしていなくて、熱心なんだか熱心じゃないのかいまいちよくわからなかった。でも割と単純で、純情で好感の持てるキャラでした。
攻めも、事あるごとに受けをからかったり、摑みどころのなさそうな人ですが、あとあとかなり健気だったことが判明して、可愛かったです。
エロもよかった。受けが貞淑そうに見えて結構積極的だったのは、やっぱり帰国子女だということもあるんでしょうか。いろんな言葉が話せる優秀な通訳さんなので、きっと今後攻めの仕事の多大なる助けになったりするんだろうなーと思いました。

悪役が小物ながら気持ち悪い男で、かなり嫌悪感をおぼえました。でもその悪役に隠し撮りされたキス写真を、後日攻めが秘書に自慢げに見せびらかしてて、おかしいやら微笑ましいやら…でした。

2

架空の国の王子様

通訳と架空の国の王子様、というお話です。名前はファンシーなのですが、きっちり仕事のお話です。
でもお仕事してる描写はほぼなくて、幹也は仕事の通訳なのに王子の観光に付き合わされてるという感じです。

あんまりのめり込めなかった理由は2つあります。
1つは、幹也はずっと思い続けている女性がいるのですが、ヴィルフリートに恋をするのが早すぎる気も^^;
もともとゲイではないのに、その女性のことを10年以上思い続けていてそのために通訳というお仕事にもついたのに…
会って数日のヴィルフリート(それも男性)に恋をするというのはあっけなさすぎて、そんな軽い思いだったのかしら??という感じ。

そして、もう一つ。
幹也の初恋の行方なのですが…オチが最初から読めてしまいます。
もちろんわかるように書かれているのかもしれないですが、小・中学生の子が読むならともかく、大人が読むにはちょっと物足りないと思います。

あと、肝心のヴィルフリートが幹也に執着している理由も曖昧でした。
仕事が出来てイケメンの王子なのはわかるのですが、イケメン王子という以外で恋愛的にいい男だ!て思えるところが個人的になかったです。
お金にものを言わせて贅沢三昧している王子様みたいなイメージが強かった…。

幹也が船からペンダントを落としたときに海に飛び込んで拾ってくれたのはかっこいいですが、そもそも落としたのはヴィルフリートが幹也に抱きついて驚かせたからだし、ここはドキンとなるところなのかしら、と思ったり^^;

幹也が勝手に通訳を降りちゃった時も、信頼してる部下に自白剤を使ってでも幹也が辞めた理由を聞くみたいなことを言ってたのも怖いというか、何故そんなに彼に執着し、彼以外が見えなくなっているのか?なんだか流れに取り残されている感じでした。

セレブとの恋、というハーレクイン的な設定は結構普段から好きで読むのですが、これはそういったベタなセレブものともちょっと違う感じです。

1

攻めの異名がどうも仰々しいね

子供の頃にハイメンダール王国なる未知の国の少女に一目惚れした幹也。
大人になり、いつかはハイメンダール王国に移住して初恋の少女を探したいと夢見ていた幹也の元に、同国の公爵・ヴィルフリートの通訳をする仕事が舞い込む。
これをチャンスに、果たして初恋の少女の行方を掴む事が出来るのか?…



…あー、すいませんが序盤から既にオチが見えてしまいました。

ならば、ヴィルフリートが顧客の特権で幹也を束縛して、日本を満喫している様子でも楽しもうかと思いきや、マジで観光、息抜きしかしていない、仕事してないじゃないの!?
『バルト海の金剛王』だの『ダイヤモンド王』だのと異名が仰々しいばかりだった。
どうもヴィルフリートがどういった攻めなのかってのが掴めないままだったが、憎めないキャラクターなんだよねってのは分かる。
貴族らしからぬ庶民的なヴィルフリートに、秘書のカミルも案外と砕けた雰囲気であまりに親しみやすいので、世界有数な企業のフォレストパークカンパニーって一体どんな会社なんだとちょっと心配になってくる。

話自体は良くも悪くもあっさり目、でもエッチシーンは楽しめる仕様ですよ!!っていかにもルビー文庫らしい一冊だった。
でもやっぱ、もう一捻り欲しかったなぁ…

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