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表題作真夏のボヘミヤン/―それから―

城山大和
徒歩で全国を縦断中の街頭詩人
木崎智久
『平凡』な高校二年生

あらすじ

平凡な高校生・智久が知り合ったボヘミヤン城山大和。智久の弟の光俊と、3人で出かけたひと夏の徒歩旅行。だが、大和は智久の前から姿を消した──彼を追いかける智久の旅の行方は?

作品情報

作品名
真夏のボヘミヤン/―それから―
著者
秋月こお 
イラスト
嘉壱 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784086000291
3.5

(2)

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萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

小さくて大きな冒険

『真夏のボヘミヤン』の続編です。
前作で離ればなれになってしまったボヘミヤンな城山を追いかけ、主人公の高校生は、はじめてと言ってもいいほどの冒険の旅をする。
滑稽なほどに一途で懸命でピュアで、なんだか胸が熱くなりました。
旅の途中で出会うひとたちも、魅力いっぱいでした。ただの「いいひと」は一人もいなくて、一癖も二癖もある人ばかりなんですが、そこが良かったですね。
ヤクザの竜門はかっこいいなァ。ヤクザって得だよね。悪いヤツというコンセンサスがあるから、ちょっといいことをさせるだけで、めちゃくちゃ魅力的なキャラになる。小説家や漫画家が、ヤクザものを好んで書くわけだw
城山と巡り会えるのは、物語の本当に最後の最後です。短い逢瀬にきゅーんとなりました。

途中ちょっとだけ主人公の弟の視点になるんですが、これも面白かった。
読むうちに、この家族の核となってるのは、デキのいい長男でもヤンチャな三男でもなく、ちょっと間抜けだけど心優しい次男なんじゃないかなァと思いました。

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