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表題作やさしい水嶋先生

水嶋零,29歳,高校の数学教師
小谷ひかる,16歳,高校1年生

同時収録作品Candy Candy Rain

ハナ,自称魔法使いの大学生  ?
幸,一目惚れしては女の子に振られてる大学生  ?

その他の収録作品

  • 描き下ろし4コマ漫画・あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:漫画・レシピ

あらすじ

高校で数学を教えている水嶋は、クールな見た目から“鬼水嶋”と恐れられていた。
そんな水嶋が密かに中庭で育てている野菜の様子を見に行くと、一年生の小谷の姿があった。
きらきらした目で野菜を見つめる小谷に、採れたての野菜を手渡すが、
一人暮らしをしているものの、料理は苦手だと告げられる。

食育も重要だと考える水嶋は、美味しい料理を食べさせようと小谷自宅へ招き――…。

作品情報

作品名
やさしい水嶋先生
著者
七ノ日 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
EYE'S COMICS BLink
シリーズ
さみしがりやのラブレター
発売日
ISBN
9784834262674
3.6

(41)

(7)

萌々

(18)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
144
評価数
41
平均
3.6 / 5
神率
17.1%

レビュー投稿数8

受けのふわふわ感が悪い意味で気になる

◆やさしい水嶋先生(表題作)
 うーん、こちらは小谷の妖精さん感が強過ぎて、あまりにも高校生らしく見えなかったのでハマれませんでした。デフォルメされたコマも多いので、余計に幼さが目立っていた気がします。幼い頃から仕事で忙しい親のために1人で家にいることが多く、家族らしい行事などに人一倍憧れが強いというのは分かるのですが、それがここまでの幼さに繋がるだろうかと疑問視してしまいます。教師の水嶋の方も、教師なら考えなければならないいろいろな問題をすっ飛ばして小谷と接しているので、教師×生徒ものとしてのリアリティも薄め。2人を繋ぐ園芸や野菜、食事というアイテムは良かったですが、キャラ設定と流れにさすがに無理があるかなと感じました。

◆Candy Candy Rain
 表題作がもっと現実味のある話だったら気にならなかったかもしれませんが、表題作もBLファンタジー色が強めだったので、同時収録作までその色が濃いとちょっと感情移入が難しいなと感じてしまいました。

0

ほのぼーの

ほのぼので、美味しそうなお料理が出てくるBLです。
絵柄がちょっと可愛すぎるかな、という印象でした。
ちびキャラ好きな方にはオススメです。
生徒のひかるが高校生には見えなく、ショタみを感じ私の地雷センサーが発動寸前。
エロなしなのでセーフ!

今までエロなしでもこの作品ほどほのぼのしたものを読んでこなかったため、新鮮といえば新鮮だけど、ちょっと物足りない感じでした。
ストーリーも何の障害もなくトントン進んでいき、辛口にはなってしまいますが安易な展開。もうちょい何か揺さぶりがほしかった。
中高生が読むならいいかな、という作品。
いやむしろ中高生がBLを読むならこの作品を読んで欲しいな。

同録短編もファンタジーで可愛いお話でした。

1

誰かのためを想う素晴らしさ

前に読んだときにレビューを書いた気がするのですが、どこか違うところに書いたのか、ここにはなかったので改めて。

「やさしい水嶋先生」
堅物の水嶋先生がひょんなことから1年生の小谷(コタ)に餌付けをしていく話です。
野菜中心で薄味のおかずから、成長期のコタのことを考えて肉を多めにしたり、朝からパンケーキを焼いたり、夜食を作ってあげたり。
自分のためだけに作っていた食事が「誰かのため」に変わっていくのと同時に、堅物先生の外側も内側も変わっていきます。
コタは高校生というより小学生で、ときどき言葉はカタコトっぽいし、とにかく子供っぽい。そこが受け付けない人もいるかもしれません。乗り越えて、可愛いと思えたら勝ちです。
保護者っぽい見守る気持ちから、そばにいてくれると温かいという気持ちに変化していくのはすごく分かるのですが、それが恋、ましてやちゅうとかそういうのも含めての気持ちにまで発展するのかどうかは別として、食べ物がもりもりこれでもか!というくらい出てくるので、食べ物BL好きにはおすすめです。

「candy candy rain」
表題作よりこっちの方が好きです。
一目惚れしてはすぐフラれること15回。某マスターピース的バスケ漫画の赤毛の主人公には及びませんが、フラれてばかりの幸に飴をくれたハナ。
ハナは自称魔法使いで、魔法の飴を作っています。
幸がもうフラれないようにと作った惚れ薬ならぬ惚れ飴を、幸自身が食べてしまうことから、2人の関係に変化が。
ほっこりします。ハナの優しさで温かい気持ちになれる作品。
目の前がキラキラ輝く飴の演出が素敵です。

作画にクセがあるので、そこで好みが分かれるかも。
それでも同時収録はぜひ読んでみてほしいです。

0

ハートフルでかわいいです

クールで鬼水嶋と生徒たちから陰で言われている高校教師の水嶋先生。中庭で密かに育てている野菜に興味を示した生徒のひかるが、実は一人暮らしで毎日コンビニ飯というのを知りひかるを放っておけず、ほぼ毎日一緒に夕食を食べるようになります。
そしてひかるの住むアパートが取り壊し決定となり、アメリカで仕事をしている母親の元へ行くのだけは避けたいと泣くひかるに「一緒に暮らしますか?」と提案する先生。

先生の作るご飯をほわ~っと笑顔でおいしい、おいしいと食べるひかるが可愛くて、恋愛感情抜きにしても純粋にかわいいと誰でも思うと思う。
仕事で忙しい母に遠慮して、いつも一人だったひなた。一緒にご飯を食べるのって美味しいね、一緒に何かできるのっていいね、というひなたに対して、やりたい事を書いてみれば?と先生が提案します。
・花火大会
・おっきいおにぎり持って花見行きたい(しゃけ たらこ)
・体育祭で一緒にお弁当を食べる
なんていう、小学生時代のやり直しみたいな項目ばかりなんだけど、ノートの隅っこにこそっと書いた「せんせいとちゅーしたい」がかわいい。

先生はとっても真面目で、一見気難しそうな感じだけど実はオカン気質。ひなたと夕食を毎日食べる→同居するなんて教師としてどうよ?とあれこれ悩むのだけどそこが良かったな。
さっさと生徒に手を出しちゃういわゆる淫行教師は私はNGなので 「生徒」である以上は私は「教師」でありたいと思います と決断する先生が尊い…。

もっと料理&食育メインのお話だと思ってたので、予想以上にBLしてるなぁ…って思いました。(でも軽いキスまでです)
そして卒業後の様子も描かれてます。やりたい事リストが4冊目になっててとっても幸せそうな様子に心和みます。きっと「零さんって名前で呼びたい」とか「名前で読んでほしい」とか「零さんとエッチしたい」とか描かれているんだろうなぁ…。

途中「さみしがりのラブレター」に収録されている【はる、ひなたの恋】で出てくる幼馴染カプがひかるの従兄弟として登場しますが、未読でも全く問題ないです。
でもあちらの作品もほわっとハートフルなお話が詰まってるので、こちらの七ノ日さんの作品が気に入った方にはおすすめです。

【Candy Candy Rain】
好きな女の子に告白して振られて泣いているところを、同じ大学に通う「魔法使い」だと名乗るハナが見つめていて…。
ファンタジーなのか結構曖昧でして、ファンタジーものは嫌いじゃないけど、ファンタジーならファンタジーとはっきりさせないと私は混乱するたちなのでちょっと微妙でした。

2

おだし感覚

表題作をBLの枠に入れるかどうかの判断に迷う方が
きっとお出でだろうと拝察しますが、評者はアリだと
判断します。
BL枠の中で読み解いていく方が腑に落ち易いかと。

表題作は柔らかい口当たりの物語ですが、決して甘くは
ありません。それなりの塩加減が効いた上で淡く上品な
だしの感じになっていると判断しました。
そう言う下地があるので、殊更の香辛料が効いていなくても
満足できる味わいに仕上がっているのだろうと感じます。
もっともこれは相性が合えば、と言う前提ですので現時点で
物足りないと思われる方もきっといらっしゃいましょう。
そう言う場合は箸休め感覚で目を通されるとよろしいのでは
ないか、と提案しておきます。

併録作はさしづめ〆の緑茶かコーヒーか、と言う感覚ですね。
併録作を箸休めに読み進める、と言うのもありでしょう。

3

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