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表題作溺愛教育~銀狐は黒猫に夢中~

白銀,動物園のスターの銀狐
珠,人間になる為に修業中の黒猫

あらすじ

黒猫の珠は人間になりたくて、狐の白銀と猫又のレイの元で修行中!でも白銀のスキンシップが除々によこしまになってきて!?

作品情報

作品名
溺愛教育~銀狐は黒猫に夢中~
著者
金坂理衣子 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344837287
3.8

(36)

(14)

萌々

(11)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
132
評価数
36
平均
3.8 / 5
神率
38.9%

レビュー投稿数8

可愛い猫ちゃんにデレデレ

黒猫の珠は大切なご主人のために猫又になろうと、猫又がいるという動物園へ。そこで銀狐の白銀に出会います。白銀と猫又のレイに猫又になるための修行を受けることに…。

珠が健気で一生懸命で、本当に可愛い!
猫又に変化した時、まだ言葉がしっかり喋れなくて、「しぉがねさま」とかなっちゃうんですが、可愛いすぎる!と悶えました。
そんな珠を前にしたら、白銀がベロちゅーしちゃいますよね、当然!

白銀はクールな印象もどこへやら、猫姿の珠を抱き上げ、しっぽや体を撫でまくり、最初から変態チックです(笑)
珠は無垢で何も知らないので、自分と白銀の生殖器が全然違うと照れもなく言って、白銀を困らせたりします。無知って強い!白銀、翻弄させられてます。

可愛い珠と溺愛白銀も読みどころですが、ご主人様との絆がとても感動的でした(涙)。

猫又のレイや動物園の園長(人間)、顧問弁護士の草壁(人間)など、脇役も魅力的でした。
動物園の設定も面白かったです。

あまあま、溺愛ものがお好きで、猫好きさんにオススメです。

4

身分差の恋

冒頭、19歳の黒猫の珠が動物園に向かっている。
実は動物園は化け上手な狐や狸、猫又が異国の動物たちに化けて働いている場所。珠は猫又様に会って、猫又になる方法を教えてもらうために向かっていた。
苦労してたどり着いた動物園で、珠は謎の美青年に出会う。彼は生き神とも崇められる、銀狐だった。

そんな始まり。
実は動物園の動物たちは、化け上手な動物が化けているのに、一般の人間はそれを知らずに幸せに騙されているなど設定が面白く、また攻めの銀狐が穏やかで優しく受けの黒猫を溺愛してくれます。
猫又の白猫・レイのスパルタ教育に耐えて、猫又になろうとがんばる受けが可愛く健気で、あっという間に引き込まれました。
皆の尊敬を一身に受ける銀狐との身分差の切なさあり、また受けの飼い主の意図をめぐるちょっとした謎解きもあり、ハラハラわくわく楽しめました。
狐や狸、猫又が化けているパンダや白熊、兎などの動物の可愛らしい描写もたくさん出てきて、まさにモフモフワールド!ケモ好きにはたまらない作品でした。

ただ、他の方のレビューにもあるように、受けはショタっぽいです。
お屋敷で飼われているお猫様だから世間知らず、というのもあるのですが、他の銀狐や猫又が数十年、百年生きていたりする世界観なので、猫で19歳はまだまだひよっこ……ということのようで。

1

銀狐さまは黒猫にメロメロです

年老いたご主人のために人間になりたい黒猫の珠(受け)は、人間にしてもらおうと、屋敷を抜け出して猫又が住むという動物園へ。そこで珠を見つけてくれたのは白銀(攻め)という名の美しい青年だった。銀狐であるという白銀は、猫又レイと共に珠を鍛えてくれることになるが、珠の可愛さと尻尾にメロメロの白銀は修行にも私情が入りまくりで…。


人間に化けている銀狐と、猫又になりたい黒猫の、ファンタジックなほのぼのBLです。
攻めは狐なので、猫である受けとは最初はまったく言葉が通じません。それなのに最初からすごく仲良しです。攻めは受けの黒くなめらかな尻尾が大好きで、初対面からメロメロだし、受けは優しくて美しい攻めが大好き。美形青年姿の攻めと、まだ人型になれない黒猫がいちゃついてるのはなんとも微笑ましく、ひたすらほんわか。

攻めが少々変態入ってて、自分のふさふさ尻尾を揺らして受けがニャッと飛びついてくるのを楽しんでたり、「食べてしまいたいくらい可愛いよ」って言いつつ舐め回したり、こっそり猫語をマスターして受けが「白銀さま大好き!」とか独り言いうのを聞いてムッハーってしてたり、美形なのに残念すぎる溺愛っぷりです。受けは19歳の年寄り猫なんですが、世間知らずで子供っぽいので、子供が変態に手込めにされるみたいですごく犯罪ちっくでした。

微笑ましいところと、受けがピンチに陥るところ、受けとご主人様との絆など、起伏が激しくてドキドキハラハラでした。
エッチは受けが人型になってから。エッチ自体も可愛かったですが、本番そのもの以外のエピソードとかも可愛かった。今までまったく性体験がなく、知識もない受けなので、人型になって初めてシャワー浴びたときに生殖器が出っぱなしなことに驚き、「人間のは引っ込まないんだよ」「しぉがね様のせぇしょくきも、出っぱなし?」「…出っぱなしだよ」って会話になった時には萌えるやらおかしいやらで、ちょっと不審者のような笑いが出てしまいました。

話や設定を広げすぎて、もうちょっとこの設定、あるいは脇キャラを掘り下げて欲しかったなぁ、と思うことが多かったです。スピンオフじゃなく、同じカプで続編などがあれば読みたいなと思います。

6

もふもふでラブラブ

飼い猫の珠は、老齢な女性(ママ)の屋敷で、何不自由なくぬくぬくと暮らしていた。
しかし、自分を可愛がってくれたママは、日に日に食も細くなり弱っていく。
そこで珠はある決意をして、屋敷を出る。
修行の旅(?)に出た先で知り合ったのは銀狐の白銀。彼の紹介で猫又に会うことができ、弟子入りを志願する。
珠は大好きなママの為、人間になりたいと猫又レンの元で修行をすることになった。

ママとお別れするシーンは、じわりときました。ママは金銭的には恵まれていたけど、旦那さんと子供さんを亡くしてずっと孤独だったんだろうなぁ。
珠のことを本当に愛していたから、自分がいなくなった後のことが心配でならなかったと思います。だけど、珠は動物園の仲間たちと出会い、一人ぼっちじゃないということを悟ったママは安心して眠ったことでしょう。
白銀とのイチャラブシーンでは、行為が激しくなるにつれ、お互い呼び捨てになるのというのがエロいですな。
普段は「白銀様」「珠ちゃん」なのに。

続編とかスピンオフとかがありそうな終わり方だったけど、どうなんですかね?


2

猫又になりたい珠ちゃん

タイトルの通り、狐の姿でも人間に化けてもスーパーかっこいい銀狐・白銀が可愛い可愛い黒猫の珠ちゃんにメロメロな様子がなんとも微笑ましい作品でした。

主人公…主猫公の珠は16~18歳ぐらいの男の子の感じで描かれていますが、実際はもうすぐ20歳なので人間にすれば100歳近い老猫です。富豪の女性(ママ)のもとで大事に大事に育てられた箱入り息子の珠は、愛するママに恩返しするために人間に化けることができる猫又になろうと決意し、ある日、猫又に会えるという市内の動物園を目指します。なんとか辿り着いた動物園で珠を拾ってくれたのは、人間に化けた銀狐の白銀。猫又であるレイや白銀の厳しくも優しい特訓のもと、立派な猫又になるべく奮闘する珠がとっても可愛いお話です。

私は特段にゃんこ好きでもモフモフ好きでもないですが、この珠は本当に良い子(猫)で、ちょっと感動を覚えるほどでした。二人(二匹)の恋愛も然ることながら、珠を取り巻くキャラクター達がとても素敵で、イチャイチャラブラブだけじゃないのも非常に良かったです。

白銀はスパダリっぽいのですが、動物らしく(?)ちょっと天然さんなところもあって魅力的な攻キャラでした。白銀の視点で描かれた幸せいっぱいの後日談もオススメです。

1

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