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猫の従者は王子の愛に溺れたい

neko no jusha ha oji no ai ni furetai

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表題作猫の従者は王子の愛に溺れたい

ローアシア、氷の心を持つと言われるベアリス国の王子
レミン、猫になったパストの呪いをとこうとする王子の乳兄弟

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

リモー国のパスト王子付きの従者だったレミン。魔女の呪いで猫になってしまったパストを救うには「ベアリス国の王子・ローアシアの愛を得ること」。レミンは猫になったパストとベアリス国へ旅をして、愛を知らない氷の心を持つ王子と呼ばれるローアシアの従者となれたものの、噂通りローアシアはレミンにまったく心を開かない。父王との確執で周囲から虐げられていることを知ったレミンは、真心をこめてローアシアのお世話をすると、徐々にローアシアの態度も軟化。レミンが猫(パスト)を可愛がるのも嫉妬するツンデレな態度を見せるようになり⁉

作品情報

作品名
猫の従者は王子の愛に溺れたい
著者
金坂理衣子 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344850545
4

(16)

(4)

萌々

(9)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
63
評価数
16
平均
4 / 5
神率
25%

レビュー投稿数4

もっと書いて欲しかった!

良かったです!とっても面白かったです。
もっとページがあればローアシアの気持ちの変化や葛藤や、パストと姫様の様子など読みたかったな。ちょっと駆け足気味でしたが童話のようなお話でした。

とっても良かったのですが、ツッコミたいところが多くてウズウズします。

洋風ファンタジーで美男美女揃いで。レミンとたまにパスト視点です。

だいたいあらすじ通りの始まりです。
魔女によって猫にされた王子パストを元の姿に戻すには西の大国の氷の王子ローアシアにレミンが愛されるのが唯一の方法で、レミンと猫王子様はなんとか楽師と踊る猫のふりをしてローアシアへの接触に成功します。

パストは猫様として姫様と仲を深め、レミンは不遇なローアシアに従者として仕え。
精一杯自分にできることを頑張ろうとするレミン。ローアシアの態度も少しずつ軟化してきて…。

最初はパストの為にローアシアに愛されようとしていたのが、ローアシアを知り一緒に過ごすにつれ彼を愛してしまうレミン。しかしローアシアはいずれどこかの姫を娶るだろう人。
そしてパストも姫を愛してるのに正体を明かせず気持ちも伝えられず。
そう!パストが魔法で猫になったことを知られたら永遠に魔法が解けなくなるのです。
いっそこのままそばにいられるならもう…。

そうこうしている間に城に魔女が入り込み、レミンとパストが絶体絶命のピンチに!
主への忠誠か愛する人か?
そこで取る四者の行動が!

この辺までがもうちょっと書いて欲しかったですね。
その後もとっても良かったです。

瞳の色を毎朝見るのが楽しみなんて素敵な習慣ですね!

4

こういうお話大好きです

金坂理衣子先生の作品を読むのは初めてです。
初めての作家さまはいつも不安なのですが、この本を含めて18作も発表されていらっしゃるので、安定した文章力と優れた構成力に最後まで楽しんで読む事が出来ました。

主だった登場人物が全て美形のお話って楽しいですよね。妄想が捗りました。www
でもパスト王子の人間姿のイラストがなかったのが残念でした。

内容ですがレミンの主に対する忠誠心というか、従者としての働きが見事でした。孤独なローアシアに居心地良く過ごして貰おうとする気持ちが健気で、父王の細かな嫌がらせに憤りながら解決して行く様子に拍手喝采でした。
特に狩猟のシーンでも父王の策略に負けずに、陰ながらローアシアを助けるレミンの活躍に胸熱なんです。

絶対絶命の危機にパストの秘密を守りつつ、ローアシアへの愛を貫くレミンの行動に凄くハラハラしました。

このお話の何が良いかって良い行いをした者は救われて、悪いことをした者はそれ相応の報いを受けてる点でしょうか?
全てが綺麗に解決してて、読後感が凄く良いお話でした。
特にローアシアを虐げる父王をどうするのかとか、ローアシアが王になったらレミンはどうなるの?とか、大国のベアリス国と小国のリモー国との釣り合いは?とかの心配事が綺麗に片付いててお見事でした。
金坂理衣子先生の他の作品も読んでみたくなりました。

3

冷酷な王子の愛を得るために

今回はベアリス国の女たらしで冷酷で怠け者の王子と
猫にされたリモー国の第三王子の従者のお話です。 

受様が第三王子の解呪で近づいた攻様の最愛になるまで。

受様が生まれて間もなく騎士だった父が亡くなり
母は縁あって第三王子の乳母となり、
親子は王妃と王子に献身的に仕え、
受様は王子の従者となります。

第三王子は王妃似の美貌と弓の名手となり
婿として引く手あまたとなりますが
美貌を誇る怪しげな魔女に言い寄られた際に
彼女の逆鱗に触れ、猫にされてしまいます。

受様は自分が傍に居なかったせいで
この事態を招いたと魔女に膝をついて願った結果、

西の国の愛を知らない心の凍った王子の愛を
受様が得られるならば王子が人間に戻る呪いを
かけられる事となります。

この西の国の王子こそが今回の攻様になり
受様は猫になった第三王子と共に
西の国を目指す事になります。

受様は会った事もない攻様の愛を得て
第三王子の呪いをとく事は出来るのか!?

氷の心を持つと言われる攻様と
自国の王子の解呪に奔走する受様の
ファンタジックラブコメディーになります♪

猫になってしまった第三王子は
夜の間だけ人語を離す事は出来ましたが
基本はただの黒猫なため

国中はテンヤワンヤの王騒ぎになる中
受様は猫の王子と共に王子を探す旅にでると称して
西の国を目指して出国します。

道中でも様々な情報を集め
攻様に近づく作戦を練るのですが
攻様は「女たらしで冷酷で怠け者の人でなし」
という良いとこなしの王子だったのです (ӦvӦ。)

受様達は好奇心が旺盛だと言う攻様の妹姫に目を付け
城一番のリュート奏者だった受様を楽師に仕立て
猫の王子が曲に合わせて踊る作戦で
姫の興味を引く作戦に出ます。

運よく姫の興味を引いた受様達は城に招かれ
王と攻様、妹姫の前で芸を披露して気に入られ
楽師として城内に部屋を賜るのですが

王は妹姫を褒めたたえ可愛がる半面、
世継ぎである攻様を冷遇している様子で
貴族達も攻様をいない者として扱っていたのです。

道中で聞いた攻様の噂は本当なのか?
攻様が父王に冷遇されているのはなぜなのか?
受様はどうやって攻様の愛を得るのか?

また受様は第三王子の為にがんばる気満々ですが
そもそも攻様の愛を得ることの意味を知ってるのか!?等々、

読み進めていくほどに謎と言うか疑問が増していって
第三王子を猫にした魔女も呪いを掛けただけに留まらず
攻様を憎んでいる父王に巧みに近づいていて
大団円を迎えるまでとても楽しく読ませて頂きました♪

第三王子や攻様とともに『四大美男王子』と評される
東と南の王子様のお話も読んでみたいです (^-^)/

2

忠義者

先生買い。ツボに入ってクスッと笑うところはなかったですが、うっかりするとどっしりシリアスになってしまいそうなお話を軽やかに感じる文体で書いてくださっていて、良かったです。キャラにめちゃ惹かれるという所がなかったので萌にしました。本編250P弱+あとがき。

山間の小さな国で第三王子(超美形)に仕えるレミン。ある日王子が魔女によって猫にされてしまったものだからさあ大変。人間に戻すためのミッション(大国王子に愛される)を果さんと、何とか取り入って従者になったものの…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
パスト(受けの主、第3王子)、シャスカ(攻めの妹、美人さん)、攻めの父王、魔女ぐらい?

++攻め受けについて

受けは純朴素直な忠義者、パスト様のためにとっても一生懸命。美しい攻めに、ぽーっとなってしまってもそれを隠すとかはなくって、ひたすらお仕えします!と真っ直ぐ一直線な可愛い様子です。忠義が過ぎて最後は大変なことになってしまってそこはめっっちゃどきどきしましたよ。腹にぶっさすのは勘弁してほしい。

攻めは最初何考えてんだか分かんない感じでしたが、一生懸命尽くしてくれるレミンに絆されたってご様子。少しずつ表情を取り戻して嬉しかったです。色事シーンでは最初から全力投球、レミンのことをかわいがってましたねー金坂先生の読んだご本の中では色事シーンが1番多かったのでは…?

サブキャラのパスト(猫)とシャスカ姫がほんとにナイスアシストで、王道お話でしたが楽しく読ませていただいた一冊でした。忠義受けが大好物な方でしたらおススメです!

1

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