シュガー・クッキー・エゴイスト

２作品とも薄い

寮がある私立聖楼学園が舞台の学園物２本立てです。
家族がナチュラルにホモを受け入れている設定が、苦手な方はご注意。

中等部二年・絹館蒼璃 クール曲者腹黒攻め×高校英語教師・来栖王明(25)天然やんちゃ受け
振った恋人の所為で同性愛がばれて、教師を首になった来栖。
私立聖楼学園の色魔を調査する為に、容姿が好みの理事長に頼まれて潜入することに。
年少なのに熟練した魅力を醸し出す蒼璃に、自分の好みの年齢じゃないのに惹かれてしまって。

曲者ないい性格をしている蒼璃でも年齢での経験には勝てずに、来栖が少しＨでは押しているのが可愛かったです。
肝心の調査していた色魔の事件があっさりと解決し、犯人の動機やどうやってそんなことをしたのかが曖昧で、かなりもやもやが残ります。
事件あったっけ？と言う位、事件の存在が薄すぎました。
この辺は、調査として乗り込んだだけに、しっかりと書いて欲しかったです。

シュガー・クッキー・ペシミスト
姉の婚約者で夫・上乃院青馬×お坊ちゃまな華(16)天然ツンデレ受け
同じ学園が舞台で、前のカップルも少し出てきますが、主役が違います。
華は、姉の婚約者で夫になる青馬に一目惚れ。
姉のものになるのだから我慢しようと胸に秘めていたのに、初夜の日に華の所に忍んできて。
姉も含めて家族からも認められるラブラブな仲に。
それなのに、姉に赤ちゃんが出来て、ショックを受ける。
別れようとして寮に入るのだが、 教師として青馬も追いかけてきて。

事情を攻めが説明すれば全て上手くいく話で、単純に話し合い不足とか思えない。
それだけに誤解をして切ない思いをしている華が、ただ可哀想でした。
受けが悩む姿が可愛いから話さないままでおこうという攻めを、五百香さんの作品では結構よく見かけます。
悩んでいるんだから話してあげればいいのにと思ってイライラするので、苦手な思考をする攻めでした。

エロ：★２　少なめ
総合：★２　事件の書き込み不足と伝達不足、どうもすっきりしなかったです。