この愛を貫くことができるなら、命など惜しくは無い――。

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表題作男色大鑑-無惨編-

片岡源介
中井勝弥

同時収録作品中脇指は思ひの焼残り

半助
万屋久四郎

同時収録作品編笠は重ての恨み

寺稚児 蘭丸
髪結 清八

同時収録作品玉章は鱸に通はす

森脇権九郎
小姓 増田甚之介

同時収録作品此道にいろはにほへと

篠岡大吉
小野新之助

同時収録作品傘持てぬるゝ身

神尾惣八郎
長坂小輪

あらすじ

井原西鶴が男色をテーマに描いた傑作短編小説集が今、BL漫画として現代に蘇る。
大きな話題を呼んだ「武士編」「歌舞伎若衆編」に続き、第3弾の「無惨編」がついに登場。
この愛を貫くことができるなら、命など惜しくは無い――。 義理立て、仇討ち、心中、。
凄惨な結末を迎えながらも、なお輝く、若衆の意気地をご覧あれ!!
≪執筆陣≫あんどうれい/大竹直子/雁皮郎/九州男児/クラカミ/宮木りえ装画:ZAKK解説:敬愛大学教授 畑中千晶

作品情報

作品名
男色大鑑-無惨編-
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
シリーズ
男色大鑑
発売日
ISBN
9784047342965
3.1

(10)

(2)

萌々

(1)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
28
評価数
10
平均
3.1 / 5
神率
20%

レビュー投稿数4

素晴らしい。。。

最初に、このコミックを発見した時。
まさか、井原西鶴の作品がBLで読めるとは思わなくて、感動したのを覚えています。
その時〜いつの時代のものなか、Wikipediaで調べましたよ!
「男色大鑑 - 貞享4年(1687年)」

335年前なんて・・・感無量(߹߹)

そんな大昔に、この様な作品を出して大衆を喜ばせていたとは・・・今、現在〜私も楽しく読んでいる。感銘深いです。


時代を超えても尚〜今も語り継がれている事が素晴らしいと思いました。

原作を読みきる自信もなく、コミックで有難いです。
補足やあとがきも、しっかり読ませて頂きました。

1

怖い話は1つだから。(大丈夫)

「男色大鑑」第3弾、その名も「無惨編」!
装画も前2作とは題字も変わり真っ赤な筆致、斬られた男達の血塗れの姿と正に切腹せんとする男の姿、となんともおどろおどろしい。
私もその昔は「死」や「殺」にドラマ性や甘美さを感じていたものだけど、この表紙にタイトル、開くのにもエネルギーがいります。
収録作は6作。

「形見は弐尺三寸」雁皮郎
若衆の仇討ち話。この冒頭の一作はハッピーエンドです。身構えてただけにほっとしました…

「中脇指は思ひの焼残り」宮木りえ
死んでしまった念友が夢枕に立って、棺に入れた刀を持ち主に返して欲しいと頼む…これも一応ハピエン。

「編笠は重ての恨み」九州男児
嫌々阿闍梨に抱かれる稚児の蘭丸は、本当は髪結の清八に想いを寄せていた。が、淫乱とからかった居候を斬り罪人となって僧達に輪姦される。そこに蘭丸を助けに清八が来て僧達を皆殺し。2人の逃避行。ちゃんと逃げおおせますよ。

「玉章は鱸に通はす」クラカミ
器量好しの小姓甚之介は、念者の権九郎が煮えきらぬ男に思えて横恋慕男と決闘しようとする。無事打ち果たして切腹しようとしたが、お咎めなしでハッピーエンド。

「此道にいろはにほへと」あんどうれい
幼い頃から衆道の誓いを立てた大吉と新之助。青年になって2人で行者の元へ行き2人とも抱かれる?が、行者が翌日自殺する??(違うかも。読解力に自信がありません)。その翌朝、仏に呼ばれたのか新之助も亡くなって…。大吉が出家する、という不思議で少し悲しいお話。

「傘持てぬるゝ身」大竹直子
美童の仇討ち話。この最終作は「無惨編」の名に違わぬ血生臭くて悲しすぎる結末です。
首斬り描写注意。

前2作に引き続き、畑中千晶教授の解説が格調高い。
そして装画のZAKKさんの迫力も凄いです。


7

装画はZAKKさんなのよ

男性作家さん漁り続け 気づけば井原西鶴の男色大鑑のコミカライズにまで手が…

装画はZAKKさんなのに中身にそのお名前はなく( ;∀;)

お話は短編で1話毎に作家さんがかわります
執念とか情念がたれ流されたような表紙のキモチ悪さとはうってかわって中身はあっさりとしたものばかり


男妾を慕い陰ながら仇討を手助けする話や
稚児と髪結い・小姓と武士・ 幼馴染みと念仏行者

どれをとっても「お慕いしております」の範囲から出きれてない?

最後の【傘持てぬるゝ身】だけは後追いの切腹で純愛ってのを強く表現してるのかな?


初読みの作家さんばかりで しかもちょんまげ
そのせいか人物が見分けつかない部分もところどころあったり

正直 これを昨今のBLと同列に扱ったらダメだよな と

とりあえず手を出したので 武士編・歌舞伎若衆編も読まなきゃ損する気はします

0

グロいのがある。

『男色大鑑』を読んだのはこれが初めてです。
日本の歴史は大好きなのですが、男色や衆道というものには興味が無くて…。BLは好きなのにね。
電子書籍の新刊にあったので、何となく読んでみました。

「形見は弐尺三寸」
攻 大名に仕えていたものの、現在は流浪の身となっている元侍
受 大名の寵愛を一身に受けていたものの、現在は寵愛も薄まり死を覚悟した小姓
題名からして悲恋ものかと思いましたが、ハッピーエンドでした。
大名も心変わりしたことは憎たらしいですが(でもまあ、当時は珍しいことでもなかったのでしょうけど)、受のことを大切に思う気持ちは消えていないというか。まあ良い殿様ではある。
仇討ちの成功を聞いて涙ぐんでるからね。

「中脇指は思ひの焼残り」
攻 侍(これと言って特徴が無い…)。一途かな。
受 先立ってしまった美少年
一応ハッピーエンド?
でもこれ、途中出てくる旅仲間の侍さん、ストーリー上必要か?
てっきりこの侍さんとの新しい恋かと思ったよ。
一途なのは素敵だけどさ。

「編笠は重ての恨み」
攻 鈍感な髪結い
受 鈍感な寺稚児
ちょっと謎のコミカルさがありましたが、不要だったかなぁ…。
九州男児さんの作品だから仕方ないかなとは思いますが、すごく中途半端なコミカルさ。
ハッピーエンドです。

「玉章は鱸に通はす」
攻 侍
受 小姓
受が女の子にしか見えないよ~。目が大き過ぎるよ~。
これもハッピーエンド。

「此道にいろはにほへと」
若道の誓いを立てている郷士同士
何か登場人物が多すぎて(モブ含む)、流し読みしちゃった。ごめんなさい。
悲恋ですかね。

「傘持てぬるゝ身」
攻 侍
受 父の仇を討つ為に、仇である大名の小姓になった美少年
これは…グロい!グロいの無理!
この作品だけは、グロ注意の注意書きが欲しかったな~…。
悲恋です。

やはりどの作品も、受がものすごく美少年ですね。
そりゃそうですよね。寺稚児にしろ衆道にしろ、元服前の美少年が対象だった訳ですから。
受々しい受が苦手な私が読むべき本ではなかった…。

1

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