【単行本版(電子限定描き下ろし付)】限定特典と割引が充実!
漫画家ネタが大好きなので、迷わず購入。(電子での連載は存在を知りませんでした)
表紙の受けさんがかなり好みでしたが、中はちょっと感じが違うかも?
でも、そんな事どうでもいいくらい、受けも攻めもどっちも可愛くて!
何より攻めが、優しいのがたまらないです。
個人的にスパダリ系や俺様よりも、穏やかで優しい攻めが好きなので。
これが結構少ないのですよ。
憧れの感情から恋愛に変わっていく過程が丁寧に描かれていて、とても正統派なお話でした。
こういう話を読みたいんだよなあと、読み終わった後にじんわりしてしまいました。
個人的なツボが多すぎるので何ですが、漫画家物ではかなり上位に入る気がします!
といっても嬉し泣きの方ですが。
攻めの桜庭渉はとにかく良く泣く(笑)
涙もろいのか?
大好きな作家様に会える!→泣き、ご飯美味しいと言ってくれた→泣き、長期(といっても2週間程ですが)帰省から帰って来た→泣き、とちょっとした事で感極まって涙がでてしまう。
そこはオトメン、少女漫画を読み慣れているせいか感受性が豊かなのでしょう。
キャラ弁自作は毎日だし家もきちんと片付いていながら可愛い小物もあったりと女子力···というかもはや主婦力高いw
(ストレス溜まったら掃除に走るとか)
もちろん料理も上手。
プリンとか作っちゃいます。
ここまで言うとどんな女々しい奴だと思いますが、実際は仕事も出来て後輩のフォローもしてあげられるナイスガイです。
受けは隣に住む少女漫画家の平野颯太。
出会いはアクシデントからでしたが、のちに隣に住むのがその大ファンの作家だと知り···という始まり。
お詫びに家を訪ねたらドアを開けたとたんブッ倒れられ。
どうやら日頃の不摂生が祟ったようです。
とりあえず介抱して食事も用意してあげるものの目が覚めた受けに不審者と間違われ通報されそうになるとか···可哀想w
「よく分からんヤツの手料理なんてぜってー食わねぇ···」とか言っておきながら空腹に耐えられず食べちゃうのが可愛い(笑)
その後も断り切れず食事を貰う関係に。
ある日颯太のアシスタントが風邪でダウンしてしまい手が回らないとの事で急遽桜庭が手伝う事になり、それを期に2人の距離が近付いていきます。
仕事モードとのギャップいいですね~
普段フワフワしてるのにいざとなったら頼れるってこれはグッときますね。
最初は警戒心丸出しだった颯太が美味しい料理と熱いファン心(?)に悪い気はしていないのは分かるのですが、徐々に絆されて気を許していく過程をもう少しゆっくり見たかっなぁという気がしました。
担当編集からの言葉で颯太が桜庭への無意識の好意を自覚したみたいですが、ちょっと流されてるだけというかいつ好きになったのか分かりづらかったのが残念です。
一方桜庭も颯太をそういう対象として自覚したのは身体が反応したからだけど、それ以前に惹かれてる様な好きになる過程みたいのが少し足りなかったかなぁ···。
桜庭がゲイなら分かるのですがノンケが同性に惚れるにはちょっと簡単過ぎたというか。
元々ファンだった事も少なからずあるとは思いますが。
人の世話を焼くのが好きで生活能力低めな受けがほっとけない、みたいな感じなのでしょうか。
何より自分の手料理を美味そうに食べてくれるのは嬉しいですしね。
ドアの前で選択を迫られるシーンは受けの葛藤や心臓の音がこちらまで伝わって来る様でハラハラしました。
結局答えが出せずにガチャリと鍵を掛けられてしまった時は切なさMAXでした···( ; ; )
あとドライヤーで髪を乾かしてあげるシチュが!好きなんですよねー
攻めが受けにしてあげてる構図が。
個人的萌えポイントです(笑)
颯太は意外に表情豊かで、引きこもりの漫画家って言うとコミュ障っぽいイメージがありますが(失礼)そんな事は無く、言いたい事ははっきり言うタイプのちょっと気の強い普通の男子という感じ。
とにかく颯太の色んな表情が凄く良かった!
絵柄も綺麗で安定してるし、ストーリーの展開力もあってこれからも楽しみな作家様です。
ちなみに本編では兜合わせまでだったので書き下ろしにあるかなーと期待していたのですがありませんでしたorz
気になったのは帯に『心の底から癒しつくす、少女漫画BL』とあるのですが、癒し系では無いような···癒しというとほのぼのあまあまとかほっこりする話を連想するのですがそれとはちょっと違う気がするので、それを期待して読むと肩透かしをくらうかもしれません。
ずっとファンだったマンガ家の先生が、偶然お隣さんで、その不健康な生活に、ついほっとけなくてあれこれ手伝ううちに、自分とは縁のない別世界の人だと思っていた憧れの人の素の姿を知るにつれ、いつしか憧れの気持ちはこの人の恋人になりたいっていう恋愛感情になって…。
この、少女マンガじゃ逆に成立しそうもない程の少女マンガ感が、これこそ正しいBLの在り方って感じてしまう。
好きになることと、その好きが恋愛感情と認識してその先の関係へと一歩を踏みだすこと。
私としては、この葛藤を描くのがBLの醍醐味で、BLを読んでいる理由なので、その意味で、この本はとても好みでした。
絵も今時のキレイ系ではあるけど、私の思うちょっと昔の少女マンガ風味が感じられて好ましかったです。
泣き虫ハイスペワンコ×ツンデレ少女漫画家
ファンシーなものに囲まれてキャラ弁を作り、少女漫画が大好きでとにかく女子力が高すぎる攻め。
ある日、大好きな漫画家のサインがあると向かうと隣の隣人であることが発覚!
フラフラで栄養失調に陥っていたところご飯を作ってあげてからというもの、度々ご飯を食べ合う仲になります。
ファンとしての好きが恋愛感情に変わったのは攻めが先で告白するも、初めてのことに困惑する受け。
しかし漫画で行き詰まっていた時、攻めと出会い過ごしていくうちに生き生きとした漫画が描けるようになったことを思い出し、決意を固めます。
攻めの方がほんわか癒し系で、受けはツンデレ。
エロは珍しく両想いになった時に挿入なしの一回のみ!
BL初心者さんでも読みやすいと思います。
シゴデキリーマンの桜庭は、可愛いものが大好きで乙女趣味だ。
ある日、大好きすぎる少女マンガの作家がサイン会を行うと知り、参加することに。
すると、なんと最近マンションでぶつかったことのある隣人で、、、
という、まさに少女マンガだったら恋が始まる五秒前的な展開の冒頭。
攻めでオトメンな桜庭が、家事も仕事も、挙句の果て隣人で、推し作家でもある颯太の背景の手伝いまでしちゃえるスパダリぶりに、
甘々尽くし系攻めが大好きな腐の民は終始キュンキュンさせられると思います。
とくに、受けである颯太が桜庭に原稿を手伝ってもらったお礼がしたいと言ってるのに、
家に招いて温かいご飯を作って一緒に食べるのがお礼という、
なんてオトメン……いや、強火ヲタの鏡のような(おい)人で、気持ちわかりすぎるッッ!!ってなりました。(いや、これはキュンじゃなくてヲタ特有の共感ですね苦笑)
推しと一緒にご飯食べられるってファンからしたらファンサですものねー!
で、個人的に攻めが受けのことを「さん」付けで呼ぶ、推しネ申化しているのもなんだか好き…♡で、
そこからやがて関係が深まって、ラストで受けも攻めの名前を呼ぶシーンは、
初々しくてカワイイ~♡を連発したくなりました///!!
そうそう、、
先生もあとがきで触れられてましたが、このふたりの根はピュアすぎて、すれ違いのエピソードすらも可愛くて、
くぅううう~! と身悶えしたくなる一冊でした。
悪い人もいないですし、そこまで切なすぎる展開もないので、
安心してハピエンまでを迎えたい方にはオススメな尽くし系攻めBLです♪
※生々しすぎるえちシーンはありません!
