電子限定かきおろし付
落ちこぼれの学芸官の海燕が、人間違いによって陛下である泰藍と出逢い、泰藍が陛下と知らず仲を深め、見初められていくお話です。
先生が、あとがきでtn…を取ってしまった男は果たしてBLとなるのだろうかと危惧されておりましたが、まったく問題なくBLだったように思いました。
そして、なにより個人的に攻めのほうが身分が高く、寵愛される受けが大好物なので、大変美味しく読ませていただきました。
ですが、このふたり。
先にも述べた通り、海燕が泰藍のことを陛下と思わず好意を抱いたこともあり、出逢ったときから対等関係が続き、
海燕の与り知らぬところでめっっちゃ泰藍が権力をかさに? 溺愛しているところが良き良きでした♡!
で、まあ、この権力をかさに、、
という部分で、海燕の契兄弟的同じ宦官で華やかな学芸官である麗琳と、太子というcpも事件に関わってくるわけで。
この一冊で、タイプの違う
やんごとなき身分の攻め×宦官のお話が読めちゃうお得なお話でもありました。(続刊で、このふたりが主役のお話もあるようです)
で、海燕はとにかく天真爛漫でカワイイですし、歳が離れすぎて海燕におっさん呼ばわりされる泰藍は、意外と妾など積極的に作りたいと思わない、この好きな人だけ大事にしたいという、溺愛攻めマインドがとても良く、
BLにおいて比較的王道cpをいくふたりの関係を安心して最後まで楽しく読めました!
他の宦官シリーズも読むのが楽しみです♡
主人公の海燕は宦官なんですが、なんというか、普通宦官と聞けばクールビューティとか想像しそうなんですが、とてもあほのこちゃんです。(能天気)
題名の通り皇帝の宦官のラブストーリーなんですが、
私的にクールビューティの主人公の兄貴分のキャラの宦官が好きだったので、彼のストーリーのお話もあり内容的には満足なはずなんですが、
何故か自分の中では萌えが今一つ足りず、どうしてなんだろうとひとしきり考えたのですが、多分主人公が宦官ということでビッチよりで性に奔放なせいなのかも…と思ったりしました。
鉄板なストーリーすぎて萌えが足りないのかも…
先に『帝國の宦官』を読みましたが、
そちらより全然好きでした!
とても良かったです!!
去勢された宦官の海燕が、
一人のおじさん?として出会った泰藍が、
実は皇帝だった……という展開なのですが、
もう一人の宦官・麗琳が絡んできて一悶着あります。
海燕と泰藍が相思相愛に、
そして、麗琳は皇太子の文昌と良い仲になります。
私は後者のカップルにとても魅力を感じました。
掴み所のない文昌と性格の悪い(笑)麗琳の、
一言で言い表せない関係性にワクワクしました。
海燕が好きだった麗琳が自分に性器がなく、
海燕と一つになれないことを悔しく思う姿も良かった。
年老いてもそのままの関係でいてほしい……
そう思える2組のカップルでした。
分冊版で1話目を読んでから気になっていた作品です。
中国の宮廷にまだ宦官がいた頃を舞台にして、宦官の少年や青年が主人公です。
史実の誰かをモデルにした登場人物ではありませんが、中国風の衣装、建造物等、中国風の雰囲気を堪能できる作品です。
この頃は皇帝が何人もの妃たちを持つのは普通だったので、この作品もそういう状況なのですが、一夫多妻制が苦手な方は要注意かもしれません(そしてお遊び的にまぐわいを楽しむような雰囲気もあります)。
2組のカップルが登場しますが、タイプの違うカップルで私はそれぞれのカップルのお話を楽しめました。
でもやはり印象深いのは最初に登場した海燕の天真爛漫さ。
ちょっとアホっ子で宦官らしくないのですが(笑)、その明るさが魅力的。
野心家たちが大勢いる宮廷で疲れた皇帝が癒されるのも分かる気がしました。
後半は海燕の幼馴染で同じ宦官の麗琳のお話。
こちらの麗琳は強かで、腹黒とまではいきませんが計算で動くことも出来て、宦官のイメージに近い。
美人でツンデレというのも良かったです。
設定としては色々と地雷があってしゅみじゃない評価なのですがその時代背景とキャラそのものに悪意がないのでキャラたちに救われて読めました。
まず、一頁目から、ショッキングなシーンで、ダメな人もいるんじゃないでしょうか?実際に中国に史実として残っていたことらしいのですがやはりちょっと受け付けなかったです。
ただ全体的に主人公の海燕がバカなのか、根アカなのかあっけらかんと物語が進んでいくんですね。テーマも置かれている状況もとてもシリアスでヤバイ状況なのにそこまで鬱々としないんです。実際、友達の麗琳は海燕の無邪気さのお陰で助かってますし、海燕は陛下に友達みたいな口を利いて愛されてます。こう言う設定じゃなければ、地雷だらけのこの作品、私は読めなかったので無邪気な海燕に感謝です。
エッチなシーンはかなりありましたが、海燕がロリっぽいのでそちらよりも、太子と麗琳のカップルの方が萌えはありますね。