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上巻空直、下巻夜らんという対になる表紙にしたかったのだと思います。らんに関しては下巻に出番すら無い。実際のところ、ノベライズ担当の沢城さんがこの表紙みたいな良さを全然活かしきれずに終わってしまい残念で仕方がないです。
二重人格それぞれが片方は既に付き合っていて片方はこれから進展していく、なんてかなり美味しい設定だと思うのですが本編でも番外編でも夜らんは出番少ないです。
本編は面白い。それぞれのキャラの本音が描かれていて、空の忘れていた記憶も衝撃的でした。
特に直に関しては以前にも有りましたが監禁当時に精神が戻っている状態が痛々しい。約7年に及ぶトラウマというのは重い。
それはそうとしてRAINから登場するキャラって基本的に好きじゃないです。今まで登場したキャラは用済み、みたいな扱いにしてまでキャラ増やしすぎです。
真一朗なんですけど、本編の描写においては探偵としての能力は低いと言わざるを得ないです。
高級マンションに住み高級車に乗っていながら七海には旧式のパソコンを使わせて、明らかに探偵として金の使い方を間違えている。
潜入が完全にバレている。七海については本人もバレるの承知だろうけど、真一朗も外見変えたところで名前でバレる。実際バレてる。名前については実は本名じゃないオチは無いと思うが戸籍の名前がどうであれ真一朗って名前は相沢は普通に把握している。
仮に名前の件が無くても七海を尾行でもしていれば簡単にバレる。変装しないで保健室に来たことも有った。
その数年に及ぶ潜入の成果も全然ない。
何よりFIRST LIMITの時点では「直がいったいどうやって相沢の研究所から脱出したのか」という点についてちゃんと疑問視していたが、それからこの問題について深く考え無かったのが今回の結果だと言える。
結局奏司の指摘の数々が当たっているという結論に行き着く。
特に「今まで何人の人間を巻き込んだ?」に関しては本当にその通り。人が死んでいるんですが。確認できるだけでも4人以上。
問題は作者側が「そういうキャラ」として書いているんじゃなくて本気で真一朗をかっこいいキャラって思っていそうなところなんですよね。私は上記の通りの探偵能力に加えて七海に関しては些細なことですぐ浮気とか疑うのに自分はどうなの?って印象が強いです。そもそも真一朗が有能だったら直は今回みたいな行動を取らずに真一朗たちに相沢の件を任せて空たちと学園生活を過ごせたんですよね。
好きしょ!!ノベライズ第三部・転の章下巻です。
上巻の能天気さがいよいよ一転し、最終章へと
雪崩れ込んで参ります。
とは言え進展の八割はむしろラブコメディと認識
して良いほのぼのさが漂っています。
その合間に一割の不安要素が見え隠れしながら
進行し、最後に…一割の絶望が配置されています。
でもその絶望の向こうには、何かが待ち構えて
いるのです。日常を取り戻す為の何かが。
カバー絵は上巻と鏡像反転した趣の別人格二人の
肖像です。上巻と並べてみるとその鏡像加減が
より一層際立ちます。
何故か好きになりきれなかった「好きしょ!」
夜とらんがメインの今回。
ショタ描写の作品なのにどこかダーク設定。
ダーク設定なのに何故かほのぼの感が隠せないこの作品・・・。
私の頭が馬鹿なのかなんなのか
最後まで腑に落ちない作品でした。
いろいろごちゃごちゃしすぎたのだと思う・・・・
しかしまあ登場人物も多く、その分いろんなCPが垣間見れる。
どれかは自分のツボに当てはまるのでは?と思います。
いかんせんメジャーなBLノベルモノ。
一読されることおすすめします。