小説

  • 刀と大工と木偶の坊~御徒町御家人長屋噺~

刀と大工と木偶の坊~御徒町御家人長屋噺~

katana to daiku to dekunobou

  • 同人

表題作刀と大工と木偶の坊~御徒町御家人長屋噺~

佐久間次郎衛門忠雅、木偶の坊と噂の佐久間家次男21
藤吉、独り立ちしたばかりの大工職人25

あらすじ

オリジナル時代劇BL小説。
御徒町の御家人長屋で暮らす大工の藤吉は、 ある夜辻斬りに襲われたところを長身の侍に助けられる。 その侍は佐久間忠雅は、藤吉が暮らす 長屋の家主・佐久間家の次男で木偶の坊と噂される男で…

作品情報

作品名
刀と大工と木偶の坊~御徒町御家人長屋噺~
著者
四ノ宮慶 
媒体
小説
サークル
BLUE ROSE BLUES<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

一話完結ではなかった

「刀と大工と木偶の坊」ってなんのことだろうと思っていたけれど、読んだら納得のタイトルでした。
主人公は腕の良い大工の藤吉、25歳の男子。困った癖は蔵の錠前破り(盗むわけでなく堅固な錠前を開けるのが楽しい)と、刀に欲情すること。
ある日、とある大店の蔵に忍び込もうとした時に辻斬りに襲われ、辛くも別の侍に救われるのですが、このとき血染めの刀を見た辺りから身体の疼きがおさまらず、あちこちの大店の蔵に忍び込んでは仕舞ってある刀を眺めて自慰に耽る、というのを繰り返すようになります。
前述の藤吉の窮地を救ったのは、藤吉の住む長屋の大家である佐久間家の次男坊、忠雅で、無役でふらふらしていることから木偶の坊と揶揄されているという設定です。本当は恐ろしいほどの剣の使い手。
辻斬りの一件のあと、再会してから、二人はいい仲になっていくのですが、「つづく」で終わってしまいました。
この同人誌は3冊目まで出ているのは知っていたのですが、一冊目のタイトルに巻数表記がなかったから勝手に一話完結と思っておりまして。
藤吉の過去話(血染めの刀にどうして欲情するのか)も、腕を斬られた後の辻斬りの話も(これはもう出ないのかな)、誰にも開けられない堅固な蔵をもつ岩城屋も、そのままの状態で途切れた哀しみ。
なので楽しく読んでいましたが評価辛めなのはそのためなのです。スミマセン。

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