SS付き電子限定版
SEXでの快楽をエネルギーとする、謎の生命体X。寄生された人間・働き蜂に抱かれると、その記憶を無くしてしまうという設定のファンタジーです。。
過去に好きな相手の記憶を奪ってしまった事で心に傷を持つ働き蜂の栗原と、そんな彼に惹かれる朋也の、泣ける純愛でした。
主にエロティック方面に期待して購入したので、思わぬ所からとんできたボールに身構える間もなく直撃です。泣けるお話も好きなんですが、メンタルが弱いので予め覚悟を決めておきたいんですよ(。>ω<。)
その分、感動も大きくはなったので結果オーライですが。
序盤はコメディタッチですが、進むにつれシリアス度合いが強くなります。
SEXすると愛する人の記憶を無くしてしまう朋也も切ないですが、愛する人に忘れられてしまう栗原の方も切ないですよね。
ベタだとは思いつつ、愛し合う二人が引き裂かれるというお話は、本当に切ない(´;ω;`)
二人の初エッチのシーンがあまりに切なくて、涙腺崩壊しました。
その後はちゃんとハッピーエンドです。気になった方は、ぜひ購入して、結末でまた泣いて下さい。
描き下ろしはエロエロで甘いエッチが楽しめました。幸せなエッチが出来て良かった。゚(゚´ω`゚)゚。
もう一組の、鬼畜な働き蜂と寡黙な青年の方も萌えました!こっちはエロ担当。
不思議なお話でした。
でも一冊まるごと起承転結のある作品で、ストーリーが面白かったです。
ゲイだと周りに言えず、いつか王子様を夢みる朋也と、働き蜂という使命を課され、誰かとセックスしてせっせとエネルギーを集めなければいけない栗原。
栗原は硬派でちょっと冷たい感じですが、朋也が可愛いくどこか抜けていて、でも自分の感情にストレートで心を打たれました。
また、もう一組働き蜂の使命を課されたカップルが出てきて、二組の違ったカップルを交互に、効果的に描いているのが面白かった。
互いの働き蜂は敵ではないけど、対立していて、設定が面白い。
ストーリーはせつないですが、朋也が可愛いのでそんなにガチガチのシリアスでもなく、何よりえろい。
主人公たちはなかなかくっつかないので、そのために最初からカップルの、もう一組を入れたのでしょうが…すごくえろかったです。
何回も何回も出会いを繰り返すという事を、ラッキーととらえる兵頭と、それを辛いと捉える栗原の2組のカップルが対照的に描かれていて面白い。
人を好きになりたくないのに、どこか抜けている朋也に惹かれていく栗原が自然で共感できました。
好きになるときはダメだと思っても好きになってしまうもの。
数々BLを読んできて、たまに一体この人のどこを好きになったのか??いつのまに好きになったのか??ただえっちして終わらせただけじゃないか??と共感できないものもある中で、何度違う出会い方をしても、必ずこの人を好きになるだろうという違いの愛情や執着の必然性を、この人にまた恋するだろうという絶対的な魅力を、出会いから別れまでをこの短い一冊の中で描いているのはすごいと思いました。
確かに最後はもうちょっとこうして欲しかったなぁという欲はあるのですが、普通のBLにちょっと飽和気味だった自分としては衝撃的て楽しめました。
さがのさんのお話っていつもどこか捻ってあってどっかで読んだなぁ…みたいなのを感じた事がないんですが、これなんてまさにそれでした。どうしたらこういう設定を思いつくんだろう?
読む前は、ファンタジーで、謎の生命体?セックスエネルギー?働き蜂?
何だか難しそうなファンタジー設定なのかなぁ…とちょい敬遠しぎみだったんですが、全然大丈夫です。わかりやすいです。
クローゼットゲイの朋也は警備会社のイケメン営業・栗原に一目惚れ。だけど栗原は朋也に対して実にそっけない。
実は、栗原は謎の生命体エックスに働き蜂として任命されてしまい(自分の意思とは関係なく)、それ以来、セックス時の快楽を生命体の維持エネルギーとして吸い取られてしまう仕様になってしまった。
しかも働き蜂に抱かれて気持ち良くなっちゃうと、抱かれた側は働き蜂に関する記憶が消えてしまう。
せっかく二人思い通じあっても栗原に抱かれてしまえば、朋也の中から栗原に関する一切が消えてしまう…という設定がうまいなーと。
セックスエネルギーのお話なのでエロが多めかと思いきや、好きな人に忘れられるのはもう嫌だという栗原と、栗原に恋した自分の記憶は消したくない朋也はエロなし純愛路線へ…。
しかし働き蜂は栗原だけではなく、もう一人、近所に兵頭という働き蜂もいます。こっちは一見さほど悩む事なく海徳という少年に執着しつつも「何度も海徳が僕に対して恋に落ちるところが見たいんだ」と何度も出会っては何度も抱いてを繰り返してて、栗原とは違ったタイプの働き蜂の様子が見れて、なるほどーと。
付き合うようになっても挿入はせずいつもセーブしていた二人が、とある事情で覚悟を決めてする初エッチが切ないです…。
それによって栗原の記憶がなくなってしまった朋也。
その朋也に再度出逢うために栗原が待ってるシーンがあるのですが、朋也の姿が目に入ったときに栗原が胸に手を当ててフーッとしている…どんだけ愛していて再会に賭けているかが伝わってきました!
人を愛するってどういうこと?というのを考えながら読む進める展開で面白かった。なので何も考えずにとりあえずエロいのをという方にはまったくオススメしません。
だけど真面目な愛のストーリーだけじゃなくて、大人しそうに見えてすぐ挿入できるようにあそこにプラグを入れて1日待ってる朋也のキャラとか、栗原が寡黙で無骨だけど実はエロいっていうところも良かったな。
謎の生命体が子孫繁栄のために、同性と性行為をするオスを選び快楽エネルギーを回収させる…なんじゃこりゃーーー!凄い設定!
さがのさん&このシステムってだけだとエロッエロな事になりそうなのですが、ストーリー重視でとても素敵でした!
好き故にセックスしたい、しない、させたい、させない、の展開が切ないわ面白いわ。
今回の受け攻め、二人のビジュアルが久々にどストライク。
「本日からの〜」チックで、受けの清水さん直球可愛い系、攻めの栗原さん王道格好良い系。なのにあえて私服ダサくするの流石だなと 笑
あとがきのエロさはあざーっす!!
良く練り込まれてるし、色々自由度も利きそうなこの設定でもっと読みたい!
ファンタジーなんですが、設定の独特さにビックリしました。
あらすじ無視な、ざっくりした感想を。
謎の生命体の『働き蜂』がHするとその相手の記憶を奪うという設定故、栗原と朋也が好きあってるのにHできないという状況が非常に切なかったです。
そんな2人の初Hのシーンは、お互い思いやってて美しくて、胸が締め付けられた…(/ _ ; )
書き下ろしは『リトライ』。初Hのやり直しです。
朋也なんてエロい子…!
エロいわ料理上手だわ、栗原は良い子に巡りあえて良かったね…と。
疑問なのが何故朋也にエックスの姿が見れたんでしょう…?
栗原の運命の相手だったから?と思うしかないのかな。
あと、突然もう一人の働き蜂・兵頭と海徳の話があったりで最初混乱しました。
そんな感想もありますが、非常に面白く読めた一冊です。