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表題作スパダリ is DEAD

桑島太雄・シェアハウス経営者
都坂洋介・41歳・厄年の元エリート

その他の収録作品

  • 俺のシェアハウスが埋まった件(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき・シェアハウス間取(描き下ろし)

あらすじ

地位も金も女も手にした
絶好調な超エリート・都坂。
けれど、シェアハウスの投資に失敗し、
すべてを失ってしまう!!
失意のどん底で出会ったのは、
ゲイで生意気な口を利く
年下のシェアハウス経営者・太雄。
「俺とカップルの振りをするなら、
拾ってあげますよ? 」
エリート人生を取り戻そうとプライドを捨て
経営ノウハウの教えを乞う都坂は、
太雄の無茶ぶりな条件を呑むことに!?

年下メガネ男子×傲慢な元スパダリの、
プライドを賭けた恋愛攻防戦!!
稀代のストーリーテラー・さがのが贈る、
恋と人生の逆転劇♡

作品情報

作品名
スパダリ is DEAD
著者
さがの 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199608032
4.1

(85)

(37)

萌々

(31)

(11)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
17
得点
346
評価数
85
平均
4.1 / 5
神率
43.5%

レビュー投稿数17

価値観リセットしております~

さがの先生さすがの切り口の作品です。

シェアハウスが舞台なのは、結構流行りましたよね~。
ただ、こちらは経営する側がメインとなっています~

厄年の洋介41才。企業で課長職まで務めていたけど、なんというか残念な価値観の持ち主でした。

女は抱いてなんぼだし、見た目上等。
持ち物だってこだわりのブランドもの。
人からの評価を求め、日々はそれらのために生きているような洋介なんですよね!

よせばいーのに、シェアハウスの経営に手を出して、敢えなく借金ありの大失敗をしてしまいます。彼女は別の男に盗られ、噂話で身を崩し退職。

なかなかの転落っぷりを序盤で繰り広げます。

偶然出会った太雄が、シェアハウス経営で成功しているとわかり、まあ押し掛けて行くのです。
失う物がなく、あわよくば成功したいと願う洋介が太雄の恋人のふりして太雄のシェアハウスに同居するって流れが、テンポ良く進みます~

まあ、一緒に過ごすうちに太雄の好意を意識しちゃいますし、なんなら利用しながら生活する洋介は、しぶとい。

太雄の元カレが持っていた太雄のセックス動画。
洋介は嫌悪感じゃなくて、どきどきしちゃいます❤️

それからは、なんだかんだ上手に距離を詰めてきた太雄に絆されて初えっち…

はまっていく洋介がどんどんエロくなって行きまして。いーんですよ…
さがの先生の描く体は、ほんとにセクシー❗️初めての時の、ラブホでのセックスがかなり良い❤️

ちょっとEDだった洋介が、太雄のテクでちゃんと勃ちまして。もちろん洋介は初めてだから緊張するのですが、太雄があたまをポンポンとするの。
リラックスサインなんですが、それを洋介がちゃんと理解してリラックスに努めるんですよ…
濃厚な初めてが堪能出来ます!じっくりとお読みいただけます❤️

太雄の元カレの策略話なんかもあるんですが、そちらはわりとさらり。

太雄と恋人になっていく過程で、洋介の残念な価値観も変わって行きます❗
太雄が、スパダリですね~
洋介は愛されて、厄年転じて幸せになっていきます。価値観を、変えることができた洋介も偉かったなぁ。

描き下ろしは、デートでラブホに行く意味。

太雄と洋介のラブホ利用は、めちゃくちゃにセックスするって事で❤️
後は、洋介の負債だったシェアハウス経営の健全化。

一昔前のスパダリが、ちゃんと愛を知る事が出来た捻りの効いた話でした!

あ、太雄の太雄は名前通りですよ❗




7

攻、受のキャラクターが最高!センス溢れるセリフが満載!エロい!大好き!

さがの先生の私のとってお初の作品でしたが運命でした。
こういう運命的と思える最高の作品にたまに出くわすためBL沼から抜け出せません。

ストーリー、キャラ、脇キャラ、エロ、と特筆すべき点は多々あるのですが、読めば読むほど
味わい深い点が最も大きな特徴です。
読むほどにキャラの良さや深みに気づいて大大大好きになります。

キャッチーな破壊力のあるワードも出てきます。「華麗なるゲロ処理」です!!!
セリフが素晴らしくて心臓を撃ち抜かれますが、全体的なストーリーも素晴らしいので
全てを堪能してほしいです。

キャラに骨があるというか…人としての芯を感じてリアルだと思いました。
リアルさを出しているのはやはり挫折や失敗、過去のトラウマなどキャラが背負っているものと
そこに向き合う誠実さだと思いました。

また、セックスするときに、ノンケの受が「打算です」と攻めに宣言するBLを初めて見ました!!!
男なんかあり得ん!という感じなのにギブアンドテイク理論でOKになるのはすごすぎると思いました。
普通はギブアンドテイクを隠そうと色々解釈してエロに持ち込むのに・・
一ミリも甘い要素がないまま始まったセックスですが、すぐにノリノリになる受けが潔さと年齢からくる良い意味の余裕や許容量、好奇心の強い性格を感じて最高です。
読み始めたときの印象はステータスで人を見る傲慢で嫌なヤツなのに・・・
なのにここまで可愛くセクシーなオジサン受けになるなんて反則だよ~・・・
強気な分「俺なんかどうせ・・」的思考が微塵もなく、攻め視点とシンクロしてとても好感が持てるようになります。
洋介さん(受)は、攻めの太雄から「あがいてみっともなくても良いから側にいて」と言われた際
(このセリフもステキ!)、『いとおしい』と感じて抱きついたり、サポートの手を抜かれていたことを
知った時『可愛い・・』となったり、手錠に拘束されて思うのが『可愛いやつめ」だったり
どんだけ攻めの事愛して受け入れてんの!!と読んでて萌え転げました。
この辺の受けが攻めへの愛情を感じる描写が独特ですごくリアルでもあり刺さりました。

長いのでそろそろ〆ますが、二人の初めてのセックスシーン最高でした。受けの心身の成長が素晴らしいです。こんなに素敵な心も満たされるセックスシーンは滅多に出会えません。

攻めの太雄くん、ぬぼっとした感じで大男で、好みが別れるかもしれませんが、私は大大大好き・・・
ぼーっとした感じで有能で実は執着が強くてスパダリだなんて最高としか言えません。





5

スパダリisDEAD

クスッと笑えるギャクとテンポのよさが心地よいお話でした。
本来スパダリ側の元エリート41才が、次々と災難に見舞われて
転落しながらも足掻く姿はかっこいい。
角がとれてどんどん可愛くなっていくし、お尻にアレのシーンは不意打ちで笑った(^∇^)
太雄もいいメガネだし、基本ニコニコしているけど、いざって時の雄々しさはエロ♂も含めバランスよい(〃ω〃)
今日はホテル行こ?(メチャクチャに犯してやる)最高(笑)

本編読んだ勢いでChar@(VOL.42)の番外編まで読了。

3

気高くて貴い

さがの先生、さすがです!
クスッと笑える部分があったかと思えば
誰でももっている心の闇を描いたり…
目まぐるしい展開があっても読み疲れないし、話の繋がりが見えて、きちんと構成されているのがよくわかります。

さがの先生の受は
思考がおバカで頭の中が散らかっているイメージですが
今回も裏切らずそのパターンでした。
でもそこがいいんですよね~
見栄っ張りなところ、ちょっと若者を見下しちゃってるところ、忠告きかずに失敗するところ…
洋介みたいな人、ほんといるよな!って思いました(笑)
太雄に出会えたことで人生ひっくり返って良かったな~
存分に甘やかされちゃってほしい。
でもそれだけじゃない太雄の一面も良かったです。
穏やかで落ち着いているだけじゃなく、仕事もこなすし洋介の為に邪魔者も排除しちゃう、っていう…
むしろ太雄がスパダリだよなと思いました。
最後、昔の俺はもう死んだ、と言った洋介ですが
表情からみてもわかるように今のほうがよっぽど幸せそう。

お部屋のインテリアとかもお洒落なのでそういうところも楽しめる作品でした。

1

超エリートが、全てを失って……

順風満帆な人生を送っていた41歳のノンケ男・都坂が、投資に失敗し、金も女も職も家も失い、格下認定していたゲイの太雄に拾われて……というジェットコースター並みの人生すごろく。

この都坂がねぇ、鼻持ちならないんですよ。

人生の全てに「ステータス」を求める男って感じで。
高級時計をちらつかせ、住まいも極上、女も極上、何でも極上のものを持ってるオレって極上!みたいなところに酔ってるっつーか。

そんなんだから、攻めの太雄を初対面で早々に値踏みして「格下認定」をくだすんですね。
だからせっかくの「シェアハウス投資はやめたほうがいい」という太雄のアドバイスも、この格下風情が!と無視して、投資に手を出した挙句失敗……。

残ったのは莫大なローンのみだけど「俺を憐れむなんて許さない」とか言っちゃう強気なおっさんです。
腐っても鯛ならぬ、腐っても元エリートみたいなプライドは健在。

そんな都坂をなぜか太雄は好きになっちゃったみたいで、「カプのふりをするなら拾ってあげる」と一緒に住まわせることにするんだけど……。

全てを失ったとはいえ、41歳の元成功者が変わるって難しいと思うんですよね。
そこで用意された舞台が「(両親が亡くなって)ずっと誰かに何かを分けてもらって生きてきたから、シェアするっていうのが心地いい」という太雄が経営する「シェアハウス」というのがいいなと思いました。

今までの都坂の人生には「シェア」って言葉なかったと思うんです。
見返りが確約されたうえでの「ギブアンドテイク」が基本で、チャンスがあれば全てを手にいれる「テイクアンドテイク」も上等!みたいな。
だけど「ギブアンドギブ」で接してくる太雄と一緒にいることで、人生の価値観も揺らぎ始める。
そして同性愛者専用のシェアハウスで、太雄の恋人のフリをして過ごすうちに「俺の普通」ってなんだ?と思い始める。

と、小難しい点はさておいて。

つべこべ言わずに、おっさん、早く抱かれろ!!と思いながら読んでたのも事実(笑)
そして攻めの太雄が、普段は尽くし体質で優しくて草食っぽいのに、エッチをすると実はねっとり肉食っていうところがすごくツボでした。


それにしてもどん底でこれ以上ない!ってくらいみっともない状態を好きになってくれたって最高、最強だなって思います。


4

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