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表題作静寂の月 上

喬木 一矢,大学院生,臨時教師
浅岡 幹,高校生,出来が良すぎる双子の弟がいる

その他の収録作品

  • はじまりのはじまり

あらすじ

高校進学を機に育ての親の元を離れ、生家に戻った『浅岡幹』。
多才で社交的な双子の弟・樹と常に比較され、根深い劣等感を抱えていたが、七つ年上の喬木一矢との出会いと恋とが、幹の世界を一変させた。
喬木の愛情と優しさは幹の頑なな心を溶かし、やがて幹は盲目なまでに喬木への信頼を深めていく。
幹にとってそれは、生まれて初めての、一生に一度の恋だった。
だが喬木の思惑は幹ではなく、かつて彼を手酷く振った少年、樹の上にり同じ姿の幹を手に入れた今、喬木はまた樹にも急接近してゆき――?

ゲス男×健気男子の歳の差ラブストーリー

作品情報

作品名
静寂の月 上
作画
森嶋ペコ 
原作
姉村アネム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
シリーズ
静寂の月
発売日
ISBN
9784801960299
2.9

(41)

(9)

萌々

(7)

(9)

中立

(6)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
4
得点
106
評価数
41
平均
2.9 / 5
神率
22%

レビュー投稿数4

再読です。

「ANYWORDS」を読んで久しぶりに「静寂の月」を再読しました。
私はこちらの作品の方が好きです。

やはり姉村アネム先生が原作なので、やり切れない不快感がずっと付き纏った作品です。
でもこちらのコミックス版の方は、希望に溢れたハッピーエンドで終わってるので読みやすいと思います。

それから私は攻めザマァな展開も好きなので、ゲスな最低男の喬木が幹に落ちて行く様子に快感を覚えてしまいました。

樹が双子の兄の幹を大好きなのに浮かばれないのもまた良いです。

あまりにも不憫な幹がどうして喬木に執着するのかを知るととても切ない気持ちになる作品です。

このお話の不幸は幹と樹の祖母と、言いなりになった両親によってもたらされたもので、本来なら誰一人関わることも無く生きて行ったと思うとやるせなさを感じます。

0

上下巻読んでの感想

どす黒さと健気さが入り交じって大変な展開!あらすじ全く覚えておらず心構えゼロで読んだからか揺さぶられまくり…辛くてちょっと泣いちゃったよ。

「本当の寂しさを 僕は知っている」
耐えて耐えての幹が…重くて儚くて弱さに向き合う強さに打たれたり…自分だけの居場所って大事ね。

小説版もあるやん!読む読む!!と思ったら、afterやなくてanother。結末が違うみたい。レビュー読んだだけでHPゴリゴリに削られ…う………小説版もめちゃくちゃ気になる!!けど、漫画版でさえ、はぁ?な樹がさらに、はぁぁぁ???って予感なので………悲恋的なバッドエンドは好きでも胸糞エンドはいや!!!電子になってない初回限定のSSで救われたっての情報まで見たらちょっと、いやかなり尻込み…読むなら小説→漫画のが良いかなと思いました。

ちるちるの情報が上巻標準、下巻少なめだったため、上巻Renta、下巻ひかりで買ってたんですけど…上巻ゼロtnk、下巻がっつり悲しみの白なまこ。ショック!!!竹書房のひかり修正の雑さ…泣けます。そして、エロ情報の少なめ、回数は少なくてもtnk描写はがっちりな時もありで判断材料にはしずらい…

2

健気受けさんが大好物な方にお勧め

上下巻のコミック+ダークエンドを描いた小説、の3冊シリーズという展開に興味がわいて購入。ネタバレ含んでいます。ご注意を。






出来の良い弟を持ち、家族からも周囲からも比較され続けて自分に自信を持てない幹。
幹の双子の弟で優秀で友達も多い樹。
幹が唯一自分の気持ちを吐露することができる、友人の島崎。
そして、弟ではなく、幹を選んでくれた幹の恋人・喬木。

ほぼ彼らしか出てこず、視点が幹と喬木、交互で描かれています。

幹は喬木に心酔し、彼のいう事なら何でも従順に従うけれど、実は喬木の目的は…。

という、まあよくあると言えばよくある設定。

小さいころから弟と自分を比較し卑下し続けてきた幹。
祖母の事業を継ぐため養子になり一人家を出た過去を持つ。

そんなネガティブな幹がようやく自分を愛してくれる人を見つけたと思ったのに、この喬木という若者が超絶なクズ。
子どもの時から色々なものをあきらめ続けてきた幹は、それでも表面を繕う喬木の言葉を信じ続ける。

この幹の行動を、健気ととるか、ヘタレととるかで、評価は変わる気がします。

個人的には幹が健気でめっちゃツボな子でした。基本的に、すべての人は自分ではなく弟の樹を選ぶ、という根深いコンプレックスが彼の根底にあるため、彼のネガティブな思考が理解できるからかもしれません。

喬木の本当の姿を知り、幹のすべてをまるごと受け止めている島崎。
そして樹の幹への愛情から起こした一連の行動。
この二人が交わることでストーリーに重みが加わる。

上巻は喬木が本当に愛しているのが誰なのか、を幹が知ったところまで。

これ、上巻だけ買うと続きが気になって仕方ないと思うので上下巻まとめて購入することをお勧めします。


2

00年代っぽいです

個人サイトで書かれていた小説原作のコミックってことで、絵は今風ですが、お話自体はなんというか、登場キャラの盛りすぎスペックとか、健気過ぎ受けとか、ゲスで優柔不断過ぎ攻めとか、諸々、色々、まあ、00年代のweb小説っぽいです。
評価のばらつきは、こんな風な、昼メロ展開ジェットコースター系薄幸ラブが好みかどうかに懸かっているのかもしれません。
私が0年代のweb小説っぽくて懐かしいって感じる位なので、今時の若い読者さんにはピンと来なかったのかもしれません。
下巻では更なる闇展開とハッピーエンドが待っているので、「00年代のweb小説」ってワードに心当たりのある方におススメ。

3

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