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モノクロの日々を彩るのはぜんぶ、ぜんぶたった一人の君。
素でかっこいい攻めは好きですか？
一人顔アップ表紙のコミックス。
中編１本と短編２本入り。
表題作の中編は、大体粗筋の通りで、攻めの子の好きの気持を、臆病な受けの子がいかにして受け入れていくかっていう、繊細ですごくよくできたお話。
絵もデッサンがしっかりしてすごくお上手。
短編「陽の中で」はクラスメイトに恋していることに気づいてしまった子の葛藤と、それをあっさり乗り越えてくれたのかな？その恋されている子のお話。
一応、受け攻めあるけれど、主人公の夢の中でのことで、実際には二人付き合うところまで行ってない（と思う）。
もう１本の短編「幕間と16歳」は出会い系で知り合ったサラリーマンと高校生の話。
サラリーマンの神田は、気楽な出会い系での一回限りの夜を楽しんでいたが、ある夜引き当てたのは初めてセックスを経験する高校生で…、
どのお話もハッピーエンドで安心できます。
同時収録『幕間の16歳』が好き。
３つのお話が収録されています。
いずれもダークテイストではないけど、ピリっとした切なさを含んだストーリー。
６人とも全然キャラが被ってなくて、読み応えのある一冊でした。
個人的には３番目の『幕間の16歳』がすごくよかったです。
これだけなら神評価にしたいくらい。
【知らないこと】
【ゆらゆら】※『知らないこと』の続編
好奇心旺盛ワンコ系大学生 × 達観している物静かな工員
あらすじの人物紹介が非常に分かりやすいです↓
「大人びたようで本当は脆い青年と、子供みたいでじつはしっかりと前を見据えている友人」
表紙の彼は、友人の安井(攻)です。
家庭環境に恵まれず、学校でも孤立してきた主人公･高田(受)の唯一の友人。
不遇な人生を歩んできたために、誰かに特別扱いしてもらうことや、大切にされることが上手く受け入れられない高田に、安井が気持ちをぶつけまくるお話です。
表紙の安井の瞳がすごく印象的ですが、これがいい。
この大きな瞳でじっと見つめるから、高田のことしか見てないっていう台詞に説得力があってよかったです。
【陽の中で】
自覚してしまった学生 × 無自覚な同級生
攻め視点です。
なにかと考えすぎな主人公･フユが、無邪気で明るい同級生･ナツへの恋心を徐々に自覚し、告白まがいのことをするまでのお話。
これからというところで終わってしまうのが惜しいですが、エロい夢見ちゃったり、一緒にAV鑑賞したり、ちゃんとBLでした。
若いゆえの爽やかさと痛さが漂う雰囲気がよかったな。
【幕間と16歳】
完全割り切り主義のゲイリーマン × ウブでえっちな年下男子
出会い系サイトでマッチングしたふたりのお話です。
手馴れた神田(攻)に対して、三井(受)は神田とがはじめて。
見た目も清純な雰囲気ですが、中身もピュアで可愛い子なのです。
ウブな子のエロい顔ってどうしてあんなに破壊力があるんだろう(笑)
イケナイコトしてます感がすごい。
テレセのシーンはエロくていじらしくて、めちゃくちゃ萌滾りました。
そりゃ神田も好きになっちゃうよ。
いったん冷静になった神田は身を引きますが、三井は「待ってます。」とひと言メールを送り、夜の街でひとり待ちぼうけ。
その首には神田のマフラーがしてあって…
健気すぎる〜(TT)
悪い大人も、真っ直ぐな16歳には敵いませんな。
いっぱい切なくて、いっぱいキュンキュンするお話でした。
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雀影
セルフツッコミ
とにかく画力はあるし、ストーリーの展開もまとまっているしで、よくできているんだけど、それがかえって全体の印象が残りにくくしているというかなんというか、一つ一つの表情とかすごくいいんだけど、全部がすごくいいと、逆にこれっていう印象が残らないというか、
まあ、なんというか、一度読んだのをすっかり忘れて、新鮮な気持ちで、２度、３度と読めたから、お得って言えばお得だったよね。