天狗様×天狗の嫁になった人の子の種族を超えた恋物語―――。

天狗様と永遠の契り

tengusma to eien no chigiri

天狗様と永遠の契り
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
20
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
シリーズ
角川ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784041060438

あらすじ

ブラック企業を辞めようと決意した日、幼い頃姿を消した飯縄が雪野の前に現れる。「大人になったら迎えに来る」「雪野を伴侶にする」と幼い頃雪野と約束をした飯縄は自分は天狗だと言い雪野を連れ去ろうとするが!?

表題作天狗様と永遠の契り

飯縄・大天狗
雪野・サラリーマン→天狗の嫁・20歳

その他の収録作品

  • 天狗様と永遠の契り〜後日談〜
  • あとがき

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レビュー投稿数3

天狗の花嫁さん

ブラックな会社で働く受けの元に、かつて伴侶になると約束を交わした幼なじみ、飯縄(攻め)が訪ねてくる。自身を大天狗だという攻めに、受けはそのまま神域に連れていかれてしまい…。


大好きだった幼なじみと再会したら、その幼なじみは天狗で、花嫁にすると迫られるというお話です。

BLではかなりありがちな設定の上、予想した通りに話が展開するので、あまり新鮮味の感じられない作品でした。人外だった幼なじみに花嫁にされる、神域に慣れるためには神気を注がねばならない、攻めを恨んでる人外に受けが連れ出されピンチ、昔したらしい約束をいいところで思い出す、などなど、異世界or異種婚姻譚に頻出のエピソードがそのままひねりなく使われている印象。
よく言えば王道、悪く言えばマンネリかな、と思います。

でも攻めと受けがなかなか好感の持てる人たちで、その点は良かったです。受けの生い立ちが気の毒で、かつ勤め先がひどいブラックなので、今後はがっつり幸せになってほしいです。

0

安定のあまあま

表題作と後日談ののss

表題作は受け視点になります。
ブラック企業に勤める雪野(受け)は頼りにしていた先輩が過労で倒れたのを機に辞めようと決意します。そんな時、昔いじめられっ子だった自分と仲良くしてくれていた飯縄(攻め)が迎えに来るのです。
実は飯縄は天狗で、昔別れる時に伴侶になるという約束をしており、約束どおり迎えにきたのでした。まだ、小さくて伴侶の意味もわからないまました約束を行使され最初は戸惑っていたのですが、天狗の約束は絶対で破ったら天狗の長である飯縄は長をやめなければならないと聞かされ、自分が約束したせいだからと伴侶という役割だけでもきちんと果たすと決意するのです。

雪野はまだ幼いころに母親に捨てられ、寺の養子として育ちました。庇護してくれるのは養父となった老いた住職だけです。実は、その寺の住職の息子が実の父親で雪野は父親の浮気相手との子供でした。父親の醜聞を誤魔化すため、捨て子として養子にされたのです。実の父や腹違いの兄には疎まれ、周りの子供にも捨て子だといじめられて育ちます。そんな中、飯縄だけがいじめっ子から守ってくれ、飯縄の前だけでは本当の自分を出すことができ、飯縄だけが雪野の世界になります。そんな中、飯縄がしばらく遊びに来られないと言い出し、大泣きした雪野は伴侶の意味がわからないまま、伴侶になる約束をするのです。
捨てられた時の母親との「戻ってくる」という指切りまでした約束を反故にされたことがトラウマになっており、約束を一度も違えなかった飯縄には特別に思っていたこともあり、自分が約束を反故にすることはできず、伴侶となるのを承知するのです。

飯縄は天狗の里で次期長候補として期待されていましたが、全くその気がなくふらふらしていたのですが、雪野が欲しいと思ったことで長になる決意をします。長だけが人間を伴侶として娶ることができるからです。
13年の修行の後、やっと雪野を迎えにいくのです。


二人の絆を揺さぶる大きなトラブルはなく、のんびりした雰囲気で話は進みます。
初めこそ何分無理やりですが、いきなり肉体関係ではなく、段階を踏んでほしいという雪野に、手を繋ぎ、デートをしてと二人で過ごすうちに雪野は段々昔のことを思い出し、飯縄の元ライバルに攫われて思い知り、やっと飯縄を好きだといえるようになります。
実際、気付いていなかっただけで最初から雪野は飯縄のことが好きだし、それを恋だと自覚するだけの時間が必要だっただけでした。

天狗の里は神域にあり、人間の雪野が存在するためには飯縄の神気を貰わねばなりません。だから、最初は具合の悪くなった雪野のため半ば無理やりに抱かれてしまい、それからも身体を神域に慣れさせるために3日に一度は神気を貰わないといけないという展開なので絡みは多いです。なので、段階を踏んでという雪野の主張も意味をなしていないと本人も思うのですが、飯縄は律儀に守ろうとしてくれるのです。
初めの無理やりも友人だという暗示が強かったので雪野は拒否反応を示しましたが、深層心理では最初から受け入れていたみたいだし、飯縄は愛情いっぱいなので無理やりが嫌いな私でも全然嫌な気持ちになりませんでした。

嫌な気持ちといえば、最後に飯縄がちょっと報復していましたが、雪野の家族に対しては因果応報でもっと酷いことがあってもいいのにと思うくらい腹がたちました。
特に母親。雪の中幼児を放置していくなんて殺人未遂罪でもおかしくないと思いました。実際、見つかってから何日も昏睡状態に陥っているのだから。
そして、浮気して作った子供を疎んじた実の父親。自分の不始末を全部罪のない子供に背負わせるなんて。この両親は地獄に落ちろと思いました。


雪野の身の上はとても悲しいですが、雪野が飯縄と一緒にいて癒やされたことですべて水に流しているようなので雪野に悲壮感がないのが救いでした。
初めは伴侶としての立場だけといっていても、飯縄が約束の印にくれた風切羽を大切に保管していて心残りはその羽だけだといい、伴侶になってから玄関で落ちた羽根とともに肌身離さず持っていたことからいっても、雪野の気持ちが透けて見えて可愛いです。このことが、後に雪野を助けるの手助けにもなります。
お酒を過ごしてしまったときなんて本音がダダ漏れで飯縄はよく我慢したなぁと思いました。

少しずつ、雪野が昔のことを思い出し、飯縄のことを心から受け入れられるようになるまで丁寧に描かれていて、優しい気持ちで読み終えられたと思いました。

短いので疑問点もちょっとはあります。
天狗って寿命はどんななんだろうとか、代替わりってどうやってするのかなとか。天狗の嫁というのはどういうものなのか、「完全に人でなくなれば」という台詞にあったように人間じゃなくなるみたいで、でもその話はそれ以上広がらなかったから結局わからないままでした。
男しかいない天狗一族は子天狗はどうやって生まれるのかな。
とか知りたいことはまだまだありましたが、概ねふたりの話はまとまっていて、甘々でエロエロな話が好きな方にはぴったりだと思います。

1

「約束」を守る天狗様×「約束」に拘る天狗の嫁

天野かづき先生×陸裕千景子先生のファンタジーを制覇してきたので、今回も無条件で購入。
このシリーズ、帯が好きなんですが、既刊2冊含め今回のが1番可愛いデザインで表紙から
お気に入りでした(。・ω・。)

ブラック企業に務める、受けさんの雪野。
体も精神的にもボロボロで帰宅すると、家の前に見知らぬ男が。
自分を知ってる様子のその男は、「迎えに来た」と言って雪野を姫だっこして空中へ。
見知らぬ男は、昔雪野が小さい頃に唯一心を開いていた友達でもあった、攻めさんの飯縄。
天狗の住まう領域?に連れていかれ、
神域に慣れるまでと3日に1回飯縄の精を受けなければならなかったり、
友達だと思ってた相手に好きだったと告げられ、躊躇いながらも恋人になるまでの段階を踏ませたり、
飯縄を勝手にライバル視している天狗に犯されそうになったり…
と、次から次へと事が運ぶので、読み手としても着いていくのが大変だったので
受け側の雪野は相当な心労だったろうな…と笑。

それでも、母親に捨てられ、親族には虐められて生きてきた雪野にとっては
本当に幸せになるだけの今後が想像出来るので、ほっとしたと共に嬉しかったです。
最後、飯縄がその親族にこっそりやり返した描写があったのですが、私としてはスッキリしました笑。

トリップ紛い?なファンタジーものなので、お好きな方には是非オススメします(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

3

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